みなさんこんにちわ。たぬきちです。
前回に引き続いて、ダブルイーグル製M40A3の初期整備をしていきましょう。
シリンダーの内部洗浄
外した機関部を使って、段ボールに3発分、エアーを発射してみました。
やはり段ボールがグリスで汚れましたね。
このまま組んでも再びインナーバレルが汚れてしまうので、グリスを除去していきましょう。
まずはマルで囲んだ銀色の部品を叩いて外してやります。
こんな感じで叩いて抜き出します。
これを外すと、機関部からシリンダーが引き抜けるようになります。
シリンダーが抜けたら、ヘッドを止めている部品を外しましょう。
この二つの穴にラジオペンチを差し込んで反時計回りに回せば外すことができます。
うーん。
やはり、だいぶつゆだくな感じのものが現れましたね。
おおむね予想通りですね。
先ほどのノズルも含めて、ピストン、スプリング、スプリングガイド、シリンダー内部を脱脂洗浄していきましょう。
中性洗剤でざぶざぶと洗ってしまう方法もありますが、今回はふき取りのみで対応していきます。
理由はシリンダーのハンドル部分を分解する手間を惜しむためと、矛盾するようですが完全脱脂をしないためです。
なぜ完全脱脂をしないのか?
完全脱脂をすると、再度グリスアップが必要になりますね。
これは経験則なのですが、マルイのシリコングリスやタミヤのセラミックグリスで再度グリスアップをした場合、必ず初速が落ちることになります。
グリスがなじんでくると初速は元に戻るのですが、安定させるには、慣らしで数百発も撃たないといけません。
そこで今回のようにあらかじめ初速が安定して早い個体の場合、出力に関しては現状維持させるためにグリスの完全脱脂を行わないのがたぬきち流のやり方です。
またスナイパーライフルについては電動ガンなどのように連射して遊ぶものでもないので、グリス切れも心配するほどの事ではないはずです。
要は、撃発時にノズルからグリスが噴き出さなければOKなのです。
シリンダーはパーツクリーナーで内部を洗浄し、あらかた脱脂しておきます。
他のパーツは基本的にはふき取りのみ実施。
先ほどの方法で試射してみましたが、段ボールが汚れることはありませんでした。
これでグリスの噴き出し対策もばっちりです。
組み上げて初速を計測したところ、元の初速より幾分アップ。
危険水域ギリギリとなってしまいました。
1Jは超えないのでOKといえばOKですが、様子を見て、気になるようならスプリングカットも考えないといけませんね。
ひとまず、これで初期整備としては十分でしょう。
あとはシューティングレンジで実射してみれば、この製品の実力のほどを確かめることができますね。
さてさて、どうなることやら。
たぬきちでした。