せんばやまのたぬきちのブログ

たぬきちのトイガン&サバゲーに関するブログです!

KSC クリスベクターSMG レビューです!

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

芸術の秋、読書の秋。はたまた食欲の秋か。

みなさま、秋深まる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

 

たぬきちは相変わらず、暇さえあればトイガン三昧(^^

とはなかなかいかないもので。

実際のところ、日々雑事に追われてうんざりしております。

 

ので!

というのもアレですが、今宵はこいつのレビューです!

 

はいなっ!

 

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KSCのイカ大王こと、クリスベクターSMGです!

 

いやぁ、フル装備だとごっついですね。

中古で手に入れたものですが、フリップアップサイトとフォアグリップが欠品していましたのでそれぞれ入手しています。

もっとも、フリップアップサイトの純正品は前後で1.5万円くらいするのでマグプルの汎用品です。

あんなものは飾りですよ。

偉い人にはそれがわからんのです

 

しっかし、ごっついですね。

 

 

 

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というわけで、取っちゃいました(爆

 

うーむ。たぬきちらしい。

いろいろ買った後で、元も子もないですなあ。

 

でも、このスタイル良くないですか?

SMGサブマシンガン)としての自意識に目覚めた姿と言いますか。

裸どころか、ストックも外してしまいました。

 

なんだか、大工道具のタッカー(釘を打ち込む銃みたいなやつ)に似ていますね。

スリングでぶら下げるより、腰に吊り下げたくなるスタイルです。

 

もともとたぬきちは、銃は裸に近いほど美しいと思っております。

その銃の個性が一番出る姿のような気がするのです。

もろもろ、こってこてにモリモリの銃も格好いいですが。

たぬきち的には、こんなスタイルで使うことをアンチテーゼとして提案したいです。

 

 

 

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レビューと銘打っていますので、いちおう各所、見ていきましょうか。

 

まず先ほどからの話題の中心、拡張性です。

 

銃の上面は全通式のウェポンレールになっていて、基本的にはどんな光学機器でも付くかと思われます。

底面も、デフォルトのフォアグリップを外すとウェポンレールになっています。

たぬきちの個体では付属はありませんでしたが、デフォルトでは右側面にもウェポンレールが付いているはずです。

ピカティニ規格の諸装備をたくさん付けたい人にとっても、これなら十分な拡張性ですね。

 

マズルはSOCOM Mk.24と同じM16正ネジ仕様ですので、M14逆ネジ等のサプレッサーなどを付けたい場合には専用のアダプタが必要になります。

SOCOMのサプレッサーなどなら転用可能ではないかと思われます。

 

チャージングハンドルの引きはとても重いですが、重厚感があるとも言えますね。

 

 

 

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トリガープルも重めですので、セミオート戦でも弾幕を張りたい人には向かないです。

 

初速は今現在の気温(およそ16℃程度)で、80m/s弱程度です。

冷えに弱いというレビューも見かけますが、セミ、フル、2点バーストとも、このくらいの気温なら正常動作します。

まあ、冷えに強いガスブロという方がよほど特殊だと思いますので、平均的な動作基準ではないでしょうか。

 

外装に関してはクリス社のライセンスを取っているので、発売当時のベクターを忠実に再現しているのではないかと思います。

刻印の類も随所にあって、雰囲気は十分あると思います。

 

ライセンスの話が出たのでついでですが、このライセンスはすでに失効しているようです。

クリス社がクライタックというトイガン部門を作ったので、そちらで一元的に企画を扱うためかと思います。

そういう理由から、KSCによる再販の見込みはほぼないトイガンですので、中古価格でも新品時よりも高額で取引されていて、しかも値が落ちませんね。

おそらく、この状況は長く続くのでしょう。

 

KSCのベクターですが、本体の製造元は台湾のKWAというメーカーのようです。

KWA製品にシステム7の心臓部を組み込むことでKSC製として販売していた様子です。

 

KWA製のクリスベクターGBBも若干量出回っていますが、そちらはシステム7搭載ではないのでしょう。

KWAのクリスベクター用のマガジンはKSC製には完全互換していませんので、おそらくそういう事だと思います。

(ささるけどうまく動作しませんのでご注意!)

