せんばやまのたぬきちのブログ

たぬきちのトイガン&サバゲーに関するブログです!

S&T スプリングフィールドM1903 リアルウッド エアコッキングガン 追加整備編です!

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

先日のシューティングレンジ以来、新たな調整課題が山積していましたね(^^;

 

そのうち、今宵はこやつをやっちゃいましょう。

出でよ!

 

ボヨォン!(謎の音&煙)

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はいこの人!

S&Tの美しきエアコキライフル、M1903です。

 

 

先日のレンジで出てきた課題は、えっと。

根本的な出力不足とホップの掛かりの不足でしたね。

 

それではやっつけていきましょう!

 

 

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ここまでの分解方法は以前レビューしていますので、カテゴリからこの銃についての記事を追ってくださいね。

 

今回はシリンダーまで分解してスプリングの長さを調節します。

 

 

 

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まずはマスキングテープの向こう側に見えている出っ張った部品を抜きます。

 

こうやってマスキングテープを貼って外郭に傷がつかないようにして、ポンチを添わせて打ち抜きます。

 

 

 

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写真は順不同で申し訳ありませんが、出っ張った部品が抜けたらトリガーメカのハウジングにある最前部、最後部のネジを抜いてハウジングを外しましょう。

 

 

 

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すると、シリンダーを引き抜けるようになりますので抜いちゃいます。

 

すぽっとな!

 

 

 

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そうしたら、シリンダのノズル部品を外しましょう。

ノズルの根元に見えている二つの穴にラジオペンチを差し込んで回します。

 

ちなみにたぬきちの個体はとある事情からホップパッキンをマルイ純正ガスハンドガン用に交換しておりまして(^^;

その都合でノズルに海苔巻きのようなものが巻いてあります。

 

その辺の事情も過去記事にあります。

 

 

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ノズルが取れると、中からこのようなものがぞろぞろと出てきます。

わりとしっとりつゆだくなので、軽くふいておいてあげましょうか。

 

たぬきちの最近のやり方では、この際に脱脂洗浄はしません。

大体の場合、シリコングリスやセラグリスで再グリスアップすると初速が落ちるためです。

相当数撃ち込んで慣らせば元に戻りますが、100発や200発の話ではないです。

フルオートの電動ガンならともかく、ボルトアクションでそれをやっていたら慣れるころには次のトラブルに見舞われかねません。

 

大体、中華グリスがトイガンの性能の足を引っ張るのは電動ガンの話じゃないでしょうかね。

サイクルとか、ギアの摩擦、加熱とか。

フルオートメインで使用状況が過酷な電動ガンならいざ知らず、ボルトアクションライフルでわざわざそこまで中華グリスを嫌悪する必要はない気がします。

 

そんなところから、たぬきち的にはここは軽くふいてグリスが噴き出さない程度にならせばOKだと思います。

 

 

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さてここでこんな情報も上げておきましょうか。

もろもろ、写真の通りの寸法でした。

 

スプリング径はマルイL96とほぼ同じのようです。

 

この個体の場合、問題は出力不足なのでL96用のスプリングから切り出したものをスプリングガイドに噛ませてパワーアップを図りました。

 

仮組したところ、いい具合に限界突破付近に到達。

このまま組んでしまうと、持っているだけで銃刀法違反になってしまう恐れがあるのでこの後調節することにして、すぐに再度分解。

 

くれぐれも、法規違反だけはだめですよ!

 

 

 

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それはそうとして、今回の調整ではやりませんがこの製品はトリガーのぶらぶら具合がなかなかすごいですね。

もしそれが気に入らないなら、トリガーメカをばらしましょう。

 

トリガーの根元に見える円柱状の軸部分にだいぶ隙がありますね。

電動ガン用のシムがちょうど入る径ですので、気になる方はここをシムで調整するとトリガーのガタを治めることが出来ます。

 

たぬきち的には、このガタはS&Tの味付けだと思っております。

同じS&T製品のM40A3はトリガーはとてもリニアでスムーズ。シアが落ちるのも指先で感じられるほどの滑らかな出来でした。

そんな技術のあるS&Tなので、おそらく時代感の演出でわざとこういうプアなトリガーにしたんじゃなかろうかと。

 

たぬきち的にはそんな深読みをしてみましたが。

事実かどうかは定かではありません。

それに、トリガーフィーリングは好みの問題でもありますね。

調整したい方はトリガーメカのバラシもやってみてくださいね。

 

 

 

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さて、組立ですが二点ばかりコツがいりましたので記しますね。

 

一つはシリンダを挿入する際です。

トリガーメカの中に、部品が引っかかっているのが見えますね。

この状態で、細いものでこの部品を押し下げないとシリンダはささりません。

 

 

 

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あと、シリンダを挿すとこのリングが飛び出します。

スペーサーですのでなくさないようにね。

 

これを元の位置に戻すのですが、切り欠きが上側です。

12時の位置に切り欠きが来るように仕込んで、バレルで押し込んで留めます。

 

これを切り欠きの位置を違えてはめるとバレルが最奥まで入りません。

そしてこれを取るにはもう一度シリンダを外郭から引き抜く必要があります。

面倒なので。気を付けてくださいね。

 

さて、残る問題は二つ。

一つは出すぎている初速。

もう一つはホップの掛かりの悪さでしたね。

 

その二つをいっぺんに解決できる方法を思いついたのでやってみましょう。

 

 

 

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今回改めて手を入れたチャンバーです。

改良点は二か所。

 

一つはホップレバーのアームが押しているホップバーにかさ増しで両面テープを二重にしたものを仕込みました。

厚みの差はわずかに見えますが、ホップ山が深く押されることになるのでホップの掛かり具合は改善されるはずです。

両面テープはある程度の弾性があるのでパーツにかかる負担を分散し、はく離紙は表面の張力が強く摩擦係数も低いので、この工作には向いている素材だと思います。

プラ板を仕込むほどの厚みでもないですしね。

 

もう一点は、レバーを止めているネジの右手につけたリミッターです。

プラ板から切り出した小さな部品でこれ以上ゼロホップ側にレバーが動くのを止めています。

これが何かというと、要するにこれより前側に動くと初速が限界突破してしまうので、それを食い止めているわけです。

 

この二つの工作をした結果、リミッターに当たった状態で、最速でも規定値以内に調整出来ました。

あとは必要な分だけホップが掛かってくれるかどうかですね。

それはまたレンジに持ち込まないとわかりません。

 

 

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リミッターに当たった状態でこの位置ですので、ホップレバーの引きしろはまだ十分あります。

初速が上がっている分だけでも、ホップはこれまでより強めにかかるはずです。

 

さてさて。うまくいったかな?

 

それはまた次回のレンジインまでのお楽しみですね。

今夜も十分楽しかったですので、ひとまずは満足です。

 

ああ。昔みたいに家の庭で的撃ちが出来たらいいのにな。。。

田舎の家を懐かしく思うたぬきちでした。