【たぬラボ】S&T タボール21 Pro 電動ブローバック ロングバレル化&内部調整につき
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
毎日大変お寒いですが、みなさまおかわりありませんでしょうか。
寒さに弱いたぬきちは日々ただ生きているだけで精いっぱいと言いますか、
あまり元気だぞと言えるほどすっきりしないような今日この頃です。
そんな時こそ、楽しいことに没頭して鬱憤を晴らしたいものですよね。
今こそこれをやろうと一念発起して、今回はこいつを徹底解剖しましたので今宵はそのお話です。
さあやるぞ!
やるならとことんやっちゃいましょう!
S&T タボール21 Pro 電動ブローバックモデルです!
中古で購入して一年ほど経ちましたが、その間大したメンテをしておりませんでしたのでね。
昨年末、我が家の電動ガンをBOLT製品に入れ替えてスタンダード電動ガンの多くは放出しましたが、その際にもついに手元に残したたぬきちお気に入りの一丁でもあります。
現状、調子は良いのですが。
SBDくらいつけてやりたいというのと、いよいよロングバレル化したいというのが今回の本旨。
エクステンションバレルでバレル延長して使っていると、撃った弾が時々エクステンション内部やハイダー内部にあたって変な方向に飛んだりその場で砕けたりすることがあって気になっていました。
モーターがマルイのEG1000に換装されているので内部もファインチューンされていることを見越していましたので放置していましたが、いよいよ自分の手で整備やら状態チェックをしておきたいなという部分もあり。
・ロングバレル換装
・SBD設置
・基本メンテ(脱脂洗浄、シム調整、グリスアップ)
・ブローバックメカのダメージ確認
・タペットプレートの形状確認
・レールのガタ取り
こんな感じのメニューで、ちょっと徹底的に手を入れてみようというのが今回の内容です。
というわけで全ばらしで分解してみましたが。
まあ汚いこと。。。
モーターはEG1000に換装済みだったわけですが。
ミミクソのようなネバネバした茶色っぽいグリスがべっとりと。
あれれ、ファインチューン品じゃ。。。
調子自体はよかったわけですが。
内部調整に関しては、たぬきちの買い被りだったようです(^^;
何はともあれまずグリスを落としていきましょう。
たぬきちはメカボックスは中性洗剤で水洗いなどしないことにしているので、内部清掃は基本的に歯ブラシ片手に不織布で拭き上げるのみ。
水洗いすると乾くのに時間がかかるし、そこまで徹底的に脱脂することに深い意味はないですのでね。
そんなたぬきちでも、ギアだけは中性洗剤で洗います。
洗いやすく乾かしやすいし、こればかりはスラッジが溜まっていると破損のもとですのでね。
耳糞グリス(下品ですね^^;)をまず拭き落として、中性洗剤&歯ブラシでゴシゴシすることしばし。
たぬきち、新事実を発見しました。
セクターギアの解放側が一枚、セクターカットされていますね。
セクカするにしろ、解放側だけ一枚セクカするのってどういう意味があるんでしょうね。
ほんと、他人のチューンって面白いな~。
と思ったわけですが。
この些細な発見が、この後に延々と続く泥沼の作業への入り口だとは。
この時のたぬきちにはまだ、知る由もありませんでした。
このセクターカットですが。
後ほどぽろっと折れたギアの歯が出てきて、実は破損していただけだったことが判明しました。
シム調整してグリスアップ。
この際なのでスイッチも分解してカーボン除去&接点グリスの注油。
シリンダーは活かして、ピストンは気密優先で最適なものを選んでありもので交換。
ブローバックメカは思いのほか傷みはない。
SBDはスペースとコードの取り回しの関係で、コードを剥いでモーターの端子ネジに巻き付けて締める直付けにて設置しました。
QDスプリングなのでメカボの開け閉めのストレスは少ないものの、メカボ内で自由に動くコードにやや手こずらされる。
それでも、Ver.3メカボの比ではなく簡単な部類のメカボではあります。
メカボを組んだ状態での試運転も上々。
体感的にサイクルがかなりアップしている気がする。
先に組んだロングバレルキットとチャンバーを取り付けて、早く試射してみたいな~。
そう思って銃本体に組み込んだところ、数発撃って止まって動かなくなってしまったのでした。
引き金を引いてもうんともすんとも言わないし、数秒引いていても過熱もなし。
ということは、通電していない様子。
うーん。
トリガースイッチを組みなおす際に構造の理解が浅かったので、そこだと断定して再度メカボを開けるたぬきち。
メカボ本体は脇に置いて、バッテリーとスイッチ、モーターのみをつないでみるものの、動かない。
むむっ。
まったく通電していない。
考えることしばし。
メカボを閉める際にコードを傷付けたのかな?
