みなさんこんばんわ。たぬきちです。
今日は12月25日、クリスマスです。
いやはや。今年も様々なトイガンとの出会いがありましたが。
おそらく今年の最後となろう新入りが我が家に届きましたので、
今宵はこのトイガンをレビューしたいと思います。
東京マルイ、期待のコンパクトオート!
コンシールドキャリーの新定番?!
じゃじゃん!
東京マルイ V10 ウルトラコンパクト ガスブローバックガンです!
期待のコンパクトガバメントが、ついに発売となりました。
いやぁ。もう。まさに
「またせたな!」
って感じじゃないでしょうか。
期待に胸を躍らせて箱を開けましたが。
このシルバーボディのなんとまあ美しいことでしょう。
マルイのHPなどによると、V10の第一の特徴はコーンバレルに開けられた10個のポートだという事ですが。
手に持って眺めまわした第一印象としては、手の込んだ表面仕上げの手触りと、側面とそれ以外で塗り分けられたシルバー塗装の美しさ。
単純に美観に優れるというよりは、工芸品のような手の込み具合を感じさせる、息遣いのあるような外観です。
側面とそれ以外で微妙に違う色に塗り分けられているそうですが。
金属の放つ色気めいた照りや映り込みとは違っていて。
なんといえば良いのでしょう。
いうなれば、宇宙船のボディに初めて触れるような。
未知なるもの、そして確かに心をつかんでくる本質を持つもの。
そんなような不思議な魅力のある、複雑な表面仕上げなのです。
側面はつるつるした感触に粒子感のあるチタンのような塗装。
それ以外の部位はブラスト仕上げでザラッとした手触りに、側面より幾分暗いシルバーの塗装。
シルバーでも金属じゃないのはひとめでわかるのですが。
なんともミステリアスな素材感というか、外観をしています。
よくステン仕上げって時間の経過とともに浮き上がったりはがれたり、傷みが出るじゃないですか。
今回のV10の塗装はそういうこれまでの仕上げに対するアンチテーゼとなるのかどうか。
たぬきち的にはそういう部分にも期待をしてみたいと思います。
外装仕上げおよびVポート以外の特徴としては、デルタタイプのハンマーに3ホールトリガーにノバックサイトというオーソドックスなカスタムタイプの各部品を備えていること。
そして撃ち味にも影響する大きなポイントとしては、ホーグタイプのラバー塗装仕上げのグリップを標準装備していること。
コンシールドライクなコンパクトなグリップながら、握ると小指まできちんとかかる点もたぬきち的に高評価です。
このおかげでクイックドロー気味にサイティングしてもピタッとハンドリングできる感じ。
小さいくせに、なかなか頼れる骨のある奴。
そんな予感を漂わせてくれています。
エキストラクターやファイヤリングピンなどの造形も細やかで、胸をくすぐってくれるリアビューです。
ちなみにサムセーフティはアンビではない片側タイプ。
手にした際のコンパクトなまとまり感アップにつながっていますが。
左利きの人でこれまでMEUなどアンビタイプで慣らした方には不満かもしれません。
チャンバーカバーの刻印です。
〔S.A..45AUTO〕という刻印の下にある〔DANGER EXHAUST PORTS〕〔READ MANUAL〕という文字ですが。
ネオン看板のドット文字みたいでとっても洒落ていますよね。
実銃もこうなのかなぁ。
メッキのツヤテカ感にマッチしていて大変気に入りました。
Vポートです。
ポートからインナーバレルが見えているはずなのですが。
黒染めされているらしく、ほとんど見えません。
本当に細部まで手が込んでいるトイガンだなぁ。
発売延期を繰り返していたのも、販売価格と仕上がりの出来栄えとのせめぎあいで妥協点をどう探るかで時間がかかっていたのかも。
内部機構は基本的にはM45A1を踏襲しているはずですのでね。
時間がかかったのはこの辺りの事情じゃないかと推測しますが。
どうなんでしょうね。
マルイクオリティの一つの基準だとは思いますが。
目立たない下部のパーティングラインの処理は相変わらずの高精度です。
海外製のトイガンばかりを扱っていると、こういう部分に国産品、こと東京マルイの執念めいたこだわりをすごく実感します。
スライドストップの軸が見えていますが。
そんなもの一つとっても、じつに美しいなと感心してしまいます。
サイトビューです。
フロントサイトが白っちゃけて見えますが、実際は黒単色です。
オーソドックスでわかりやすいサイトではありますが。
アイアンサイトの見やすさでいえば集光管に分がありますね。
もっとも、このモデルの特徴の一つでもありますが、マイクロプロサイトを搭載するためのベースが同梱されていますのでね。
早く確実なサイティングが第一と考えるなら、迷わずマイクロプロサイトを搭載しましょう(^^
アイアンサイトに比べ、ドットサイトは精密射撃が容易くできることを簡単に実感できます。
ましてやマルイの最新機種ですからね。
フロントビューです。
バレルブッシングがないことで、普通のミリガバやMEUなどとは大きく印象の異なるフロントをしています。
インナーバレルが真鍮の金色ではなく黒色に染められていることがわかりますね。
スプリングプラグが蓋がないというか。中身のスプリングが見えています。
おそらく実銃もこのような様子なんだと思いますが。
珍しいというか。ちょっと不細工というか。
スプリングが見えていることに何か意味があるのかな?
