みなさんこんばんわ。
なんだか近頃、急に秋めいてきましたね。
ガスブロの季節もピークが過ぎて、日に日に弱まる初速に時の移ろいを感じる今日この頃です。
こんな時期には、部屋でのんびり映画を見るのも良いですね。
たぬきちは最近超久しぶりに西部劇の名作『ヤングガン』を観ました。
というわけで、今日は手持ちのトイガンから、こんなものをレビューします!
じゃん!
タナカワークス製 コルトシングルアクションアーミーです!
皆さんご存知、”西部を征服した銃”として名高く、そしてなんと今でも実銃が生産販売されている超・超ロングセラー品。
いわゆるSAAと呼ばれている銃の、タナカワークス製のトイガンです。
もともと西部劇が大好物なたぬきち。
トイガンで遊ぶようになってからもリボルバーに興味があったのですが、一昔前の初速が遅く、命中精度が激悪いイメージから敬遠してしまっておりました。
撃発音もぺちっ、ぺちっという、西部劇とは似ても似つかない貧弱なものも今でも多いので、どうも満足できそうにない気がしていたのです。
ある日。
とあるオークションで、ジャンク扱いでこのSAAと本革製ガンベルトがセットで格安で売られていたのでとりあえず最安値で入札したところ、そのまま落札してしまいました。
手元に到着した時には、ジャンクの名の通りガスもろくに入らない、もちろん弾も飛ばない状態。。。
さすがに、やっちまったか??
そう思いつつ、全バラシして入念に手入れし再組立てしたところ。
なんと、ちゃ~んと撃てるようになってしまいました。
まさにたぬきち冥利につきる!という出会いの一品でした。
ご覧の通り、結構傷だらけですね。
でもそれでいいんです!
”西部を征服した銃”ですよ?
戦いの跡がたくさんある方がリアルで格好いいじゃないですか。
重量は800グラム超くらいですので、結構ずっしり来ます。
材質はHW樹脂を多用したもののようです。
このタナカワークス製SAAは、驚異に満ちています。
真夏の最高初速で90m/s程度。
気温17度程度の本日現時点での計測でも、6発の平均で80m/s程度の高出力。
また、撃発音も初速に負けじと豪快そのもの。
一部生ガスのまま銃口から吹きながら強めの撃発音がするので、見た目にも盛り上がる感じです。
このSAAは、レボリューションだ!(笑)
たぬきちの、リボルバーに対するイメージを払拭して余りある、驚異のトイガンです。
この銃は構造的にもとても興味深いものがあります。
まず、リボルバータイプですがシリンダーがスイングアウトしません。
それは実銃でも同じです。
写真でスイングアウトしているのは、ゲートと呼ばれる部品です。
実銃ではここから一発ずつ弾丸を装填し、全弾撃ち終わった後、ここから一発ずつ排莢するそうです。
そういえばたぬきちの大好きなゲーム『MGS』シリーズの名わき役、リボルバー山猫さんも、「俺のリロードはレボリューションだ!」と宣いつつ、変な動きをしていましたね。
あれは一発ずつ排莢した後、一発ずつ再装填していたんですね。
一方このトイガンではこのゲートをオープンにした状態で、このシリンダー部へガスの注入を行います。
(うわぁ本当に傷だらけだ^^;;)
ここがまた厄介なところなのですが、ゲートを開いてハンマーをハーフコックにしてシリンダーを回転させ、写真に見える注入口を探します。
そこに、専用のアタッチメント(ロングノズル)を噛ませてガスを注入するのです。
注入角度によってはガスが噴き出して全然入らないので、若干の慣れが必要です。
(ちなみに入手時にはアタッチメントも付属しておらず、事前情報なしで入手したためたいそう混乱しました)
あれ?
ここで疑問が出ますね。
普通はシリンダーにBB弾を込めるんじゃないのかな?
ガスをシリンダーに込めたら、弾はどこへ込めるんだ??
さて、どこに込めるでしょう。
正解はこちら。
実銃では排莢する際にこの変なハンドルを引いて薬莢を排出します。
このタナカ製SAAでは、ハンドル(イジェクターロッド)の通る筒状の構造にBB弾を装填するのです。
これが結構入るもので、この筒状の部分に12発も入ります。
前方のカバー状の部品は内部にスプリングの入った筒のような形状をしています。
それが12発のBB弾をシリンダー側に押し込む役割をします。
この状態でシリンダーを回すことで、シリンダーの銃口側に一発一発BB弾が装填される仕組みです。
自動装てんとは!なんと画期的な!
一般的なリボルバーはグリップ部分にガスタンクがあって、シリンダーにBB弾を装填しますね。
それだと構造的にも実銃を模したものになるので、実銃ベースの可動が楽しみたい人にはそちらがおすすめです。
トリガーやハンマーなど分解組み立てをすると、実銃さながらの構造になっていて楽しめるそうです。
ただし、リアルである反面、構造上の制約や気密のルーズさなどによって初速が出ず、弾数の制限にもつながります。
一方でタナカのこの構造(ペガサスという構造だそうです)の場合、リアルな動作は幾分犠牲になるものの高い初速を保持し、弾数も多め(前もってシリンダーに装填していた場合12+6で18発)となります。
実射性能についてですが、たぬきちのこの個体は整備後でも超が付くほど鬼ホップでした。
まあ、初速が早いのでホップも必然的にかかりが強くなりがちなのでしょう。
ううむ、どうしよう。
改良方法を勘案しながらネットで情報を集めると、どうもリボルバーでもやはり東京マルイ製品が一番安定しているようですね。
このタナカ製SAAの大きな特徴なのですが、なんとマルイ製コルトパイソン(ガスガン)のホップパッキンがそのまま流用出来るとのこと。
それを知ってたぬきちも、もちろんマルイ製のパッキンに交換しました。
マルイ・コルトパイソンを持っていませんのできちんとした比較はできませんが、現状では室内で的撃ちをして遊ぶ分には申し分ないくらいの精度があります。
タナカさん、なかなかやるじゃないですか。
とはいえ、やはりサバイバルゲームで使うにはハンドガン戦にしてもオートピストルには火力では歯が立ちませんね。
いやいや。この銃にはロマンがあります!
西部劇を見た後だとなおさらそう思います。
世界観に触れる瞬間というのかな。その世界に没入させてくれるキーアイテムなような気がします。
一家に一丁、とまではおすすめするには無理がありますが、トイガンの楽しさや喜びを知る方法を一つ、示してくれているもののような気がします。
そのうち、好きな西部劇のレビューでもしようかな。
秋の夜長にそんなことも思う、たぬきちでした。
それではまた近々。