みなさんこんばんわ。たぬきちです。
いやあ、三連休もあっという間に終わってしまいましたね。
9月、10月と3連休が多くて、何となくもったいないというか。
もう少し休みが散らばっていてくれても良いのになと、何となく思っているたぬきちです。
さて、今日は先日のレンジレビューでご紹介したものの中から、こいつを紹介してみます。
それではカモン!
S&T AR-15A4 Slender KM9です!
S&TのGBBスポーツラインM4シリーズの一つで、フロントまわりが9インチのKEYMODになっているタイプですね。
ちなみにAR-15はM16のアーマライト社の製品名だそうですので、M4ガスブロと言いつつM16なんですね。
いまひとつAR系に疎いたぬきちですので、今回は何かおかしなことを書いてしまうかもしれません(ガクブル
その時は、かまわず指摘してくださいね。
先ごろから発売されているS&TのM4系GBBスポーツラインシリーズのラインナップでは、チャンバーが少なくともイモネジ式とダイヤル式の二種類に分かれているようですね。
このSlender KM9はダイヤル式のものになります。
また、電動ガン用のホップパッキンおよびインナーバレルが搭載されているモデルですので、チューンベースにしたい人にはうってつけのモデルです。
実は夏の福袋でSlender KM15が当たっていたたぬきち。
サバゲではほとんどインドアでしか遊ばないので15インチのフロント回りが長すぎるので、調整だけしてすぐに手放してしまいました。
しかーし!
トイガンとしてはとても触っていて楽しい銃でしたので、この短いバージョンを買いなおしてしまいました。
このトイガンの良いところは、まず入手性が良い点ですね。
本体価格が¥22,000-程度、マガジンが一本¥3,500-程度で購入できます。
マガジンも今のところ安定供給されているようです。
いやこれが意外と重要なんですよ。
本体を買っても予備マガジンが手に入らないガスブロというのが結構あります。
そういうものほど、稀に出物があったとしても高額なんですよね。
そこへ行くと、ガスブロ長物でマガジンがこの安価で安定して入手できるというのは、まず大きな利点だと思います。
そしてなにより、電動ガンのパッキンやインナーバレルが使える点が大きい。
このおかげで、電動ガン用の様々なアイテムが使えるのでいざというときに手を打てる
選択肢が豊富にあります。
特にそれがガスブロで享受できるという点が大きいです。
ガスブロのアフターパーツは電動ガンに比べて本当に少ない現状を考えると、この点は他のガスブロM4と比べても大きな利点じゃないでしょうか。
特に海外製品の場合、ホップパッキン一つとっても自社オリジナル製品だった場合、入手困難なものも多いです。
このブログで良く出てくる言葉なのですが、マルイ製(国内製)にパーツ交換可能というのは大きな安心感があります。
ちなみにたぬきちのこの個体はインナーバレルをコンラッドのタイトバレルに、パッキンはPDI製Wホールドパッキンに交換してあります。
あとは、チャージングハンドルを引いた時のダストカバーが開く音からボルトが閉塞する音までの一連の動作音が良く、射撃の動作が安定的でブローバック時のリコイルショックが強いこと。
M4同士、他の製品と比べたことがないのでM4の中ではリコイルが強い方なのかどうかはわかりませんが、これまで触ってきたガスブロ長物の中ではリコイルの強い部類ですね。
音と振動が適度に五感を刺激してくれるので、撃っていてとても心地よいです。
動作に関して様子がわかる動画を作成しましたので、気になる方はこちらも見てみてくださいね。
では逆にマイナス印象な点はないでしょうかね。
うーん。
あえて言うなら、強化樹脂製レシーバーの強度に対する不安はいくらかはありますね。
矛盾するようですが、レシーバーそのものはそれほど心配していません。
香港ではおそらくもっとハイパワーなガスを使用していると思われるからです。
