みなさんこんばんわ。たぬきちです。
いやぁ。三連休っていいですね。普段なかなかできないこともできたりして、心の洗濯日和といった感じです。
関東一帯は連休中は気温も低く、先日は雪が降る中、九龍迷宮街区さんでインドア戦を楽しんできたたぬきちです。
いやーさすがに寒かったな。
軒並みガスブロが生ガスを吹いて轟沈していく中で、KSCのクリスベクターだけは最後まで使い通せました。
これはすごいことですよね。外は雪が降っているんですよ。
インドアとはいえ、体感的には5℃もない感じの室温の中です。
その辺の事はまた別の機会にじっくり語らせていただくとして、今回は前回の続き?という事で、こやつの紹介をしましょう。
いでよ!実銃じゃないけど本物シリーズの本命!
マルゼン ワルサーP99 ガスブローバックモデルです!
欲しかったやつがようやく手元に届きました。
実銃の図面に基づいてトイガン化され、ワルサー社の公認モデルとしてP99のJPバージョン、6mmBB仕様としての公認を得た、モデルガンのような内容を持ったガスブローバックタイプのトイガンです。
100点満点の外観とデコッキングボタンなどの忠実な機構再現をまとったうえ、エアソフトとしても使用できるなんて。ある意味、ロマンの塊と言える内容ですね!
例によってたぬきちは実銃至上主義ではないのですが、このトイガンに関しては「これがどれくらい実銃に似ているのか」などという論点で語る必要がないという事の意味くらいは分かります。
なるほどそうか。実銃のP99はこんな感じなんだな。
単純にそう納得して触れることのできるトイガンなんですよ。
これは久々に鼻血が出そうなやつですね!
さて。せっかくなので写真も寄り気味で行きましょうか(^^;
まず全体的なところですが、シャシーはFRPのような、グラスファイバー入りの強化樹脂のような見た目ですね。
この辺の素材についてはなんとも見かけでしかわかりませんが、堅牢な素材であることは確かだと思います。
スライドについては逆で、繊細な雰囲気のある滑らかな質感の樹脂でできていますね。
細い線で刻印されたワルサー社のロゴとモデル名と相まって、いかにも部屋撃ち専用にしたくなるような雰囲気を醸しています。
これをサバゲーで使ったらすぐに傷だらけになるのが想像できるので、それはもったいない気がしますね。
軽量・コンパクトなのでサブウェポンとして身に着けやすくもあります。
好きな人なら、サバゲ用と鑑賞用を別個に持つべきモデルなのかもしれませんね。
それだけ鑑賞に堪えられる外観をしているという事です。
グリップのアウトライン形状は前回紹介したPPQとほぼ同じです。
しかしグリップに施された滑り止めのデザインはまるで違いますね。
PPQは洒脱でアバンギャルドな雰囲気がありましたが、こちらは質実剛健にして必要十分なグリップを発揮することのみに注力したような、コンサバティブなデザインです。
好みでいえばたぬきち的にはPPQの方が好きですが、よりドイツらしいのはこちらP99の方ですね。
そう言えば、PPQのグリップデザインはドイツ感がまるでないですねぇ。
PPQのマガジンキャッチはボタン式でしたが、P99はトリガーガードと一体化したアンビタイプのレバー方式になっています。
これが若干くせ者で、ハイグリップした状態だと親指も人差し指も掛からない位置にあります。
たぬきちの手は大きいので、日本人の手が小さいから合わない、という事ではないはずです。
ハイグリップした時に誤ってマガジンキャッチを押さないで済むような設計という事でしょうか。
反対側から見たところです。
アンビタイプのマガジンキャッチレバーが見えていますね。
PPQと比べると面白いのですが、P99ではマガジンキャッチがアンビタイプでスライドストップは片側です。
PPQはスライドストップがアンビタイプになっていて、マガジンキャッチはボタン式の片側タイプです。
どういった設計思想なのか、P99からPPQにモデルが進化する過程でアンビのマグキャッチはボタン式に、片側のみだったスライドストップはアンビタイプに変更されたんですね。
こちら側の面も刻印が並んでおります。
すべて実銃に準じたものだという認識で間違いないはずですね。
唯一、間違いなく実銃と違う点はトリガー上部やや前方のMade in Japanの刻印です。
え、そこはMade in Germanyじゃないの??
