【たぬラボ】BELL MEU Co2化 改修とその周辺作業
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
今回から、玄人向けの調整・改造等のお話は【たぬラボ】と題してお送りしようと思います。
今回のテーマはこちら。
『BELL MEU フロン仕様につき
Co2仕様化 改修とその周辺作業』
それでは始まりです。
本日のメインの素材はBELL製1911シリーズ MEUピストル。
BELLというメーカーはミリガバ、MEU&M45系、スプリングフィールドやオートオーディナンス等、実にバリエーション豊かな1911シリーズを販売しております。
それらには大別して二種類のラインナップがあります。
・メタルスライドか樹脂スライドか
・動力源がCo2かフロンガスか
2019年初夏、たぬきちは3丁のBELL製1911シリーズを購入しておりますが、そのどれもがメタルスライド×フロンガスの製品です。
今回は、それら3丁のうちMEUを来るべき冬のフロン動作不良時期到来に備えてCo2化する改修を行います。
また、それに伴って他2丁の1911にも必要となる改修をしていきます。
まずは購入経緯から行きましょう。
映画『ジョンウィック』シリーズの影響ですっかりハンドガン戦に魅せられてしまったたぬきち。
こうなると、冬場のガスブロ死滅期がどうにも寂しくなってしまいます。
電動ガンもそれはそれでいいのですが、やはりガスブロの音やレスポンスはトイガン遊びの大きな醍醐味です。
そこで、来るべき冬に備えて今年はCo2に挑戦しようと思っておりました。
さて、Co2ハンドガンといえば国内ではマルシンのFN-Five-seveN が有名です。
しかしも、たぬきちはあの近未来的なフォルムがどうもあまり好きではないのです。(あくまで個人の感想です)
海外製品に目を向けると、一昔前にAPS製Co2ハンドガンで、ドラゴンフライという製品が流行りました。
たぬきちも興味をそそられてはいたものの、破損のうわさも結構あって評価がまちまち。
最近だと、台湾のカーボネイト社のCo2版CZ75が高評価でしたね。
一方、あとから発売された同社のM45CQPは、ファーストロットは破損が多かったとか。
Co2ハンドガンはそのパワーゆえ、『スライド破損』と『ローディングノズル破損』の二種類のトラブルが多い様子です。
この辺りの事情も踏まえて、たぬきちはCo2ハンドガンを触り始めるならどこからがいいのか、薄々と考えを巡らせていました。
そして、最初の素材として選んだのがこのBELL製1911シリーズ。
メタルスライドを標準装備しているため、スライド破損のリスクはまず除外できるのではないでしょうか。
MEUのメタルスライド×Co2版を探して購入するつもりでしたが、ちょうど買おうとしていた時期に売り切れてしまっていたため、フロンガス版を購入して改修することとしました。
このシリーズの驚きの点(あえて利点とは言いません)は、マガジンハウジングがフロン仕様もCo2仕様も共通していることです。
フロン仕様、Co2仕様というそれぞれのラインナップで販売されている製品が、マガジンが共用できてしまう。
これは、かなり『甘く危険な香り』がしますね。
うまくすれば一つの本体で、夏場は扱いやすいフロンで遊び、冬場は動作のいいCo2で遊ぶという使い方が出来るかもしれません。
一方で、フロン仕様の本体にCo2マガジンを使用した場合、そのままだと法定初速をオーバーしてしまう可能性も当然ありますね。
今回、Co2マガジンを購入する前段でネットで調べた限りでは、フロン仕様の本体にも普通にCo2マガジンが使えるとのこと。
大体、それらレビューには自己責任でと書き添えられています。
結果から言えば、
MEUについてはフロン使用時に初速74mps程度、Co2では94mps程度。
他の二丁についてはCo2使用時にはもう少し上。
やはり、さすがに一筋縄とは行きません。
危険水域でしたので、即時デチューン決定です。
まず、Co2マガジンを使用する本体をMEUに限定します。
3丁まとめてCo2化するとなると、調整作業が果てしなくなってしまうのがまず一つ。
そして、フロンでもそこそこ満足が行く動作性能があるため、2丁はフロン仕様のまま残しておくことにしたためです。
まず、MEU以外の2丁でCo2マガジンが使用できないようマガジンハウジング内にプラ板を接着。
これでボンベがつっかえるのでCo2マガジンは挿入できなくなります。
BELL 1911シリーズはフロン仕様のガスブロハンドガンとしてもまずまず優秀な性能がありますのでね。
MEU以外の2丁は扱いやすいフロン仕様のまま調整することにします。
MEUについては、以下の調整を実施。
ぎりぎり法定内とはいえ、弾速が早すぎるので適度に初速を落とします。
これはパッキンをマルイのものに替えるだけでOK。
ローディングノズルの径の微妙な違いのため気密が落ちて初速がさがり、フロンで68mps程度、Co2で85mps程度となりました。
マルイパッキンなので弾道調整もしやすくなって一石二鳥です。
あと、リコイルスプリングを強化品へ交換。スライド後退時の衝撃吸収にも一役買うし、スライドの戻りも早くなります。
これで、法令もしっかり守ったうえで冬でも安心して遊べるトイガンになりました。
Co2のパワーはやはり強烈で、メタルスライドが激しく猛るブローバックは腕が持って行かれそうになるほど。
それでも初速は真夏のガスガン程度ですので、インドアで遊ぶ際にも気兼ねせずに遊べそうです。
ちなみにこの設定だとフロン仕様のマガジンでは給弾不良が頻発します。
気密が下がった分、フロンのパワーではスライドを後退させきれないためでしょう。
スライドを引いた後の初弾は発射出来ますので、エアコキガバみたいな状況ですが前述の通り70mps弱くらいの初速は出ているので、もう一工夫すればフロンでも動く状況を作れるかもしれません。
その場合でもCo2マガジンが刺さる以上はCo2マガジンで1J以内になる初速に調整しないとNGです。
当たり前のことですね。
さて、本日の総括です。
今回のテーマはこちらでした。
『BELL MEU フロン仕様につき
Co2仕様化 改修とその周辺作業』
BELL1911シリーズ MEU フロンガス仕様をCo2仕様にするために必要な事は以下の通り。
・ 初速調整(マルイパッキンへ交換)
・ 破損予防&動作向上のためメインスプリングを強化品に交換
・ ほかにフロンガス仕様の個体を持っている場合、それらはCo2マガジンが刺さらないように加工する
BELLの1911シリーズは素体としては動作、工作精度、外観とも海外製品としては上々ですので、引き続きいじってみようと思います。
それでは今宵はこのあたりで。
たぬきちでした。
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トイガンの所持、使用は当事者に相応の責任が伴うものです。
また当ブログはたぬきち個人の事例を示しているのであって、万人にトイガンの加工・調整・改造を勧めるものではありません。
【たぬラボ】では今後もトイガンを『楽しく、安全に、法令を遵守した中で』遊び倒すための調整や実験などを行っていきます。
トイガン遊びはアイテムの特性上特に法令を遵守し、一般の人たちに迷惑の掛からない範囲の中で。自己責任に基づいて行いましょう。
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