日本国内で流通しているフロン134Aは5気圧。
台湾で流通している威猛というガスは15気圧だそうですよ。
香港で使用されているガスも、おそらく5気圧ではないはずです。
ハイパワーを受け止める前提で設計されているはずなので、撃発の衝撃に対する心配はしていません。
心配なのは、レシーバー上部のレールです。
ここはもちろん光学機器を締め込むネジの力を受けるので、傷みが出るならここからじゃないかなと思います。
ぶつけてもそう簡単に割れはしないと思いますが、傷にはなりやすいでしょうね。それは致し方ないですね。
あとは、ガスブロ長物の宿命ですが冷えにはあまり強くないです。
ガスブロ長物の場合、重たいボルトをガシガシ動かしている都合上、冷えによるガスのパワー低下による動作の緩慢化はハンドガンよりも深刻な場合が多いですね。
まあ宿命的な話なので、その中ではまだましな部類かとも思います。
若干脱線しますが、先日、KSCのMP7とこのAR-15で『冷蔵庫デスマッチ』を開催しました。
何かというと、ガス注入後のマガジンを冷蔵庫に一時間ほど入れたのち、ちゃんと作動するのかをテストしたのです。
その結果、AR-15は5発で最速64m/s、最低58m/s。生ガスぶっしゃー無し。
MP7も5発で最速71m/s、最低67m/s。こちらも生ガスぶっしゃーは無しでした。
初速がMP7よりも低くなるのはインナーバレルが長いのが理由じゃないかと推測します。
インナーバレルが長いと気化率低下によるガスの吐出量の低下によって、バレル内でBB弾が加速中にガスの吐出量を使い切り、そこから先インナーバレルから飛び出すまでの区間で負圧を受け減速することになる。
そういう意味では、インナーバレルの短いガスガンほど冷えによる影響を受けにくい特性はあります。
この状況下でも生ガスを吹かなかった点、きちんとスライドストップも掛かった点は評価できると思います。
その他のマイナスポイントとしては、箱出しから快調に動作させるまでに、個体個体の部品精度や組みあがり具合に応じて調整が必要な場合がある点ですね。
Slender KM15の記事に書いたのですが、チャンバーの内径がパッキンに対して若干狭く、パッキンがBB弾に押し込まれてすぐに破損したり弾が詰まったりしました。
この場合、チャンバーの内径をルーターで広げてやることで解消します。
また、Slender KM9の場合、リコイルバッファスプリングのテンションが強すぎて連射速度が遅く、動作不良を起こすことがありました。
こちらはリコイルバッファスプリングを適宜カットすることで改善します。
あとは細かいことですが、ダストカバーが閉じた状態でキープされずに少しの衝撃でパカパカ開いてしまったので、ネジ止め剤を塗って部品に厚みを増すことで解消させています。
まあ、中華製ですのでそういったマイナートラブルはつきものですね。
それでも、そのどれもわずかな作業で解消できるのでそれほど心配はいりません。
このあたりのことが事前にわかってさえいれば、海外製の長物ガスブロとしてはむしろ安心して買える部類じゃないかと思います。
これらの点を総合して考えれば、ガスブロ長物の入門用としては箱出しで使える保証がないので疑問も残りますが、ガスブロ長物いじりを始めるには良い商品なのではないでしょうか。
たぬきちのマイルールなのですが、自分がゲームで使用する用途で自室に保持できるガスブロ長物枠は一丁と決めています。
なので実は今、このAR-15はMP7とクリスベクターと競合している最中です。
そういう意味ではいずれまた手放してしまうかもしれませんが、とても扱いやすくて良い銃であることは間違いないです。
たぬきちがトイガンをいじっては手放し、いじっては手放しているのもスペースの問題によるところが大きいのです。
こうしてブログに書くと、あらためていい点と悪い点が認識できますね。
さてさて。
たぬきちの悩ましい日々はまだまだ続きそうです。
それではまた。たぬきちでした。