たぬきち的には、ほこりも入るだろうし穴を閉じたくなるというか。
幾分気になる点ではあります。
さて、気になる実射性能ですが。
射撃の前につまづいた点がまず一つ。
スライドを引いた時に、引き終りにガチっと止まる感じがなく、「あれ?何か噛んでる?」と不安になりました。
組付けの不良も考えて、ひとまず撃つ前にスライドを分解し中を確認したところ、スプリングガイドのバッファが柔らかい素材であるのが原因で、スライドの引き終りにムニュっとした感触になるようです。
このバッファなのですが。
厚めに作られているようで、おそらくこれが原因でスライドストップがどうも良くない。
いわゆるありがちな、スライドストップが掛からないという事ではないのです。
掛かったスライドストップが、右手の親指だけでは解除しにくいくらい固いのです。
レビューを書くために触っているうちに、最初よりは幾分よくなってきた気もしますが。
それでもまだぎこちない感じがします。
こういうフィーリングに繋がる部分を煮詰めきれないマルイではないと思うのですが。
個体差なのかどうなのか。
さて。
室温17℃程度で、加温せずに初速を測ったところ、初速は概ね57mps程度でした。
この状態でも安定していて、5発連続で撃っても最後まで±1m以内というのはさすがのマルイ。
短いインナーバレルのためか、撃発音は割と大き目で破裂音のような乾いた音に感じます。
撃ち比べるとマルイのグロック19の方がスライドスピードが速いように感じましたが、それでも年末のこの時期にガバメントがこれだけガシガシ動くというだけで驚きがあります。
手のひらで27℃くらいまで加温したところ、初速は63mps程度まで上昇。
真冬のガバメントとは思えないような、素晴らしい動作を見せてくれます。
トリガープルは軽め。
たぬきち的には、ややトリガーのキレが良すぎる気がします。
引き始めに遊びが少し(1mmくらい)あって、指に抵抗を感じ始めた直後にハンマーが落ちる。
グロック26もそうなのですが、軽すぎるトリガーフィーリングは咄嗟の射撃に不向きな気がします。
じっくり狙う心理的余裕のない場合、射手の意図よりも早く撃発してしまう事に繋がるからです。
一方で、連射したい人には向いているセッティングですので一概に良し悪しは言えませんが。
たぬきち的にはもう少しじっくり引けるトリガーの方が好みです。
それでもダブルタップの速さはしびれるくらいの快感がありますよ(^^;
さて。見てまいりましたV10ウルトラコンパクトですが。
いかがだったでしょうか。
たぬきち的にはホーグタイプのグリップの指なじみがとてもよく、冬場も安定した撃ち味にも驚嘆させられ。
今後、我が家のコンシールドガンの代表格になりうるトイガンかもしれない。
それくらい好感の持てるトイガンだと思います。
コンパクトガンってシングルスタックが多いじゃないですか。
KSC SIG P230やマルゼン ワルサーPPK/Sなど様々なコンシールドガンを所持してきましたが。
どうしてもそもそも初速が遅く、冬場には動作不良になりやすいうえ装弾数も少なく、どこか頼り甲斐に欠ける印象がありました。
そこへ行くとグロック26や19はダブルカラムの安定したパワーを持つうえ、装弾数も多くホルスターも17や18とも共用できるので。
結局手元に残ったコンシールドはグロック系ばかりとなっています。
一方、このV10は冬場でも動作性は高く、マガジン装弾数も22発と多めです。
もちろんフルサイズのガバメント用の専用ホルスターにも入る上、ガバメント用のマガジンも使えてしまう。
これは我が家のコンシールドガン勢力図に一石を投じる存在になる潜在力があると思います。
新製品のファーストロットとは言え、M45A1譲りの内部機構なので動作トラブルにはそれほど心配はないということもあります。
一方で、魅力の一つでもある外装の耐久性はどうでしょう。
心配があるとすれば、一番はそこですね。
ま、それは使ってみないとわかりませんね(^^;
なんにしろ、マルイ・ガバメント系のファンにとっては新定番になりうる製品なんじゃないでしょうか。
それでは今宵もこのあたりで。
たぬきちでした。