こんばんわ。たぬきちです。
中華ガンのレベルも日進月歩し、近頃では国産メーカーがまだモデルアップしていない製品を独自に製造販売したり、電子トリガーに代表されるように新たなトイガンのメカニズム自体を開発したり。
国産メーカーの勢いを圧迫するほど、海外製トイガンも進化し続けていますね。
一方で、大安売り品、いわゆるチープガンのレベルというのはどうなんでしょう。
チープガンは好物の一つです。
というわけで、たぬきちの新たな戦いの始まりです!
今回のお題はこちら。
じゃん!
ダブルイーグル製 M62(M40A3)スナイパーライフルです!
なんだか好きなんですよね。M40A3。メジャーになり切れず微妙に日陰な感じが(^^;
こういうものから良品を発掘したいんです。
この製品、AmazonではCrestさんという企業が輸入販売している商品で、現在の価格で送料込み¥11,800-という安価な商品です。
安い!
でも、大丈夫なの??
ちゃんと飛ぶの???
整備の仕方は????
いろいろ不安要素だらけですね。
ここはひとつ、たぬきちが検証しましょう。
まず、パッケージやマニュアルのどこにもメーカー名がありませんね。
さっそく不安をあおる、あおる(ガクブル
製造元がダブルイーグルだとなぜわかるかというと、ひっそりとロゴだけ出ています。
この、ちょっとダメっぽい顔をした二羽の鷹?がダブルイーグルのロゴマークのようですね。
うーん、出だしからやばい雰囲気が漂いまくり(笑
箱を開けると中身は発泡スチロールごとセロファンでおおわれています。
昔、縁日のおもちゃ屋さんなどでこんな感じでそのまま展示販売されている商品がありましたね。
これなら中身が見えるし、ほこりも被らない。
でもこれはこれでパッケージングとしては良好です。
上下二分割にして省スペース化していることで、流通経費が安上がりになりますね。
組立も簡単です。上下パーツを組み合わせ、ネジを三つ締めれば完成です。
安物のバイポッドと安物のスコープを載せてみました。
なかなか、ちゃんと格好いいじゃないですか。
持ってみると、S&TのM40A3よりもだいぶ軽いですね。
ストックが良くも悪くもだいぶ軽量化されていました。
バイポッドを固定しているアンダーレールの剛性が若干気になりますが、軽いことはおおむね良いことだと思います。
さてそれでは細部を見ていきましょうか。
まず、ホップアップ機構はマルイのVSRタイプのようです。
VSRと同じような位置にマガジンやチャンバーが設定されています。
ホップアップもVSR同様、バレル横に飛び出したつまみを前後に動かすことで調節します。
VSRはゼロホップでは弾ポロしましたが、この個体はそういうことはありませんね。
また、VSRはホップをかけると初速が上がる仕組みでしたが、こちらはホップをかけるほど初速は下がります。
まあ、それで普通なんですがね。
トリガー付近です。
レールが標準装備なのは良いですね。
S&TのM40A3ではレールの下あたりにRemington M700の印字がありましたが、こちらはなしです。ちょっと寂しいですね。
トリガーガードがストックに組み込まれた樹脂パーツというのがややいただけないですね。
トリガーガードはぶつけやすいし指が触れる部分ですので、雰囲気を盛り上げるにはやはりメタル製が良いです。
ま、安価品に無理を言うのは横暴でしょうか。
逆サイドです。
雰囲気は悪くないと思います。
全体的に、パーティングラインが未処理なのでそこはペーパー掛けをして滑らかにしたいですね。
そうすると、塗装とセットで考えた方が美観アップにつながりそうな気がします。
セーフティもVSRとよく似ていますね。
たしかVSRのセーフティはレバーがスウィングしますが、こちらは前後動なので若干重めに感じます。
コッキングレバーはこの位置まで上がります。
確かVSRでも一部のモデルのみこの位置までで、他はもう少し上まで上げないとボルトが引けなかったはずですね。
そういう意味ではタクティカルというか、スコープ搭載を前提とした設計ですね。
これならローマウントでもスコープにレバーが干渉しないんじゃないでしょうか。
スコープサイズやマウント位置の自由度が高いのは良いですね。
ボルトはこの位置まで引くことができます。
重さはVSRよりやや重い気がしますが、違和感を覚えるほどのものではないですね。
初速はゼロホップ時で94m/s程度です。
この点はまずまずですね。
レシーバー下部です。
本来のマガジン位置には何もなく、構造だけがダミーで形成されています。
前述のトリガーガードはおそらくストックのモナカ構造に挟み込んでいる別パーツですね。
トリガーは金属製で、がたつきや遊びも少なく良好です。
マガジンキャッチ部分です。
VSRと良く似ていますが、VSRのマガジンには非対応です。
やはりパーティングラインが放置プレイになっていますね。
メーカーとしては、パーティングラインの処理というのは手間も時間もコストもかかることなんでしょう。
安さと引き換えにしているのは、おもにこういう部分という事でしょうね。
トイガンとしての精度を犠牲にしていなければいいのですが。
ストックのフロント下部にはアンダーレールが付いています。
ここにバイポッドをマウントできます。
ただ、軽量化の影響で樹脂が薄いらしく(汗
バイポッドを付けるとレールごと揺らぎます。
激しく扱うとレールを留めているネジ付近の樹脂がもげてしまうかもです。
ここは何か手を打ちたいところですね。
触りながら、軽くばらせる範囲でいじってみましたが、いろんな意味で驚きがありました。
安価品を作るのには、値段の制約をはねのけるアイデアが必要だという事が良くわかりました。
そういう意味では”よくできているな”というのが第一印象です。
さりとて。箱出しでシューティングレンジへ持ち込んでみるべきかどうかが悩ましいところですね。
レビュー的にはそれをやった方が良いと思いますが、インナーバレルを覗いてみたところ、グリスなのか埃なのか、だいぶきったない感じでした(^^;
中華ガンは手間暇をかけてやってこそ実力発揮できるので、そういうところに面白みを見いだせる人にはおすすめなんです。
箱出しの性能にこだわる人には、間違いなく東京マルイ製品がおすすめです。
元も子もない話ですが、VSRが1万6千円前後なので、バリューとしては相当お買い得商品ですよね。
たぬきちみたいに、大通りよりも藪道を好んで通りたい人がもしいれば、このレビューも何かのお役に立てるのですが。
さてさて、本当に人の寄らない獣道への入り口かもしれません。
たぬきちの今回の冒険は、どんな結末を迎えるのか??
それまはまいずれ近々アップしますね。
たぬきちでした。