みなさんこんばんわ。たぬきちです。
いやはや。急に本格的な冬の気温になりましたね。
冬モードに体が追い付かず、寒さでぶるぶるしているたぬきちですが。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
一緒にサバゲをやっているチームメイトから電動ガンのチューンについて最近聞かれたこともあり、
今夜は基本に立ち返って、電動ガンのチューンについてたぬきちの基本的な見解を書き散らしてみたいと思います。
内容については諸説あるものもありますので、一つの考え、一つの例だと思っていただければと思います。
まず、電動ガンのチューンってそもそも何なんでしょう。
買ってきた電動ガンに不満がなければ、そもそもチューンなど考えないですよね。
そうすると、チューンの基本は
使ううちに浮かんできた”不満”を”どうつぶすのか”
ということになりそうです。
たぬきちの場合、多くの電動ガンについて以下のような不満を持つことが多いです。
○初速が低い
○精度が低い
初速が低いとどうしても遠くの的までBB弾が届かず、
サバゲにおいては遠方の敵と撃ちあった場合、目で見て弾をよけられてしまう場合が多くなります。
また精度が低ければそもそも遠距離のターゲットに当てることがかないませんよね。
初速調整(初速アップ)については大まかに以下の二種類の対応があります。
・気密アップ
・メインスプリング強化
気密アップですが、
気密が悪い、すなわちエアロスしている箇所をなくすというのが本質となります。
言葉で言えばそれだけのことなのですが、これはけっこう難しい作業です。
どこでエアロスしてるのか見当をつけるにはある程度の経験が必要で、的を絞らず考えうる手をすべて打つと結構お金がかかってしまいます。
たぬきち的には気密アップの第一のポイントはシリンダー周りのOリングの交換。
これをやるだけで初速が1割ほどアップした例がいくつもあります。
シリンダー周りのOリングにはピストンヘッドとシリンダーヘッドの二か所あり、まずはピストンヘッドのOリングを交換します。
まずOリングのみ交換して初速の増減をみるのが低予算で済ませる第一歩です。
シリンダー周りの気密がまだ怪しい場合、次に見るべきはシリンダーヘッドです。
まずは純正部品の脱脂洗浄、再グリスアップし丁寧に組付けをして気密を見てみましょう。
シリンダーにシリンダーヘッドを取り付け、ノズルを刺した状態でピストンを入れてみて、ノズルの出口を指で押さえてピストンを押したときにきちんとした抵抗があるかどうかを調べます。
シリンダーヘッドのノズルのシャフトにグリスを塗布すると気密が取れる場合もありますが、つけすぎるとインナーバレル内に噴出するのでほどほどが良いです。
これで改善しない場合、シリンダーヘッドの交換を考えるわけですが。
これについてはノズル部分でのエアロスとも絡んでくるので、交換する場合はシリンダーヘッド+ノズルをメーカーをそろえて交換します。
次に考えるのがメインスプリング強化。
カンタンに初速はアップするが、スプリングを強化するほどサイクルが落ち、ギヤやメカボックスにかかる負担が増すので安易に強すぎるスプリングに交換するのはおすすめできません。
また、引きの重いスプリングに変えた場合、おおむねフィーリングが悪くなるのもおすすめできない理由の一つです。
強化スプリングにした場合、トリガーレスポンス、サイクル、ギヤ鳴り、バッテリー消費量などあらゆる要素に悪影響を及ぼしますので注意が必要です。
もちろん初速の上限にも注意が必要です。
ギリギリを狙いすぎて、フィールドで使用しないように促された例もありました。
ですので、ねらい目としてはエアロスを最低限にし、スプリング強化も最低限で済ませられるようにバランスよくチューンするよう心掛けています。
またエアロスの一種ですが、エアの吐出量の最適化という手もあります。
シリンダー容量に対してインナーバレルの内部容量の最適化を図るということです。
一般論としてはインナーバレルが長い方が精度も高まると言われて
いますが、それについては
たぬきちは重視する項目とは思っていません。
なぜなら、インナーバレルがハン
ドガン並みに短いKSCクリス
ベクターでも40m
のターゲットにバシバシあてられるし、
逆にインナーバレルが500mmを超える
電動ガンでも50mのタ
ーゲットにバシバシ当たらないモノも多いからです。
一般的にインナーバレルを長くすると初速が上がり、逆にインナーバレルを切り詰めると初速が下がる傾向があります。
しかしシリンダー容量に対してインナーバレルが長すぎると初速が下がるので、これもバランスが大事です。
エアロス対策、スプリング強化、エアの吐出量の最適化など。
これらをいかにバランスよく施してフィーリングを害さずにより遠方のターゲットを狙える銃に仕上げるかが、チューナーとしての腕の見せ所と言えそうですね。
たぬきちが好きで良く使うチューンアイテムはこのあたりです。↓↓
基本的に、高額なものはほとんど使いません。
初速の調整が済んだら、次は命中精度の向上を目指しましょう。
