みなさんこんばんわ。たぬきちです。
いやはや。季節はあっという間に巡るもので朝晩はずいぶんと涼しくなってきましたね。
コロナ禍とはいえ、ずいぶん罹患者数も落ち着きを見せ始めた今日この頃。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
たぬきちは相変わらずトイガンライフを楽しみつつ、ブログの更新をなかなかしないという現状(^^;
最近ではすっかりゲームに没頭するのが好きになってしまったようです。
やはり、ゲームがいちばんお金の掛からない趣味ですよ!( ´∀` )
トイガンもクルマも、現物を手に入れ始めたら散財はキリがないですからね。
(いまさらか・・・( ´∀` )
ま。でもやっぱり一番楽しいのはゲームでさんざん没頭して遊んだ後、その実物に触れるときですね(^^;
結局時間もお金も使ってしまっていますが。。。
人生、楽しんだ者こそが真の勝者ですよ!
というわけで、今宵はこんなものを紹介していこうと思います。
じゃじゃん!
Crest M56DL 三発発射式エアコッキングショットガンです。
こちらはサバゲ仲間の某ナイスガイの依頼で、内部調整を頼まれているものです。
元となっている銃はイタリアのベネリM4というオートマチックショットガン。
トイガンとしては中華製ショットガンで三発発射式、中身についてはマルイのM3スーパーのコピー品のようですね。
ポンプアクションの引きが重いのが難点ですが。
上部レール搭載でなかなか精悍なたたずまいです。
このモデルの大きな特徴はこの独特な伸縮式ストックでしょう。
根元から動かす際にはストックパイプごと時計回りにややひねり、それからチークパットの下の丸いボタンを押して展開します。
初期ポジション以外に4か所のポイントがあり好みの長さに調節できますが。
最後はそのまま引き抜けてしまうのでコルトM4のクレーンストックのようなつもりで動かすと抜けて目が点になってしまいます(^^;
実銃ではチャージングハンドルがついているはずですが、それはオミットされているようです。
箱出しでの初速(一発装填時)は75m/s程度と低め。
さてさて。
持ち主からのオーダーに応えるべく、こいつを調整していかねばなりません。
整備を始めるうえでまず最初の難関が、ストックパイプを外すのに150mm以上の長さのある4mmの六角レンチを探すことです(^^;
探してみると、これがなかなかないんですよね。
たぬきちは
Heyiarbeit T型六角レンチ
というツールの4mmのものをチョイス。
これでもまだ長さが数センチ足りなかったため、ハンドル根本の樹脂部分を2cm分程度、のこぎりで切り落として専用ジグとしました。
さてさて。
長い闘いの始まりです( ´∀` )
安価品のためアウターバレル、シェルチューブ、インナーバレル、ストックパイプ以外はほとんどの部品が樹脂製で耐久性が低いのがまず気になりますね。
樹脂製品に金属製のねじを使用しているため、3回程度の脱着でもねじ山が馬鹿になるものが出始めます。
組んでみて試射してまたばらして問題を解決して、という繰り返しの作業となるうえで、そもそもねじの脱着で破損の恐れがあるというのは大きな不利です。
はやめの段階で設定を出して、手を止める必要がありそうです。
インナーバレル、チャンバー等の問題点
総じて工作制度が低く、耐久性にも乏しいこの製品。
インナーバレルのホップパッキンとの接合面である切り欠きの工作制度が低く、1mm以下程度のクリアランスがあって気密が悪い。
写真でわかりますかね。
パッキンのリムがインナーバレルに接地していないんですよ💦
これじゃ気密もくそもあったもんじゃないですよね。
パッキンを切れば事は早いのですがパッキンのホップ山がその位置にあたるので実施できず。
逆に、インナーバレルの方をリューターで削って、三本とも調節することとなりました。
すり合わせの工作をして組みなおすと、初速が75m/s→85m/sへ改善。
