せんばやまのたぬきちのブログ

たぬきちのトイガン&サバゲーに関するブログです!

【たぬラボ】Crest M56DL ②

皆さんこんばんわ。たぬきちです。

先般、チームメイトの友人から預かった例のショットガンがようやくまとまったので、今宵はその顛末のお話を書き散らかしたいと思います。

 

一筋縄ではいかないと思ったけど!

やっぱり大変だったよハイこれじゃじゃん!!!

 

 

 

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セットアップが完了した、Crest M56DL エアーコッキングショットガンです!

 

 

いやはや。今回ばかりは本当に、なかなかどうなることかと思いましたが(^^;

チームの仲間からの依頼でしたのでね。なんとか落としどころまでたどり着けてほっとしております。

 

紆余曲折しましたが。最終的なセットアップ内容はこちら。

 

・インナーバレル交換(マルイ製)

・チャンバー一式交換(マルイ製)

・ホップパッキン交換(宮川ゴム製)

・シリンダー&ピストン交換(CYMA製)

 

 

 

実際にはこれの数倍のセットアップを試していますが。

結局落ち着いたのがこれ、という意味です(^^;

 

順を追って解説しましょう。

 

まず、ノーマルパッキンのままだと飛びがバラバラなのでパッキンを交換するのですが。

これが独自形式で、チャンバー一式を交換しないとマルイ系のパッキンへの交換ができません。

しかるにチャンバー一式をマルイ製へ交換するのですが、その際に弾道精度向上の期待を込めてインナーバレルも三本ともマルイ製に交換しています。

 

この製品のシリンダー&ピストンもなかなか曲者です。

基本的に工作精度がよろしくなく、特に摩擦が強いようでコッキングが重くなる原因を作っています。

 

 

 

 

 

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ノズルの形状が特に悪く、角が立ったノズル先端はパッキンへの挿入がスムーズに行われず、パッキンをめくって変形させてしまう様子がありました。

(上の白い方がCYMA製、下がCRESTのもの)

 

またこのノズルはマルイ系パッキンとの相性が悪く、マルイ系パッキンと合わせると初速が落ちてしまいます。

 

そこでCYMAのシリンダーキットへ交換となるわけですが。

これがまた、この製品のシリンダーキットは微妙に形状の合わない箇所があって、そのまま装着するとコッキングしてもシアーが掛からなくなってしまいます。

 

 

 

ま。必要なら加工するまでです。

 

残念ながらこれに関しては先達の情報がありませんでしたので、間違い探しというか、形状の差異を見つけてはそれを整えるという作業(^^;

うまくいくかどうか、たぬラボの真価が問われる瞬間ですね。

 

 

 

 

 

 

 

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都合、二か所の切削をするのですが、部材は両方ともピストン側です。

 

まずはピストンの台座の端の部分を切り欠きます。

まるで囲った部分の切り欠きがCYMA製にはないので、この分を加工することになります。

 

手っ取り早く、リューターで切り飛ばしましょう。

塩ビ管よろしく粘り強い素材なので、カッター等で削るのは現実的方法ではありませんでした。

 

 

 

 

 

 

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もう一か所は、ピストンの根本の微妙なでっぱりです。

こちらも切り飛ばしてしまいましょう。

 

この二か所の加工をすることで、CYMA製のシリンダーキットがCREST製品に使用可能となります。

 

 

 

 

 

 

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さて、あとは肝心カナメのパッキンですね。

パッキンは、宮川ゴム製の海外製ショットガン向けのものを使用しました。

これが最強クラスの集弾性を発揮してくれるのです!

 

 

シューティングレンジで試射したところ、

40m程度まで、A4にまとまるくらいの散り具合でほぼ直進していく弾道は素晴らしいの一言でした。

依頼主の「40m先を狙えて、50mも届くショットガン」という要望を、これでようやく達成することができました。

 

これに先立って別の友人のCYMA M870エアコキショットガンを修理かたがた調整し、パッキンだけ宮川ゴム製品へ交換したのですが。

それだけでこの素晴らしい遠距離射撃性能が発揮できていましたので、CYMAのショットガンユーザーにはおすすめですよ!

 

 

 

 

 

 

 

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いやはや。今回ばかりはどうなることかと思いましたが。

Crest M56DLエアコキショットガンが、ようやくひとまず落着といえるところまで到達できました。

 

もう。下手に独自規格とかやめて(笑)

 

トイガンをいじるほど、やはり東京マルイは業界内では偉大な存在だなと実感するたぬきち

実射性能を求めると、結局マルイ製品へ寄せていく作業になるんですもの。

 

海外製品のうまいところは、そんなマルイのラインナップにないニッチでマニアックな商品をロールアウトしてくるところ。

で、それを購入すると結局中身をマルイに寄せることになるわけです。

 

なんかこう、最初から中身はマルイのOEMです、みたいな企画・販売ってできないもんですかね。

・・・権利の問題でできないか(^^;

 

いちユーザーとしては、好みの製品を高精度で使うには、やはり中身を自力でチューンしていく以外になさそうですね。

この試行錯誤や工作のプロセス自体、楽しめるものでもありますがね。

 

はあ・・・。ひとまず肩の荷が下りました(^^;

 

それでは今宵もこの辺で。

たぬきちでした。