せんばやまのたぬきちのブログ

たぬきちのトイガン&サバゲーに関するブログです!

【たぬラボ】KSC MEGA ARMS MKM AR-15 整備編

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

梅雨の合間に覗く太陽の力強さに、いよいよ本格的なガスブロシーズンの到来を感じる今日この頃。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

リクエストをいただきましたので、

今宵はこやつの整備について紹介したいと思います。

 

じゃじゃん!

 

 

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KSC MEGA ARMS MKM AR-15です。

 

いやー。

シンプルな中に力強さと清廉さを感じさせるたたずまい。

細身のシルエットには、光学機器だけを載せただけの姿がなんとも似合っている気がします(^^;

 

我が家のMKM AR-15ですが。

昨年12月に中古で購入したもので、ストックがマグプルのCTRレプリカに変更されています。

これがまたシンプルで、この銃に似合っているようでたぬきち的にはお気に入りです。

 

さて、入手時のこのトイガンですが。

動作性能に問題はなかったものの、弾道的には25m程度直進したあと、四方へばらけるという特性がありました。

 

まあ、ガスブロですのでねぇ。

気にするな、と言われればそうなのかもしれませんが。

せっかく長物なんだし、もうちょっと精度を高めたいじゃないですか。

 

そこでいくつかやってみたことがありますので、今宵はその紹介です。

 

 

 

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まず、インナーバレルを変えてみました。

メイプルリーフの370mmタイトバレルです。

 

デフォルトのインナーバレルが258mmなのでずいぶん長いようでもありますが、このインナーバレルで丁度アウターバレルのマズルぎわ程度の長さとなります。

 

もともとバレル長に対してインナーバレルが短いんですね。

 

弾道の直進性と初速向上を期待してこれに替えてみましたが。

たぬきち的にはおすすめ出来ない結果でした。

 

まず直進安定性ですが、うーん。

若干良くなったのかもしれませんが。

わざわざ替えた甲斐があった、といえる程でもありませんでした。

 

そして初速についてですが、

最高速から数発撃つ間の落ち具合が大きく、安定しません。

長いインナーバレルの容量に対してガスの吐出量がデフォルトのままでは足りないという事でしょう。

それも理由の一つとなり、結果的には弾道も安定しないという事のようです。

 

放出バルブを弄るなどと併用すれば効果はあるのかもしれませんが。

そもそもこのトイガンは初速が早めなので、それこそおすすめ出来ない理由なんですよね。

 

 

さてさて、どうしたものか。

ホップパッキンは社外の物はないだろうし。

そう思ってKSCに新品のパッキンを注文して到着を待つ間に、実はこんなものがあることを発見しました。

 

 

KSC製品のM4系ガスブロに使えるこのパッキン。

ひとまず、こいつを試してみようじゃありませんか(^^

 

 

 

 

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MKM AR-15の分解方法ですが。こいつがなかなか厄介です。

 

まずはハンドガードを外しましょう。

片側6個ずつ、合計12個のへクスネジでレシーバーに留められていますのでこれを外します。

 

 

 

 

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外したら、次はガスブロックです。

 

下側に1.5mmのイモネジが二個ありますので、それを外すとブロック自体が外れるようになります。

 

 

 

 

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さて、ここが一番のポイントです。

この首元を止めているナットを外すのですが。

作業者泣かせなことに、専用工具が必要なのです。

 

 

 

 専用バレルナットキーです。

需要も多くないからか、市場に安定供給されている商品ではないようで。

価格は時価となっております(^^;

 

現在、2300円程度で入手可能なようですが。

たぬきちは4000円を払って入手(T‗T

 

もしかしたら先の曲がっているノーズプライヤーなどでも代用可能かもしれませんが。

新品状態のMKM AR-15の場合、このナットがえらく硬くとまっているらしく。

バレルナットキーを噛ませて、眼鏡レンチをかけてハンマーで殴る等をしないと外れない、というレビューも散見されますね。

 

ここはひとつ、こいつと長く付き合うつもりがあればバレルナットキーを買っちゃいましょう。

それか、同じMKM AR-15を持っている人に頼むのが一番(^^;

 

たぬきちはバレルナットキーにクランプをかけて、それをハンマーで叩いて回しました。

 

 

 

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ここまでくればまず一息です。

 

バレルナットを外し、アウターバレルの上下二か所のイモネジを外すとチャンバー&インナーバレルを引き抜くことが出来ます。

 

 

 

 

 

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さあ、いよいよチャンバーの登場です。

チャンバーの分解にはまず、首元のCリングを外します。

 

 

 

 

 

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Cリングを外すと真鍮のカラーが動くようになります。

カラーを下げて、樹脂製のダイヤルノッチを外します。

 

少し硬いですが、ここはパワーで頑張ります(^^;

 

 

 

 

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そうしたら、チャンバーハウジングを回してホップアームの突起が見えるようにしましょう。

こうしないとこの突起が引っかかってハウジングが外れません。

 

ハウジングはこじりながらインナーバレル側に下げます。

 

 

 

 

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 ホップパッキンを止めている筒状の部品とホップアームが露出しました。

ホップアームと、二つ目のCリングを外します。

 

 

 

 

 

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 これでようやくホップパッキンにたどり着きました。

ずいぶん堅牢な作りですね。

東京マルイならもう少し簡素に作りそうな気がしますが。どうなんでしょう(^^;

 

ま、皮肉は置いておいて。

これでホップパッキンの交換ができますのでね。

 

堅牢さも相まってか、このMKM AR-15は気密も高いようで夏場の初速は90台半ばくらいまで出ます。

この社外品のパッキンに交換したところ、前述のとおり40mでもターゲットに狙って当てられる程度の精度が出ますのでね。

せっかくの長物ですし、これはやる価値のあるチューンだと思います。

 

 

 

 

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 余談ですが、今回この記事を書くにあたってこのチャンバーハウジングを交換するつもりでいたのですが。

 

左がもともとついていたもの。

ホップ調整治具と噛み合わせる櫛の歯が二本、折れてしまっています。

 

そこでKSCからアフターパーツを取り寄せたわけですが。

よく見たら、錆びてますね(^^;

 

うーむ。どうしたものか。

若干悩んだものの、ひとまずもとのパーツで組みなおすことにしました。

一応、まだ使えてはいますのでね。

 

 

 

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というわけで、初速93m/s程度、40m先の20cm程度の皿にも命中させることの出来るMKM AR-15が出来上がりました。

 

いやいや。性能もさることながら。

こいつの美点は、感覚に刺さるような素晴らしい動作性です。

 

電動ガンにはない、トリガーと連動した射撃の追従性と強烈なリコイル。そして大きな撃発音。

それらに加味し、リコイルショックに共振してハンドガードが鳴って撃つたびに甲高い金属音がとどろきます。

 

特に、ボルトをリリースした時のジャキン!という金属音がなんともたまりません。

それらすべてを含め、総合的に見ても実に完成度の高いトイガンだと思います。

 

EPMマガジンは冬場の寒さにも強く、室内なら問題なくゲーム投入も出来るレベルでしたのでね。

これからのガスブロシーズンに限らず、一年通して遊べる素晴らしいトイガンだと思います。

 

ああ。

次回のサバゲで再びこいつを投入するのが待ち遠しい(^^

 

それでは今宵もこの辺で。

たぬきちでした。