そう思って。
多少のためらいはあったものの、通電のチェックのためにコードをニッパで切断し、モーターとバッテリーを短い距離で直接つないでみる。
それでもモーターが回らない。
むむむっ。
これは異常事態だ。
さっきまで回っていたモーターが動かない。
ためしに同じ条件でほかのモーターを繋ぐとこちらは動く。
むむむむっ。
モーター自体のトラブルかい!
これは奇怪な。
これまでモータートラブルと言えば、SBD設置時にビスが磁力で内部に落ちて動かなくなったくらいしか経験がないたぬきち。
モーター本体が突然通電しなくなるなんて。
まったくの初めての経験です。
不動となったモーターはあきらめ、モーターを別のEG1000に交換し、SBDを付け直す。
ヒューズに見えるのは通電確認のため一度切ったコードをカーオーディオ用のギボシでつなぎなおしたもの。
SBDとも相まって、すっかりうにゃうにゃのモーター回りである。
さて、気を取り直して試射を開始!
と思ったら、今度は少し動いて止まってしまった。
逆転防止ラッチの解放機能があるタボールである。
それを使って数回試すが止まってしまう。
今度は何だ。。。
夜中の3時半から作業していたたぬきち。
ここまでの作業&トラブルシューティングですでに作業開始から5時間半が経過。
日曜の朝の9時頃のことである。
再度全ばらしを敢行するも、もうすぐ4歳になる娘が起き出してきたので、全ばらし途中のままいったん現場を放置。
ここは子育てパパのつらいところでもあるが。
気持ちをひとまず切り替えると、やはり可愛い我が子に心癒される。
子供を公園で遊ばせながら、
やはり時々、疑問が頭をよぎってしまう。
タボールはなぜ止まったのか???
娘と半日遊んで、夕方から作業再開。
ほどなくして動かなくなった理由が判明。
上の写真はポートカバーを正しく付けた状態。
どうも慌てて付けたらしく、右側の窓から出ている四角いぽっちも左側の開口部から出ている状態でつけてしまっていたらしい。
右側のぽっちはピストンに連動してポートカバーを後退させる部品である。
間違って前述のように組み付けるとピストンは後退しきらないうちにポートカバーが動作を阻害するので、当然それ以上動かなくなる。
その結果がこれ。
スパーギアの上下段、セクターギアのスパー側のギアが飛んでしまった。
こんなに激しくギア破損したのは初めて。
これでギアがワンセット死亡。
まあ、原因が分かったので良しとしましょう。
別のギアを選びなおし、シム調整は当然やりなおし。
あえて言えば、海外製品のノーマルギアで壊れやすい製品だったことは幸いしている。
強化ギアならおそらくピストンかブローバックメカが逝ってしまったことだろう。
それにしてもポートカバーの構造が悪い。
間違って組むとうまく組付けられないような設計にするべきでしょう。
と若干プンプンしつつ。
まあ、怒っていても仕方ありません。
ギアを選んでシム調整し、再度組み上げるたぬきち。
作業時間の経過に伴って疲労も当然あるものの、回数をこなすとメカボの開け閉めのコツもわかってくるもの。
ざっとやってパッと組んで、さっそく試運転と行きましょう。
バババババババッ!