 

 

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セレクタはセーフティと別個になっています。

(写真の左上に見えるツマミがセーフティ、中央上部のツマミがセレクタ

 

煩わしいようでもありますが、セミ、フル、バーストの発射の切り替えをあらかじめ合わせておいた上でセーフティのみ切り替えられるとも言えますね。

 

セレクタ、セーフティともアンビタイプですので利き手を選びません。

クリック感はだいぶ固めな気がします。

 

 

 

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右手フロント部分です。

こちらにもクリスベクターの刻印がありますね。

 

デフォルトではこちら側にウェポンレールが付いています。

左手にも同じ位置にネジ穴がありますので、用途に合わせてレールを左右に付け替えることが出来ます。

 

拡張性はやはり高いですね。

 

マガジンキャッチ、ボルトリリースレバーは左手にありますのでこちら側からは操作できません。

 

ちなみにマガジンハウジング部にセレーションが切られていて持ちやすく、それゆえフォアグリップをあえて付ける意味はないように思います。

この方がすっきりしていてたぬきち好みです。

 

 

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銃口側からのアングルです。

 

銃口の上にあるVの文字のある丸いパーツはライトレセプタクルという機構のカバーになっていて、これを外して中に専用のライトモジュールを仕込むことが出来ます。

 

それにしても、銃口が本体に対してずいぶん低い位置から出ていますね。

トリガー位置との関係を見ていただけると、その特異性が分かると思います。

これはクリススーパーVシステムという、撃発時の銃口の跳ね上がりを打ち消す独特な機構によるものとのこと。

 

 

 

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もちろん、その特殊機構もこのモデルでは完全再現されています。

これぞ、ガスブロの特権ですね。

 

ピンを三つ抜くことで、銃本体から機関部を外すことが出来ます。

写真下側の構造が機関部ですね。

おおざっぱに言うと、マガジンを挿した時の最上部にあたる位置にあるボルトが撃発時に後退し、それは写真で見えている分割された機関部のヘリに沿って斜め下方向へと向きを変えて後退し、本来真後ろへ来るはずの衝撃を下に逃がし、マズルジャンプを抑え込んでいるという事です。

 

後退するボルトを導く溝がくの字に屈折している姿はとても常識外れな感じです。

実銃程の衝撃のないトイガンですのでそこまで大きな衝撃の違いは感じませんが、実際に実物同様に動くボルトを、意識していれば感じることはできます。

 

設計思想によって、銃のメカニズムがこれほど独特なものになるというのも面白いものですね。

 

実射性能については以前レビューしていますので、気になる方はブログのカテゴリから探してみてください。

 

 

 

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KSCとしても、今後も温めていきたいラインナップだったんだと思います。

大人の事情とはいえ、なんだか切ないものも感じますね。

マニュアルの絵にも、右手側には側面レールがあります。

 

 

 

さてさて。

せっかく手に入れることが叶ったので、しばらくはこれで遊んでみようと思います。

ゲームでの使用レビューについても、いずれアップする機会があるかも。

 

実際のところ、マガジン一つとっても入手するのはなかなか大変なのですが。

間違いなく、面白いトイガンだと思います。

 

夜も更けてきましたので、今宵もこのあたりにしておきましょう。

たぬきちでした。

 

 

 

tanukichi-in-mtsemba.hatenablog.com

Golden Eagle M870 SFカスタム リアルウッド化!

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

注文していた品が香港から届きましたので、さっそく組んでみました!

 

はいこれ!

 

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Golden Eagle M870 SFカスタムの、リアルウッドストックキットです。

 

やはり良いですよね。リアルウッド。

質感というか、現実感がぐっとアップしますね。

 

 

 

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もともとはこちら。

どちらも格好いいので、これはもう好みの問題というか。

コンバーチブルなので、着せ替えられるのが良いですね。

 

 

 

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コンバーチブルといえば一言で済みますが、今回もなかなか大変でした。

もともと、購入時のサイトに以下のような文言が載っていました。

 

(以下、引用)

 

【注意点】
ウッドグリップを固定するボルトのインサートナット(ネジダボ)の部分の強度が足りておらず、
ボルトを強く締めすぎると木製の基部が割れてインサートナットごとすっぽ抜けて破損する恐れがございます。

さらに海外製、更に木製品の為新品でも入荷時より細かな傷、
ヒビ等が生じている可能性がございます。

海外製パーツの中でも超上級者向けの商品ですので
以上の点や下記の当店利用規約をご確認、
踏まえた上でのノークレーム、ノーリターンで御落札をお願いします。
当店は一切の返品交換は致しておりません。

 

(以上、引用。原文まま)

 

 

なんだか恐ろしげな文句が並んでいますね。

よほど製品に自信がないのか。。。

 

んなら、そんなもの売るなー!