必要な精度については何メートル先までターゲットとして狙いたいかによるかと思いますが、ここはひとつ、一般的な
エアソフトガンでまともに狙えるほぼ最大距離となる50mを目標に調整してみましょう。
たぬきち的にはハン
ドガンは30m、ガスブロ長物は40m、
電動ガンやスナイパーライフルは50mのターゲットを狙ってきちんと命中させられるようにすることを目的に、精度アップのチューンをしています。
命中精度の向上については、症状別の対策をとることになります。
●撃つたびに同じ方向に曲がる
この場合、パッキンが傾いて装着されていることが原因となる場合が多いです。
まずはチャンバー&インナーバレルを本体から抜き出し、インナーバレルの
銃口側から内部をのぞき込んでみてください。
チャンバー付近でパッキンのホップ山がインナーバレル内に押し出されているのが見えるはずですが、これが傾いているとホップ回転(撃ち出されたBB弾の逆向きの回転)の軸が傾き、毎回同じ方向に引き寄せられるように曲がった弾道になります。
この場合、まずはチャンバーを分解し、パッキンをきちんと装着しなおして丁寧にチャンバーを組み立てなおしましょう。
また、似た症状で光学機器が未調整であるという場合があります。
光学機器は基本的に銃自体の調整が終わった後で、銃の弾道に合わせて調整をするものです。
まずは銃本体の調整をしてから光学機器を乗せ、銃本体の弾道に光学機器の照準を調整して合わせるようにしましょう。
また、インナーバレルが曲がっていないことも確認しておきましょう。
インナーバレルをのぞき込むと、こんな感じで同心円状に輪っかがいくつも連なって見えます。
この輪の輪郭がぼやけ、ホログラムのようににじんで浮き出るような見え方をしていた場合、インナーバレル自体が曲がってしまっている可能性があります。
また、テーブルのようなきちんとした平面でインナーバレルを転がしてみて、コロコロとスムーズに転がる場合は大体正常、ぐわん、ぐわんと波打つように転がる場合はやはりインナーバレルが歪んで曲がってしまっているはずです。
●撃つたびに違う方向へ曲がる
この症状がある場合、インナーバレル内でBB弾が乱雑に跳ねていると思われます。
まずはクリーニングロッドでバレル内部の埃を取ってみましょう。
東京マルイがいまだに新製品にクリーニングロッドをつけていますが、そこには必ずきちんとした理由があるはずですよね。
やはり、インナーバレルの清掃が
トイガンの命中精度向上の第一歩だからだと思います。
それでも乱雑に飛ぶのが治まらないようでしたら、やはり上記のようにインナーバレルが歪んでいることを疑いましょう。
稀に、フラッシュ
ハイダーやサプレッサーの内部にぶつかってBB弾が乱雑に飛んでいる場合もありますので、そういったマズルアタッチメントを使用している人はそれを外して試してみてください。
また、ガスガンの場合ですが、つまづきホップ形状のチャンバーを装備した
トイガンの場合ならこういう乱雑なホップのかかり具合になる場合もありますが。
その場合は構造上の理由なので調整はかなり難しいです。
●ホップを強めてもかかりがわるい
この場合、押しゴムの押し量が足りていないのか、あるいはパッキンが油脂類で濡れている場合などが疑わしいです。
また初速が高い銃の場合、パッキンが柔らかすぎるとホップの掛かりが悪くなりますのでもう少し硬いパッキンを試してみると良いと思います。
●鬼ホップになる
この場合、上記と逆でパッキンが硬すぎるのが原因であることが多いです。
また、押しゴムが硬すぎたり、押し量が多すぎるともちろん鬼ホップになりますのでその場合は押しゴムをマルイ純正にしてみたり、押し量が適正になるようにホップアームを削ったりすることもあります。
さて、ざっと見てきました電動ガンの調整方法についてですが。
どうだったでしょうか。
ざっくり過ぎてわからないという方、ここをもっと知りたいなどご意見あらばぜひコメントを残していってください。
一般論ではなくたぬきち論になってしまうかもしれませんが、わかる範囲でまた書かせていただきます(^^;
いつもいつもそうですが。
電動ガンというのは弄りようが多彩で多種多様なパーツが出ていることもあり、突き詰めようとすれば底なしに時間のかかるしつっこい作業となります。
でもまあ、それがまた楽しいんですよね。
結局、思うほどの精度が出ないこともしばしばありますが。
没頭して作業している時間も楽しいし、うまく成果が出た時などはもう。
これってもしや中二病か?と思うような万能感が得られたりもします。
いじること自体が楽しいうえに、それを使ってサバゲをするんですから。
活躍できた時の喜びもまた、大変大きいわけです。
いつも最高の一丁を探している無限の旅人たぬきちにとって、
トイガンチューンは原石の中から宝石を掘り起こすような作業でもあります。
秋の長夜というにはもはや季節も移ろってきましたが。
みなさんもぜひ、自身にとっての最高の一丁を求めてトイガンチューンを楽しんでみるのも一興ではないでしょうか。
それではまた近々。
たぬきちでした。