みなさんこんばんわ。たぬきちです。
芸術の秋、読書の秋。はたまた食欲の秋か。
みなさま、秋深まる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
とはなかなかいかないもので。
実際のところ、日々雑事に追われてうんざりしております。
ので!
というのもアレですが、今宵はこいつのレビューです!
はいなっ!
いやぁ、フル装備だとごっついですね。
中古で手に入れたものですが、フリップアップサイトとフォアグリップが欠品していましたのでそれぞれ入手しています。
もっとも、フリップアップサイトの純正品は前後で1.5万円くらいするのでマグプルの汎用品です。
あんなものは飾りですよ。
しっかし、ごっついですね。
というわけで、取っちゃいました(爆
うーむ。たぬきちらしい。
いろいろ買った後で、元も子もないですなあ。
でも、このスタイル良くないですか?
SMG(サブマシンガン)としての自意識に目覚めた姿と言いますか。
裸どころか、ストックも外してしまいました。
なんだか、大工道具のタッカー(釘を打ち込む銃みたいなやつ)に似ていますね。
スリングでぶら下げるより、腰に吊り下げたくなるスタイルです。
もともとたぬきちは、銃は裸に近いほど美しいと思っております。
その銃の個性が一番出る姿のような気がするのです。
もろもろ、こってこてにモリモリの銃も格好いいですが。
たぬきち的には、こんなスタイルで使うことをアンチテーゼとして提案したいです。
レビューと銘打っていますので、いちおう各所、見ていきましょうか。
まず先ほどからの話題の中心、拡張性です。
銃の上面は全通式のウェポンレールになっていて、基本的にはどんな光学機器でも付くかと思われます。
底面も、デフォルトのフォアグリップを外すとウェポンレールになっています。
たぬきちの個体では付属はありませんでしたが、デフォルトでは右側面にもウェポンレールが付いているはずです。
ピカティニ規格の諸装備をたくさん付けたい人にとっても、これなら十分な拡張性ですね。
マズルはSOCOM Mk.24と同じM16正ネジ仕様ですので、M14逆ネジ等のサプレッサーなどを付けたい場合には専用のアダプタが必要になります。
SOCOMのサプレッサーなどなら転用可能ではないかと思われます。
チャージングハンドルの引きはとても重いですが、重厚感があるとも言えますね。
トリガープルも重めですので、セミオート戦でも弾幕を張りたい人には向かないです。
初速は今現在の気温(およそ16℃程度)で、80m/s弱程度です。
冷えに弱いというレビューも見かけますが、セミ、フル、2点バーストとも、このくらいの気温なら正常動作します。
まあ、冷えに強いガスブロという方がよほど特殊だと思いますので、平均的な動作基準ではないでしょうか。
外装に関してはクリス社のライセンスを取っているので、発売当時のベクターを忠実に再現しているのではないかと思います。
刻印の類も随所にあって、雰囲気は十分あると思います。
ライセンスの話が出たのでついでですが、このライセンスはすでに失効しているようです。
クリス社がクライタックというトイガン部門を作ったので、そちらで一元的に企画を扱うためかと思います。
そういう理由から、KSCによる再販の見込みはほぼないトイガンですので、中古価格でも新品時よりも高額で取引されていて、しかも値が落ちませんね。
おそらく、この状況は長く続くのでしょう。
KSCのベクターですが、本体の製造元は台湾のKWAというメーカーのようです。
KWA製品にシステム7の心臓部を組み込むことでKSC製として販売していた様子です。
KWA製のクリスベクターGBBも若干量出回っていますが、そちらはシステム7搭載ではないのでしょう。
KWAのクリスベクター用のマガジンはKSC製には完全互換していませんので、おそらくそういう事だと思います。
(ささるけどうまく動作しませんのでご注意!)
セレクタはセーフティと別個になっています。
(写真の左上に見えるツマミがセーフティ、中央上部のツマミがセレクタ)
煩わしいようでもありますが、セミ、フル、バーストの発射の切り替えをあらかじめ合わせておいた上でセーフティのみ切り替えられるとも言えますね。
セレクタ、セーフティともアンビタイプですので利き手を選びません。
クリック感はだいぶ固めな気がします。
右手フロント部分です。
こちらにもクリスベクターの刻印がありますね。
デフォルトではこちら側にウェポンレールが付いています。
左手にも同じ位置にネジ穴がありますので、用途に合わせてレールを左右に付け替えることが出来ます。
拡張性はやはり高いですね。
マガジンキャッチ、ボルトリリースレバーは左手にありますのでこちら側からは操作できません。
ちなみにマガジンハウジング部にセレーションが切られていて持ちやすく、それゆえフォアグリップをあえて付ける意味はないように思います。
この方がすっきりしていてたぬきち好みです。
銃口側からのアングルです。
銃口の上にあるVの文字のある丸いパーツはライトレセプタクルという機構のカバーになっていて、これを外して中に専用のライトモジュールを仕込むことが出来ます。
それにしても、銃口が本体に対してずいぶん低い位置から出ていますね。
トリガー位置との関係を見ていただけると、その特異性が分かると思います。
これはクリススーパーVシステムという、撃発時の銃口の跳ね上がりを打ち消す独特な機構によるものとのこと。
もちろん、その特殊機構もこのモデルでは完全再現されています。
これぞ、ガスブロの特権ですね。
ピンを三つ抜くことで、銃本体から機関部を外すことが出来ます。
写真下側の構造が機関部ですね。
おおざっぱに言うと、マガジンを挿した時の最上部にあたる位置にあるボルトが撃発時に後退し、それは写真で見えている分割された機関部のヘリに沿って斜め下方向へと向きを変えて後退し、本来真後ろへ来るはずの衝撃を下に逃がし、マズルジャンプを抑え込んでいるという事です。
後退するボルトを導く溝がくの字に屈折している姿はとても常識外れな感じです。
実銃程の衝撃のないトイガンですのでそこまで大きな衝撃の違いは感じませんが、実際に実物同様に動くボルトを、意識していれば感じることはできます。
設計思想によって、銃のメカニズムがこれほど独特なものになるというのも面白いものですね。
実射性能については以前レビューしていますので、気になる方はブログのカテゴリから探してみてください。
KSCとしても、今後も温めていきたいラインナップだったんだと思います。
大人の事情とはいえ、なんだか切ないものも感じますね。
マニュアルの絵にも、右手側には側面レールがあります。
さてさて。
せっかく手に入れることが叶ったので、しばらくはこれで遊んでみようと思います。
ゲームでの使用レビューについても、いずれアップする機会があるかも。
実際のところ、マガジン一つとっても入手するのはなかなか大変なのですが。
間違いなく、面白いトイガンだと思います。
夜も更けてきましたので、今宵もこのあたりにしておきましょう。
たぬきちでした。