 

と言いたいところですが。

国産品のクオリティを海外製品に求めてはいけません。

日本の常識、世界の非常識。

世界はそれだけ広いという事ですね。

 

 

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このトイガン本体ですが、基本的な部分はマルイのブリーチャーのコピーです。

グリップにはガスタンクがあり、そこだけは交換式ではなく固定式です。

 

グリップ交換=ガスタンクを交換という事になるのですが、このガスタンクと本体との接合が非常に悪く(げんなり

ガスを注入すると、さっそくグリップの付け根あたりから「しゅ~~~」っという聞きたくない音がするわけです。

 

そこがだめでどうするよー!?

 

とまあ、突っ込みたいところなのですが。

上記の通り、注意書きというか、脅し書きのようなものを読んだ上で購入していますのでねぇ。。

 

これはもう、たぬきち自身でどうにかするしかないですね。

 

 

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構造は実に単純です。

 

グリップの中には、上の写真のような半透明なシリンダー状のガスタンクが入っています。

これが面白くて、本当に半透明なので、中に生ガスを注入すると中身が見えます。

 

本体との接合部を親指で強く抑えてガス注入。

すると中身が見えるわけです。

親指を離すと、その液化ガスが一瞬でぶわっと吹いて消えてしまいます。

しごく当たり前の話なのですが。

目の当たりにすると、なんだかマジックみたいで面白いですね。

 

それはそうとして、

このタンクと本体との接合が悪くて、グリップのネジをいくら絞めてもしゅーしゅーと音がするわけです。

注意書きからするとグリップのネジの締めすぎも破損の元とあり。。。

 

もう。どうしろというんですかねぇ。。。

 

 

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こうしました(^^;

 

見た目がちょっと、アレですね。。。

 

これは何かというと、液体ガスケットシールです。

本来、接合面にだけ塗れば済むものなのですが、それだけだとシューシューがもうどうにも止まらない!状態。

そこで充填剤のように、入る限りの量を詰め込んだところ、どうにかガス漏れが収まりました。

 

 

 

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半透明チューブの首も、金色の輪で締められているだけです。

そこも怪しかったので、金属製の台座とチューブとの接合部に瞬間接着剤を塗りこんでみました。

考えうる原因に対して、考えうる対策を施したわけです。

 

一応シューシュー音は収まりましたが、朝注入したガスは仕事から帰ってくると抜けてしまっていたので、どうもまだ完全ではありませんね。

でもひとまず、ゲーム等で使うには十分でしょう。

インターバル中に、はやめにガスをつぎ足せば良いことです。

 

 

まったく、毎度毎度、海外製品のクオリティには驚かされますね。

海外ではきっと、組立とか組付けという行為には、こういったすり合わせは必須というのが常識なんでしょう。

日本でいうところのポン付けなんていう概念は、きっとないんでしょうね。

 

まあでも。こういう工作が面白くてトイガン遊びをしているたぬきちです。

おかげで結構、楽しませてもらっております(^^;

さてさて良いのやら、悪いのやら。

 

 

 

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やはり、リアルウッドのストックというのは締まりますね。

本物感というか、空気感みたいなものが見ちがえたような気がします。

 

 

このグリップですが。

デフォルトのガングリップと比べたら、すごい浅い角度です。

これが、実に良いのです。

腰だめにして撃つ場合、この角度が最適なのです。

 

ショットガンといえば、やはり腰だめで撃ちたいですよね。

 

 

先月は毎月一度の定例会に参加できなかったので、はやくこいつを引っ提げてゲームに飛び込みたいなぁ。

 

ポンプアクション、大好きです。

今宵も、トイガンに振り回されてはほくほくしているたぬきちでした。

 

ダブルイーグル M62(M40A3)スナイパーライフル 塗装完了です!

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

日に日に深まる秋の夜長にみなさま何をしてお過ごしでしょうか。

たぬきちはもろもろ同時進行中なのですが、一つはこんなことをしておりました。

 

じゃじゃん!

 

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ダブルイーグル製M40A3スナイパーライフルの迷彩塗装です!

