【レビュー】KSC MP9 ガスブローバックサブマシンガンです!
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
秋深し、と言いますか。日に日に肌寒さも増す今日この頃。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
たぬきちは一か月に一度、いつもの仲間と一緒にサバゲーに遊びに出かけるのですが、先月(九月)と次回ではガスブロをめぐる気温的な環境はずいぶん変わっていることかと思います。
ガス缶の単価も値上がりする一方である昨今です。
電動ガンもやっぱりいいよね。
などと、なんとなくうそぶきたくもなるものでもありますが。
実りの秋。
たぬきちはこんなトイガンを入手しましたので、今宵はこの子をレビューしたいと思います。
出でよ!
え?いまどき旧版ハードキック製品?
いやいやまだまだいけますぞ!
軽量・軽快?KSC製サブマシンガン!
じゃじゃん!
いやはや。かねてより気になってはいたんですが。
長らく欠品状態でしたが、今年の春頃に再販されましたね。
たぬきちのこの個体は中古で入手していますので。もしかしたら再販された最新ロットではないかもしれませんが。
それでも!現行販売されているモデルですので、もしなんらかバージョンアップされている部分があるならアップデートも出来ようというもの。
それでは張り切って参りましょう!
まずは、何なんでしょうかね。この見切りの良い外観(^^;
現代的、というにももはやありふれている樹脂製レシーバーですが。
シンプルな外観に見合う軽量・軽快さを備えたサブマシンガンです。
実銃はMP5の築いたサブマシンガン市場の牙城を崩すべく、シュタイヤー社というメーカーが開発したTMPというサブマシンガンが基礎。
しかしも販売は振るわず、シュタイヤーはこのTMPというマシンガンをB&T社というメーカーに譲渡。
B&Tといえば、それこそMP5にもストックを供給しているパーツメーカーというイメージですが。銃器自体も製造販売していたんですね。
MP5にあてつけて生み出されたTMP・MP9ではありますが。
販売成績から行けば、圧倒的に日陰に置かれた存在かと思います。
トイガン的にも一定以上のアドバンテージを持ちうるはずです。
上部およびレシーバー右側に20mmレールを備え、拡張性はまずまず。
角度の付けられたグリップは手になじみも良く、B&Tストックおよび前方の固定フォアグリップと相まって構えた時のフォールド感は上々。
マズルは専用サプレッサーにのみ対応。
インドア戦での使用ならフルオートトレーサーも使いたいたぬきちにとっては、ここは汎用14mm逆ネジが良かったなー。
うーむ。
見切り良すぎて、なんだかあるべき大切な何かがないような。。
そういえば。アイアンサイトの類がない?
いやいや。一応ついています。
シンプルなピープサイトに、フロント側はただのポッチです(^^;
本当に一応。
無くはないという程度のアイアンサイト。
まあ、サブマシンガンですからね。
近距離で腰だめに撃つようなシチュエーションを想定しての設計でしょうか。
それにしても。何か光学機器を載せたいところではありますね。
というわけで、C-MOREタイプのドットサイトを載せてみました。
これがまたなかなか良いんですよ。
何が良いかと言いますと、レシーバー低めの位置から突き出たB&Tストックに対して上部レールの位置がそもそも高めに設計されていますね。
ここにさらに光学機器を載せることで射線に対する公差は発生するものの、この高さがあるためサバゲでは頬付けした際にマスクに邪魔されることがありません。
インドア戦ではガスマスクタイプのフェイスガードをよく使用するたぬきちにとって、ストックの頬付けは常に大きな問題なのです。
MP9については、ストックとレールの高さの差があるため珍しくジャストフィットする長物と言えそうです。
そもそも取り回しの良さもありますのでね。
じつにインドア戦に向いている構成じゃないでしょうか。
ストックに頬付けするとこんな感じに見えます。
オープンタイプのC-MOREは振り回した際の追従性も良く、対象を見失いにくいので動き回るような戦い方をする際にはもってこいですね。
ストックを折り畳むとこんな感じで、ストックはシルエットにすっかり溶け込みます。
MP5Kよりも小型ですのでね。
きっとインドア戦では大きなアドバンテージを与えてくれそうな気配がします。
一方、ネガティブポイントもいくつかありますね。
たぬきち的に一番のネックはトリガーフィーリング。
トリガーは支点からスイングするタイプではなく、真後ろへ下がるタイプです。
往々にしてこのタイプは引きが重いことが多い気がしますが、例にもれずこのMP9もトリガーの引き切りは重く、シアが切れるタイミングがつかみにくいですね。
マニュアルセーフティがなく、セーフティ機能はこのトリガーに設置されたトリガーセーフティのみです。
また、セミ/フルの切り替えは一般的なダイヤルタイプのセレクタではなく、マガジンリリースボタンの上に見えている四角い押しボタンで行います。
インドアではセミオート限定の戦いが多いのでまだ良いですが、セミ/フルを切り替えながら戦うシチュエーションでは煩わしくなりそうな気がします。
樹脂製の外観の中、スチールの光沢を湛えたボルトおよびマガジンが良いアクセントになっています。
磁石の付かない非鉄金属ではありますが、武骨な意匠の施されたストレートマガジンは武器としての力強さを示しているような気がします。
このマガジン。放出バルブに見慣れない金属板が仕込まれていますね。
これはシステム7以前のハードキック版と呼ばれる内部機構によるもののようです。
調べてみると、台湾ではKSCはシステム7版のMP9を販売しているという情報もありますね。
むむっ。古いバージョンをつかまされたか。。。
と思いきや。
再販された最新版もこのハードキック版を踏襲しているそうですので、KSCとしては日本国内向けにはMP9についてはこの旧版を推しているようです。
使用するガス圧の問題でしょうかね。
HFC134a使用であれば、MP9についてはハードキック版の方が動作が良いなどの理由があるのかもしれませんね。
ちなみに、どこかのブログで「システム7用のマガジンも使えるので、気になる方はそちらもどうぞ」というような内容を見かけた気がしますが、
ハードキック版にシステム7用のマガジンは使用できませんので注意が必要です。
肝心の実射性能ですが、初速は70m/s前後と控えめです。
まだ室内で試し撃ち程度の事しかできていませんが、動作性能自体は小気味良く、比較的発砲音が静かなようですのでサプレッサーを装着すれば効果は大きいかもしれません。
ん~。でもなぁ。
専用サプレッサー。入手困難品で高価なんだよなぁ(^^;
14mm逆ネジ仕様にするマズルアダプタも少数ではあるものの流通しているみたいですのでね。
気になる方はそちらを探して見るのもよさそうです。
さて。見て参りましたKSC MP9 ガスブローバックサブマシンガンですが。
いかがだったでしょうか。
トリガーフィーリングも含めた設計の古さといったネガティブポイントもあるものの。小型・軽量で取り回しの良いサブマシンガンタイプのガスブローバックガンという事ですのでね。
ぜひインドア戦で活躍を見せて欲しい一丁です。
引き切りの重たいトリガーですのでセミオートで連射するような使い方には向いていない気がしますが。
発砲音がわりと静かですので、サプレッサーを付けて、一撃必殺の暗殺プレイを楽しむのが良いかもしれません。
そういう意味では、ちょっと玄人好みなトイガンかもしれませんね。
いずれ近いうちにシューティングレンジで試射して来たいと思いますので。
その際にはまたレビューをあげようかと思います。
それでは今宵もこの辺で。
たぬきちでした。