【レビュー】KSC MASADA GBB
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
いやはや。毎日暑いですね。
寒がりやのたぬきちにとっては寒いよりよっぽど良いのですが。
こう暑いとエアコン代がかさむし、我が家の2歳児を外で遊ばせるにもよくよく注意してやらないと、あっという間に熱中症になってしまいそうです。
他方、我が家のガスブロたちにとってはまさにベストシーズン到来といいますか(^^;
まさに我が世の夏。ってな具合かと思います。
さて今宵は最近中古で入手したこんな長物ガスブロを紹介しましょうか。
出でよ!
M4系ライフルの異端児、
KSCのマサオさん!?
KSC MASADA GBBです。
マサダ。正田?
なんだか変な名前ですね。
これは古代におきた第一次ユダヤ戦争の要塞の名前に由来しているそうです。
実銃は軽量且つ合理的な樹脂製オプショナルアイテム製造で名をはせるマグプル社の設計で、のちにブッシュマスター/レミントン社によって量産されることとなったブッシュマスターACRという軍用ライフルの試作機とのこと。
試作機!
なんだかガンダムみたいでカッコいいじゃないですか。
アニメなら絶対に強いやつです(笑)
実際、これを買うか迷って諸々調べているとやたらとアニメ『ヨルムンガンド』の事が出てくる。
MASADAを買ったことを契機に『ヨルムンガンド』を初めて全話一気観したのですが。
これがまた楽しいお話でして(^^;
え?いまさら?
MASADAからの~
いまさらヨルムン(^^;
量産化されたブッシュマスターACRでなく、試作機MASADAを正式採用する。
アニメの中のお話ですが。
試作機っていうだけでも、やはりなんだかロマンがある気がします。
おおざっぱですがMASADAについて説明しましょうか。
MASADAはマグプル社が米軍の次期正式採用銃とされることを目指して開発した軍用ライフルです。
樹脂製アイテムに実績のあるマグプル社ですが、ライフル本体となると設計製造は実績がない。
そこでMASADAは歴々の既存ライフルで実証済みの技術を寄せ集め、技術的な先進性を一切求めず、質実剛健を第一として設計されました。
技術的に凡庸であることは動作性の保証や整備性の確保につながります。
あらゆる用途を想定する軍用ライフルに最適な設計思想ですね。
しかし結果的には残念ながら既存のライフルと丸被りするその出自自体があだとなり軍による正式採用はありませんでした。
それでも実証済みで壊れない、壊れてもすぐに直せる、そういった確実性は否定されるものではありません。
排莢口に『MULTI-CAL』とありますね。
このモデルの唯一といっても良い先取的な技術を投入した部分に、簡単に使用弾丸を変更できるという点があります。
工具を用いずにハンドガードやバレルを分解・交換でき、簡単に使用弾を変更することが出来る。
まあ、実銃の話ですのでトイガンにおいてはどうというほどのこともないのですが(^^;
でも量産モデルでは重量やコストの見直しでオミットされた部分ですので、試作機の試作機たるゆえんと言える機能かと思います。
残念ながらKSCのMASADAのパッケージには交換用バレルは付属しません。
ここが格好いいんだから!
ケチらずつけてよKSCさん。
というわけで買っちゃいました(^^;
ぶっちゃけ要る?
うーん。
値段的にこれでハンドガン一丁分かぁ。
なんだ、ハンドガン一丁分か。
それぐらいなら、いっか(笑)
トイガン遊びをしていると、モノの価値がよくハンドガンやら長物ガスブロやらに脳内で変換されるようになりますよね。
え?ならない?(^^;
たぬきちの壊れた感性のお話はとりあえず脇に置いておきましょう(^^;
このアイテム、デフォルトのバレルアッセンブリと何が違うかというと、長さが違います。
下がデフォルトのバレルアッセンブリ。
上が別途購入した11.5インチバレルアッセンブリです。
チャンバーからガスブロックまでは全く同じものの、そこから先が長さがわずかに違います。
わずかな差ですが、この差で大概のリュックサックに入る大きさまで畳めるようになるんです。
MASADAを買ったら、そりゃリュックサックに入れたいでしょう!