普通のリアル刻印とは逆説的な感じですが、これはワルサー社に認められたうえで正式に製造された証として日本製という刻印を認められているようです。
うーん。よし悪しなような気もしますが。
そういううんちくを踏まえたうえでなら、納得できる気もします。
このモデルの大きな魅力の一つが、コッキングインジケーターおよびデコッキングボタンが実銃通り稼働することです。
実銃のPPQではデコッキングボタンはオミットされていますが、コッキングインジケーターは採用されているものの、モックアップではオミットされています。
生産性を考えると複雑な機構は排除したいし、実用場面でも整備性が悪いはずですからね。
マルゼンのP99ではそういう複雑な機構をすべて再現しているあたりも魅力ですね。
写真はコッキング状態で、インジケーターが飛び出していますね。
これでハンマーが起きていることがわかるわけです。
この状態で写真リアサイト左手、スライド上に見える黒色のボタンを押し込むとハンマーを安全位置までデコックすることが可能です。
その際インジケーターも引っ込んで、デコックされたことがわかるわけです。
またこのモデルでは実銃通りダブルアクションも可能となっています。
スライドが引かれていない状態からでも撃発できるので、初弾を装填しデコックしてあれば、トリガーを引くだけで安全状態から発射可能というわけです。
本当にこれだけ複雑な機能をよくモックアップしたものです。
今回たぬきちは本体購入と同時にサイレンサーキットおよびアンダーマウントキットも購入しました。
全部組付けるとこんな感じになります。(ウェポンライトは持ち合わせのものです)
サイレンサーキットはメタルアウターバレルがセットになっていて、これを組み込むとスライドを引いた時にジャキッと金属音が鳴り響くようになります。
これは雰囲気アップに絶大な効力を発揮しますよ!
PPQは20mmアンダーマウントを標準装備していますが、P99では専用マウントを噛ませてピカティニ規格の装備が搭載できるようになります。
これだけ装備してもまだSOCOM Mk23より小柄で手になじむので扱いやすい感じが好感です。
元も子もない話ですが、マルイのSOCOMは固定スライドなので撃ちごたえが物足りないんですよね。
ちゃんとブローバックする特殊部隊用拳銃。味があって良いんじゃないですかね。
さて、撃ちごたえの話が出たので実射性能なのですが。
ブローバックはひいき目に見ても並の並といった程度で、ややモサッとしているように感じました。
うーんここまで美点がそろっているだけに惜しい。。。
マガジンを手で温めて、表面温度計で26℃の状態で初速が76m/s程度でしたので、初速自体はまずまずです。
またホップ調整がやややりにくいのも難点です。
デコッキング機構やダブルアクションなどの機構を盛り込んだ分だと思いますが、外したスライドを戻すのにややコツがいります。
ホップ調整はそのスライドを外さないとできませんので、だいぶおっくうになってしまう気がします。
ま。世の中そうそう100点満点のトイガンはないという事でしょうか。
そういう実用性能以外で良い点がいっぱいあるトイガンなんですがね。
さて、見てまいりましたマルゼンP99ですが、いかがだったでしょうか。
まさにロマンの塊といった風情で、じつに味わいの深いトイガンですね。
一方で、サバゲではもったいなくてちょっと使いづらいかなとも思いますので、たぬきち的には部屋撃ち専用か、モデルガンのように鑑賞をメインにした扱いがふさわしいトイガンだなと思います。
幸い?たぬきちにはPPQもありますのでね。そっちはサバゲにさっそく投入しました。
やはりメタルスライドは傷になりにくいし、塗装が剥げてもそれがまたバトルダメージとして味になるんですよね。
それぞれ違うキャラクターを持ったトイガンであることは 間違いないですね。
そういう意味では双方持ち合わせていることにも無駄はない感じです。
このあたりの好みは人それぞれ分かれるところでしょう。
やはりトイガン遊びは奥が深いですね。
それでは今夜もこのあたりで。たぬきちでした。