みなさんこんばんわ。たぬきちです。
日に日に冬の気配の近づいてくる今日この頃。みなさんどうお過ごしでしょうか。
寒くなってくると「やっぱり電動ガンって信頼性が高くていいよね」とかと思わずつぶやくことが増えてきますよね。
(え?ない?)
その中でも、今宵はたぬきち的にベストガンな一丁をご紹介しましょう。
はいこれドン!
S&T製P-90電動ガンです!
流線形のフォルムがなんとも格好いいですね!
この個体ではドットサイトとサプレッサーを装着しています。
P-90といえば、ベルギーのFN社が開発した銃で、PDW(パーソナルディフェンスウェポン)として有名ですね。
FN社ではこの銃のためにライフル弾を短くしたような弾丸を新規開発。同じPDWのカテゴリであるMP5が拳銃弾を使うのに対して、この銃では準ライフル弾なので貫通性能がとても高いようです。
そのあたりの火力による制圧力を期待されてか、1997年に起きたペルーの日本大使館人質事件では突入部隊が使用したそうですね!
そもそもは砲兵など後方部隊のセルフディフェンス用に開発されたらしいのですが、特殊部隊が使用しているようなイメージが強いのはこの事件があったためですかね。
さて、それでは細部を見ていきましょうか。
東京マルイもこの銃をモデルアップしていますが、S&T製の大きな違いはこのレシーバー(ドットサイトが載っている、銃の前半上部)がメタル製であることです。
東京マルイ製品はデフォルトではトップにドットサイトが標準装備されていますね。
ドットサイトは金属製のようですが、このレシーバーは樹脂製だそうで仲間内でも破損したという話を聞いたことがあります。
マルイ製品でも、TRという製品はどうなんでしょうかね。
このS&T製P90と同じくメタル製なのでしょうか。
その辺は情報がないのでわかりませんが、少なくともこのS&T製P-90は、レシーバー全体がメタル製ですので剛性は高いと思います。
また、刻印の類として三か所に白あるいはグレーで印字がされていて、雰囲気を盛り上げてくれていますね。
マガジンの装弾数は50発で、スプリング給弾式です。
半透明なハウジングの中に、キャロット色の弾頭のダミーカートがずらっと並んでいるのが見えますね!
このビューが超リアルでとても格好いいです。
社外の多弾マガジンの多くはこのダミーカート部がシールだったりBB弾がモロ見えだったりするようです。
たぬきち的にはゼンマイを巻くのがかったるく、持って走るとジャラジャラ鳴るので多弾マガジンは好みません。
どうせ買うなら、ダミーカートの見えるスプリング式がやはり良いですね。
銃の右側です。
こちら側には刻印の類はありませんね。
これがどれくらいリアルなのかよくわかりませんが、それでもダミーリベットや流線形の造形によって美しいフォルムをしています。
また、三面レール+14mm逆ネジアウターバレルが標準仕様となっているので、必要十分な拡張性を持っているのも好感点ですね。
サイドレールは1ノッチ分のショートレールですが、ライトなど小物をつけるならこれで足ります。
そういえば、セレクタの部類がサイドビューからは見当たりませんね。
それもそのはず。この銃のセレクタはトリガー部分にあります。
トリガー下のダイヤル状の部品で発射モードを制御しています。
Sがセーフティ、1が単発、Aがフルオートです。
近未来的なフォルムもそうですが、こういう部分も他には見かけない構造なんですね。
まったく、この銃の設計者はさぞかしSF好きな人物なのでしょうか。
構えてみると、トリガー前方のアーチに左手を添えることになります。
セレクタはその左手の親指で操作できる位置に配されているので、くせがありますが操作性はなかなか良いですよ。
ちなみにチャージングハンドルは可動するので引くこともできます。
電動ガンなので、引いたところで何かが起こるわけではありませんが(^^;
実銃はトイガンと同様に樹脂フレームだし、射撃時にもチャージングハンドル等外から見える部品が可動するわけではないようです。
そういう意味では、スタンダードタイプの電動ガンではあるものの、実銃ベースで見た時のリアリティは担保されているとも言えますね。
この銃の良いところはたくさんありますが、この点もたぬきちは好感点です。
さて、実射性能ですが。この個体は箱出しで初速が90m/s程度でした。
購入後すぐにマルイ製のパッキンに交換してしまったのでデフォルトでの射撃精度はわかりませんが、現状では50m先のマンターゲットに狙って命中させることが出来るくらいの精度があります。
弾道は素直でホップの掛かりも上々。この辺りはマルイ製品のコピーモデルにマルイのパッキンを装備しているので信頼感はありますね。
フルオートメインで戦おうと思うと、装弾数50発のマガジンなのですぐに撃ち切ってしまいますね。
まあでも、リロードもトイガン遊びの醍醐味の一つですのでね。何本でもマガジンを持っておいて、撃ち切ったらリロードすればいいことです。
そういう意味では、多弾マグは楽しみを省略しているような気がしてしまうのでやはりあまり好みません。
本体の音が漏れにくい密閉構造と相まって、サイレンサー装着の効果はとても大きく射撃音はトストスッという「これぞサイレンサー装備の銃!」といった感じです。
その辺も含めて、とても遊びやすく感性も刺激してくれる良いトイガンだと思います。
さて良いことずくめのようにも見えるP90ですが、難点もあります。
ブルパップ構造独特のこの高さのあるストックが邪魔をして、頬付けがとてもしにくいです。
高さの低いダットサイト等を使うと、ずいぶん首を折らないとサイトが覗けません。
特にサバゲ使用時においてはフェイスマスク等をしている場合がほとんどでしょう。これはなおさら辛いものがありますね。
対応策としてはサイトを高くすることです。
エクステンションレールでかさましするか、最初からハイマウントなサイトを装着すれば覗けるようになります。
その場合、公差によって距離ごとに縦方向の着弾位置がずれることになりますが、それもその前提で射撃に臨めば良いこと。
射手の技量で補正して、その結果ヒットが取れるととても嬉しいものです。
そういう意味では、射手としてのロマンも味わえるのだという理解の仕方でどうでしょうかね。
あと難点がもう一点。
バットプレートを外して内部にバッテリーを入れるのですが、この内部スペースがとても狭いです。
しかも!デフォルトではこの狭いスペースにヒューズボックスがあるのでバッテリーを仕込みづらく、無理に押し込めばケーブルを痛めてしまいそうなほどです。
そこでたぬきちの個体ではヒューズボックスを外してヒューズレス化しました。
写真では本体から出ているケーブルは黒色と銀色ですが、銀色側がもともとは赤色コードで、メカボックスとコネクタの間にヒューズボックスがありました。
この作業でははんだ付けが必要ですが、これ一つやっておくことでだいぶバッテリーは入れやすくなりますよ。
購入後、ホップパッキン交換、ヒューズレス化の他、SBDキットを装着しています。
SBDはスイッチの焼けを予防する回路ですね。
メカボックスについては今回は開けていませんが、至って快調ですのでひとまずこのままで遊ぼうと思っています。
メカボの音もそれほど気にならないレベルですので、その点も上々ですね。
設計思想の違いで世界には様々な銃がありますね。
その中でも、P-90はとてもユニークで洗練された銃だと思います。
S&T製品については値段もお手頃ですのでね。
そのへんも含めて、たぬきち好みの良い銃です。
それではまた。たぬきちでした。