 

いやー手間のかかったこと。

もともとはウッドランド風にしようと思って始めたのですが、完成してみればどうもデザート色が強い雰囲気ですね。

 

もともとこのDE製M40A3は大して取り柄がないので(爆

何か一つでも花を持たせてやろうという親心です。

・・・われながら、よくわからない動機ですねぇ。

 

 

 

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全体的にはこんな感じです。

どうでしょうかね。

 

おおむね基本に忠実に、各種手順を踏んで着色したので時間がだいぶかかってしまいました。

一度サーフェイサーを吹いてからやすり掛けをしてみたのですが、黒地のままよりもチリ合わせの悪い箇所が分かりやすいので面を出しやすく、思いのほかいい方法でした。

 

なにごとも突き詰めれば途方もないものなので、適度が一番なのですが。

今回は深みにはまった感じでしたね。

ま、結果オーライなら上々でしょうか。

 

 

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BDUの柄を参考に、四色塗りを手作業でやっているので時間をかなり要しましたが、その分、柄の強さはありますね。

 

しかしも。

根本論ですが、柄の強さがある=目立ってしまうという意味では、まったく実戦的ではありませんねぇ。

 

まあ、そこに面白みがあると、思ってしまうんですよね。

人間というのは、とてもわかりにくい生き物ですねぇ。

たぬきちだけかな。

 

万が一、柄のせいで見つかって撃たれても死ぬわけではありませんし(^^;

こんな迷彩柄のスナイパーライフル。

目立ちたがり屋のスナイパー。

キャラが立っていて、ちょっと面白くないですか??(^^;;

 

こういうのもトイガン遊びの範疇っていうことで。

良いんじゃないでしょうかね。

 

 

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そういえば、バレルのガタどり&アンダーレールのガタ取りも同時に行ったので、再度レンジで長距離を試してみるつもりです。

このトイガンの記事も、もう少し続きそうですね。

 

人生、楽しんだもの勝ちなんだとして。

一人遊びが得意なのは、きっと得な性分なんでしょうね。

 

たぬきちでした。

 

S&T スプリングフィールドM1903 リアルウッド エアコッキングガン 初期整備編です!

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

先日のレビューに引き続き、今夜はS&T製スプリングフィールドM1903の基本整備をしていきましょう。

 

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まずマガジンから行きましょう。

このモデルでは給弾不良の事例が散見されますね。

この個体でも多重給弾の症状が時折でましたので改善しましょう。

 

原因はマガジンの給弾口のゲートが狭いことだそうで、これを削ります。

 

 

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 給弾口とは逆側の端にある二つのネジを抜くと後端のパーツが外れますので、そのままスプリングも引き抜いてしまいましょう。

 

胴体部分も引き抜けますのでそれも抜きます。

そのあと、給弾口がわの三つのネジを抜くと完全分解となります。

 

 

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この中央に見えるパーツの半円形の部分を棒やすりでやすって広げましょう。

 

 

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このくらいまで削ったところ、給弾不良は出なくなりました。

地味でかんたんな作業ですが、効き目は大きいですね。

 

 

さて、それでは本体をばらしていきましょう。

 

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まずはストックを分解してはだかにしましょう。

 

先端側から、写真中央に見える二つのネジを抜くと、留め具が外れます。

 

 

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中央部にあるこちらの留め具も外しましょう。

胴横に見える黒いパーツはストッパーですので、ネジを緩めたらこちらを押しながら留め具をずらして外します。

 

 

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すると、ぱっかーん!と上下に分割されます。

銃口側にある二つのバレル留めの金具を無くさないようにしましょう。

 

 

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続いて側面のネジを抜きます。

 

トリガー上のネジは飾りネジですので抜く必要はありませんので、ストックに見えている前側のネジを抜きます。

 

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ちなみに、今回のロットではトリガーガード下にこんな印刷がありました。

 

前回ロットでは『MADE IN CHAINA』とあったので、それよりはマシですが。

何となく雰囲気を壊していて、いただけませんねぇ。

 

 

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さて、ストックを外すことが出来ました。

次は機関部とバレルを分割しましょう。

 

 

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分割するには、首元にあるイモネジを外します。

左右外すと、ごそっと抜けます。

 

 

 

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ごそっ。

 

まずはインナーバレル&チャンバーの整備をしましょう。

 

 

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ホップレバーを外しましょう。

前回ロットと同じく、金属製のものでしたのでまずは一安心ですね。

これを止めているネジを外し、レバーを外してしまいましょう。

 

 

 

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そうしたら、マガジンの受け皿になっているこの部品を外します。

アウターバレルと結合している二つのネジを外すと取れます。

 

 

 

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はい取れた!

 

ここまで外すと、チャンバー&インナーバレルがするするっと抜ける・・・はずだったのですが。

なんと、全く抜けません!