とりあえず、問題をひとつ潰せたかな(^^;;
パッキンは、マルイのものは直接使用不可でした。
他者さんのブログでマルイのものとパッキンは互換しているとあったので期待しましたが駄目でした。
マルイパッキンを載せてチャンバーに組み込むと左右が圧迫され、真円ではなく0の字型になってしまう。
またチャンバー+パッキンをマルイ製に交換した場合、バレルベースに組み込むと1mm程度のクリアランスが生じガタが出て気密が低下するらしく、初速が65m/s程度(一発装填時)まで低下。
またその状態だと給弾が不安定になり、一発装填での射撃が困難となってしまいます。
以上の点から、チャンバーまわりは結局デフォルトへ組みなおすことにしました。
これらの作業を進めるうちに、バレルベースの二つあるねじのうち一つがつぶれてしまったため、瞬間接着剤を駆使して脱着をしている状態となっています。
機関部の問題点
こちらも総じて工作制度が低く、耐久性に乏しいです。
シリンダー&ピストンの工作制度が低く、摩擦抵抗が高いわりにエアロスが大きい。
シリンダ出口の給弾ノズル内にバリがあったため、バリ落としも兼ねて棒やすりで内径を広げてみた。
上記の初速が75m/s→85m/sへ改善したのもこの影響もある可能性がありますね。
シリンダー&ピストンはほぼCYMA製のものと互換するものの、ピストンの台座の一部に切り欠きの加工が必要。
この加工をしないと先台を引いてもトリガーシアが掛からない。
今回は不可逆作業を避ける観点から切削はせず、ピストンの台座のみデフォルトのものに付け替えてみました。
シリンダー&ピストンのみでのフィーリングは上々だが全体を組んでみると引きが軽くなったような様子は感じられず。
初速も上昇したわけではなかったため、結果的にはあまり効果のあるスワップとは言えませんね。
スプリングは電動ガンサイズのものとスナイパーライフル系のものを組み合わせたようなダブルのスプリング。
これが引きが重い原因を作っている様子。
スプリングガイドの根本にワッシャーがあるが、これを増やすとシアーが掛からなくなった。
そもそも引きがかなり重たい銃なのでスプリングを強化することは現実的ではないと判断。
上記のような顛末にて、こちらもデフォルトで組みなおすことにしました。
実射性能
都合、パーツについてはすべてをデフォルトのものとして組みなおした状態で、単発での初速が85m/s程度の状態での実射です。
この状態では、弾道がバラバラでなかなかの暴れん坊ですね。
三発のうち一発は割とまっすぐに飛ぶものの、二発は20m程度からドロップしてしまう。
散り具合からするとインドアでなら実践投入も可能ではあるが、いかんせんコッキングが重すぎて連射はできそうにないですね。
持ち主の「遠くを狙える銃に出来ないか?」という期待に応えるには、どうしたらいいか。。
うーむ。
これはなかなかの難題となりそうですね(^^;
さて。ひとまず見てまいりましたCrest M56DLですが。
いやー。てこずらされる予感しかしません(><
今後の措置ですが。
現状の出力からパワーアップは引きの重さを考えると結構つらいですね。
シアーが掛からなくなる条件がシビアなためできることが限られているというのも難しくしている要因です。
ほぼ同じピストンを使っているCYMA製品はもっと軽い引きでも同じくらいの初速が出ているので、そのあたりから打開策がないか検討。
より遠距離での精度を出すことを考えるならチャンバーから先をすべてマルイ製品に交換してみるというのもありじゃないでしょうかね。
いやはや。
ショットガンは機構が複雑でチャンバーも3つをバランスよく調整しなきゃならないし、やはり難しいですね。
そのぶん、腕の見せ所とも言えますが(^^;
今回ばかりはどうも強気なことをいう気になれないたぬきち。
うーむ。どうなることやら、ですね。
それでは今宵はこの辺で。
たぬきちでした。