みなさんこんばんわ。たぬきちです。
さて、先日に引き続き、今宵もSRC製トカレフのお話です。
前回のレビューではこのトカレフ、
① 弾が二発に一発しか発射されない
② 集弾性が激しく悪い
という現代ガスブロハンドガンとしては稀に見るポンコツ性能であることが判明(^^;
安価であることを差し引いても、これじゃあどうにもこうにもです。
せめてサバゲで使えるようにしなきゃ。
さらにもう一点、
③ ガスの注入がしにくい
という難点もありましたので、併せて対処していきたいと思います。
① 弾が二発に一発しか発射されない
② 集弾性が激しく悪い
上記二点については原因はこのパッキンによるもののようです。
写真でもわかる通りこのパッキン、内部にOリングのような円形の構造がありますね。
BB弾を通してみると、この円形の構造で弾が止まってしまいます。
力をかければBB弾は通過しますが。
BB弾を保持するという役割を持った構造だと思いますが、それにしても抵抗が強すぎてBB弾が通過するには容易くないほどなのです。
製造元の台湾で一般流通しているエアソフト用のガスの圧力なら何という事もないのかもしれませんが。
圧力の低いHFC134aガスでは、このパッキンでは動作不良となるという事でしょう。
マルイ等、国内で手に入る代替品が使えれば大したことではないんですがねぇ。。
専用パッキンじゃ、勇気を持ってこいつを加工してみるしかありませんね。
そこでたぬきちはこの内部構造をリューターを使って丁寧に削ってやることにしました。
DoubleBellのKar98kライブカートの時と同じですね。
パッキン内部の構造をリューターを使って均等に削っていきます。
削りすぎると気密が悪くなりすぎて初速が激落ちする可能性もあるので、慎重に、慎重に。
時折、組み立てて初速もチェックしながら作業していきます。
この作業によって、箱出しで73m/s程度だった初速が、たぬきちの場合63m/s程度まで低下しました。
まあ、弾が出ないよりは100%マシですのでね(^^;
最終的には、弾道もチェックしましょう。
内部構造の削り残しが多い方向に弾道は曲がるので、右曲がりなら右側を、左曲がりなら左側を削ってやります。
繰り返しですが、専用パッキンなので替えが利かない点も考慮して、ほどほどで止めておくのがポイントです(^^;
この作業をしたところ、集弾性は大幅に向上し30m程度までまっすぐ飛ぶようになりました。
こうなると、初速が落ちたことが幾分悔やまれますが。
まあ、それとトレードで得た弾道だと思う以外にないですね。
この状態でも、ホップを強く掛けすぎると弾が詰まってしまいますので、弾詰まりで困ることがあったらホップの掛けすぎにも注意してみてください。
ちなみにたぬきちのゲットしたこの製品は、可変ホップ機能がついていました。
イモネジ調整タイプなのですが。
それがまた、とんでもないところについているんですよ。。
写真は簡易分解しインナーバレルおよびチャンバーをスライド、アウターバレルから引き抜いたものですが。
ホップ調節用のイモネジは、このチャンバー上部(写真では上部に見える金色の板バネのやや右あたりの上部の突起)にあるんです。
要するに、ここまで分解してやらないとホップ調節ができない(><
何という整備性の悪さ!
この製品の過去のレビュー等を見ると、どうもホップ調節機能がなかったような記述もありますね。
その人たちは、もしかしたらこのイモネジに気が付かなかったのかもしれませんね。
これじゃ、気が付かなくても無理はないですよね。
ちなみにこの製品、ずいぶん昔に流通していたハドソン製トカレフのコピー商品のようですが。
ハドソン製では、写真のパッキン上部に見える小さな丸い構造の部分にイモネジがあったようで、その名残なのか、このモデルでも穴を埋めたような跡が残っています。
ハドソン製品の弾道はずいぶん残念なものだったようですが。
SRCは製品をコピーするに際して、調整に手間はかかるものの、イモネジを上部に設置するという方式に転換したというわけですね。
箱出しではパッキンに難があるものの。
結果的にはこの製品では、パッキンさえ加工出来れば30m直進する弾道を得られました。
企業努力といえば良いのでしょうか。
一応、進化していると言う事くらいは出来そうです。
さて。後の課題は、
③ ガスの注入がしにくい
という点ですね。
これに関しては、やはり注入バルブに問題があるようです。
この注入バルブですが、一般的な海外製注入バルブと同様にガス注入時に音がせず、吹き戻しもないため満タン適量がどこなのかもわかりません。
それどころか、箱出しでは50秒以上チャージして10発も撃てない状態でした。
これはイカンですよ(><
さっそく、WE製品対応の国内向け注入バルブに交換、、、と思ったのですが大きさが合わなくて入らず。
KSC製品などに対応している細い外径のバルブを試してみましたが、今度はスカスカで締め込むことが出来ず。。。
また専用品かーっ(怒
素直に日本製品の丸コピーにしてくれれば。。。
などとぶつくさ言っていても始まりませんのでね。
仕方ないのでばらしてみましょう。
ばらす方法は簡単。
写真のように、バルブ下端の金色の部分をペンチで捕まえておいて、上部をマイナスドライバーで回してやればOKです。
分解するとこんな感じになります。
真ん中に見えている金色の棒状のパーツは、千枚通しのような細いものでぐりぐり押せば外れます。
本来はこのように、二つのOリングが使われています。
今回いろいろと試したところ、右側(タンク内側ではなく、注入口側)のOリングを外すとガスがまともに入ることがわかりました。
本来はこの注入口の回りを埋めるようにOリングが掛かっていて、それを外してやることで注入時に幾分シューッという音が聞こえるようになり、満タン時には幾分吹き戻しを確認することが出来るようになりました。
この状態でもガスを入れすぎると撃発時に生ガスを吹くようになりますので、注入はほどほどにした方が良いようです。
感覚的には、1発分ごとに1.5秒程度かなぁ。
要するに、リアルカウントで8発撃ちたいなら12秒くらいチャージするイメージです。
それ以上でもそれ以下でも、あまりいいことはないようです。
さてさて。
なかなかの困ったちゃん振りでしたが、これでようやく一応サバゲでも使えそうな雰囲気が出てきました。
手間は掛かりますが。
もともとが安価であること。
メタルスライド×メタルアウターバレルの質感、金属音。
磨けばそこそこ光を放つ実射性能。
たぬきち的には、なかなか面白みがあるトイガンじゃないかと思います。
箱出しはだいぶポンコツ感がありましたけどね。
それを弄って使えるように出来たら、面白みも倍増するというものじゃないですか。
冬場の動作性には疑問も残りますが。
これからの暑いガスガンシーズンに使うのに、ちょっと面白い一丁になったような気がします。
それでは今宵もこのあたりで。
たぬきちでした。
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また当ブログはたぬきち個人の事例を示しているのであって、万人にトイガンの加工・調整・改造を勧めるものではありません。
【たぬラボ】では今後もトイガンを『楽しく、安全に、法令を遵守した中で』遊び倒すための調整や実験などを行っていきます。
トイガン遊びはアイテムの特性上特に法令を遵守し、一般の人たちに迷惑の掛からない範囲の中で。自己責任に基づいて行いましょう。
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