おお、いい感じ!
あ、
あれっ???
今度こそ調子よく動くものの、
今度はセミオートがフルオートになってしまうトラブルが発生。
要するに、セミもフルもフルオートになってしまう。
うーむ。
何故だ。。。。。
再度全ばらししてスイッチ周辺を見るものの、特にトラブルは見当たらない。
うーん。
見てもわからないような、壊れててもそれを認識できないような微細な部分が壊れたのかしら。
マルイ純正品のようにスイッチのアッセンブリ交換がきけば部品注文するところかもしれないが、S&Tオリジナルのメカボックスのためそれはできない。
うーん。
何故だ。。。
セミオートが撃てない。
・・・ということは、カットオフがうまく作動していないということ?
一般的なメカボではカットオフは矢印状の細長い部品で、まれにこれが折れてセミオートが撃てなくなることはある。
しかしもタボールのカットオフレバーはずんぐりした部品で折れにくく、見たところ破損はない。
うーん。
これはもしや、復旧不能の状態なのだろうか。
もはやトラブル続き過ぎてあきらめかけるたぬきち。
夕飯を食べて子供をあやしつつ考える。
スイッチは何度見ても破損はない。
組付け方も間違ってはないはず。
もともとは動いていた。
動かなくなった条件は何だ?
動かなくなった条件・・・?
何を変えたら動かなくなったのか。。。
そうか、セクターギアだ!
付近で交換したものはそれしかない!
セクターギア(写真右)の軸付近にある涙型のでっぱり。
これが回転しながらカットオフレバーを押して作動させているわけだが。
この形状のわずかな差から、新たに組んだギアがタボールに使用するとカットオフが動作しないギアであることを突き詰めたたぬきち。
よくよく見ると、この部品の形状ってギアごとにわずかずつ違っているんだなー。
さんざスタンダード電動ガンをいじってきましたが。
いまさらながら新発見をしてしまいました(^^;
デフォルトのギアと形状がよく似ているギアセットを選んで再度組み立てたところ、無事にセミオートも撃てるようになったたぬきちのタボール。
うへえ。。。
作業開始から累計で9時間くらい。
ようやくセットアップが完了しました(^^;;;
いやはや。長い闘いでしたが。
S&T タボール21 Pro ブローバック ロングバレル仕様がようやく整備が整いました。
見た目のバランスが良くなって、よりアサルトライフルらしさが増した外見になったような気がしますが。
どうでしょうかね。
7.6vリポバッテリーでの動作状況は初速97m/sでサイクルが11.4発/s。
1分間に680発程度という連射速度は実銃よりやや遅いですが、実際に撃つと心地いいサイクルです。
フルサイズのシリンダーに100相当のメインスプリングを切って調節したものを使用しているので、レスポンシブルではないものの。
11.1vでも普通に動作するのでレスポンスが気になるならそちらをチョイスすることもできます。
500mmに達する最長クラスのインナーバレルがもたらす弾道はどのようなものでしょうか。
パッキンはマルイ純正をチョイスしてみましたが。
あとはレンジに持ち込んでみないとわかりませんね。
せっかくなのでもうワンカット。
やはり独特のボディラインにロングバレルが似合っているような(^^
久しぶりの長丁場となりましたが。
やはりトイガンを工夫して仕上げていく過程、トライ&エラーって楽しいですよね。
さすがに長いししつこい作業に反吐が出るような瞬間もありましたが。
『結果良ければすべて良し』ってことで良いですかね(^^;
はぁ。でもさすがに疲れた(笑)
これは、いわゆる心地いい疲れ。
きっとそうなのだと言い聞かせつつ(^^;
楽しかったことは確かだし、タボールも格好良くなりました。
今回はブログもすっかり長丁場になりましたね。
それでは今宵もこの辺で。
たぬきちでした。