理由を知りたい方は『ヨルムンガンド』を見てみてください。
きっとMASADAをリュックサックに入れたくなりますよ(^^;
さて、交換方法ですが。
まずは棒で指したハンドガード後端のピンを抜きます。
これは棒状のもので押せば向こう側に突き出します。
抜け止めで落ちる前にとまるので、そこまで引き出します。
ハンドガードを前方に引き抜くと、こんな感じでアウターバレルが露出します。
バレル下部に見えるのはバレルナットを回すためのハンドルです。
MASADAの利点は、バレルナットキーを使わずに工具不要でこのバレルナットを回せる点にあります。
このおかげで、簡単に銃身を交換できるわけです。
バレルナットは概ね45度程度回すと開放され、前方へ引き抜けるようになります。
新品ではこれがなかなか固いという情報もありますが。
ここは、コツはパワーとしか言いようがないですね。
これでバレルアッセンブリが引き抜けます。
ガスピストンの根元、チャンバーのハウジングの上部にポッチが見えます。
これはチャンバーハウジングの固定および位置決めをしている部品なのですが、さかさまにすると抜け落ちるので紛失に気を付けてください。
かくして、ショートバレル化したMASADAです。
ヨルムン仕様っぽく、EOTechのレプリカを載せてみました。
うーん。なんとも楽しいですね。
マグプルの実銃と、アニメと、トイガンと。
世界観を結び付けて、楽しませてくれるMASADAです。
街中の商談にも同伴し、場合によっては戦闘状況となる武器商人。
可搬性の高いアサルトライフルであるMASADAですので。
ヨルムンガンドで主要キャラがMASADAを装備した理由が良くわかりますね。
さて、トイガンとしての実射性能です。
ガーダーのホップパッキンに交換し、0.25g弾を使用した状態で30mのターゲットは毎回ヒット、40mもやすやすと狙え、50mもまあまあ当たる性能です。
これはガスブロ長物としては上の上。
たぬきちの経験からすれば、最高クラスのKSC Kriss Vectorに迫る実射性能です。
ちなみにバレルアッセンブリによって初速の変化がありました。
デフォルトでは0.25g弾の適正ホップ状態で0.2g換算で初速90m/s。
ショートバレルでは同じ条件で86m/s程度となりました。
理由を調べてみました。
インナーバレル長はデフォルトのバレルがおよそ270mm、ショートバレルの方が300mmと意外な事にショートバレルの方が長く、初速がわずかに遅い。
ガスブロ長物の適正バレル長は270mm程度というお話をチームの大先輩から聞いたことがありましたが、まさにそれに沿った実測結果です。
本当にトイガンの調整はバランスの産物だと思い知らされますね(^^;
撃ち味は長物なりの重く強いリコイルショック、かつAR15に比べて鋭さがあるように思います。
計測していませんが、フルオートのサイクルはAR15より体感的には速そうに感じます。
ガスブロ長物として不足のない性能かつ撃ち味だと思います。
さてさて。
KSC MASADAですが。いかがだったでしょうか。
マグプル社が理想を求めて開発したアサルトライフルの試作機というだけでロマンがありますよね。
まして『ヨルムンガンド』ファンにはたまらない逸品かと思います。
(たぬきちは後追いでしたが(^^;)
バレルアッセンブリのクイックチェンジもギミックとしても面白いです。
ショートバレル化して可搬性を活かすなら、バイクなどでフィールドへ行く方には使い勝手の良いアサルトライフルと言えるかもしれません。
たぬきち的にはすでに持っていたKSC MEGA AR15 MKMとマガジンが共用出来るという個人的な利点もあり、大満足なトイガンとなりました。
あえて言えば、バレルアッセンブリ同梱で値段据え置きなら言う事なしなのですが。
まあ、それは高望みですかね。
ハンドガン一丁分。まあ買えちゃう金額だし・・・
いやいや。金銭感覚がぶっ壊れていることにそろそろ気が付かねばいけませんね(^^;
年がら年中、売ったり買ったりしているたぬきちですのでね。
楽しんだもん勝ちってことで(^^;
そういう意味では、楽しいことには間違いない。
トイガンとしての魅力にあふれた一丁だと思います。
それではまた近々。
たぬきちでした。