 

開口部からポンチなどを使って多少打ち込んで抜きましたが、どうやらチャンバーの工作精度がいまいちだったらしく、継ぎ目がずれて盛り上がっていました。

本当に素手では全く抜けなくて、こんなこともあるのかと思いました。

 

しかし、サプライズはこれでは終わりません。

今回のロットは波乱含みですね。

(この個体だけかな?)

 

 

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苦労して引き抜きましたので、チャンバーの外郭も研磨しておきました。

こんなところを研磨することになるとはねぇ。。

柔らかい材質の金属なので簡単に削れます。

 

 

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さあ、気を取り直して進めましょう。

チャンバー外郭にある四つのネジを外すと、チャンバーは二つに割れます。

 

 

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ぱかっとな。

 

給弾ルートにゲートを抑えているスプリングがあるので、飛ばしてなくさないように気を付けましょう。

 

 

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インナーバレルを銃口側から覗いたところです。

年輪のように見える輪っかもきれいに見えていますので、ゆがみはほぼないようですね。

 

しっかりバレル内部のクリーニングをしておきましょう。

長距離をまっすぐ飛ばすポイントはいくつもありますが、基本に忠実に、地味で着実な整備をしていきましょう。

 

 

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さてここで今回一番のサプライズが発覚しました。

 

頼みの綱のホップパッキンが割れております(滝汗;;;;

なんですとーーーー!!!???

 

いやこれは困った。

このパーツ、S&Tのオリジナルパッキンなんですよ。

という事は、簡単には替えが手に入らない。

 

この時点で取りうる方策は二つ。

このパッキンを直して再利用するか、マルイ純正パッキンを流用し、加工して使うか。

 

試しにマルイの純正パッキンを付けてみたところ、新事実が明らかになりました。

前回ロットではマルイ純正パッキンはホップ山の位置が違っていてこの製品には無加工では使えませんでしたが、今回のロットではホップ山の位置はマルイと同じになっておりました。

 

そういう事ならとりあえず、マルイ純正パッキンで組んでみましょうか。

 

しかし問題がもう一つ。

 

マルイ純正パッキンの内径は6mmよりも少し大きく、はだかのパッキンにBB弾を載せると無抵抗で通過しますね。

しかしS&Tのパッキンは内径が6mm弱。BB弾をただ載せても通過しないのです。

しかるに、シリンダー先端のノズルの直径が細く、マルイのパッキンだと気密が取れずに初速が大幅低下してしまうのです。

 

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ようするにこういう状態です。

これじゃ気密もへったくれもありませんね。

 

これにも実は対応策があります。

 

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ノズルに熱収縮チューブをかぶせて太くしてしまうのです。

 

以前情報収集している際にどなたかのブログで見かけた方法です。

うろ覚えでしたが、ものは試しなのでやってみましょう。

 

熱収縮チューブを適度な長さに切ってかぶせ、ライターであぶります。

このままだとパッキンに食われて内部で外れてしまうので、瞬間接着剤をノズルにまんべんなく塗ったくって一気に装着します。

 

さてこれでひとまずチャンバーの整備は完了です。

本当に大丈夫かな。どきどき。

 

箱出しの初速が85m/s程度だったので機関部も整備して初速調整をするつもりでしたが、いっぺんにやってしまうとマルイパッキンに交換したチャンバーの気密が取れているのかどうか検証できませんので、これでいったん組み上げます。

 

 

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組み上げ後、初速を計測したところ、ゼロホップで92m/s程度と、一割ほどパワーアップしてしまいました。

 

うーん微妙。

これ以上の初速を目指すとなると、限界値とのせめぎあいでシビアな調整になりますね。

 

機関部の全バラシをするかどうかは検討の余地がありそうです。

 

 

 

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ひとまずこれで様子を見ましょう。

 

マウントレールを装着し、スコープはレトロ感のある20mm径の細いスコープを選びました。

このスコープですが。ピカティニー規格ではない17mm程度のレール幅対応なので一般的なウェポンレールには搭載できませんが、なぜかこのM1903のマウントの土台の幅にぴったりです。

なので、土台に挟んで締め込んで固定しています。

 

こんなのでも、スコープを持って振り回したりしなければ外れることはないので十分です。

 

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やっぱりM1903にはこういう細い径のスコープが良いですね。

 

イルミネーションも何もない安物のスコープですが。

小さな径で見にくいところも、覗いた時に見える図像のヘリがすこしゆがんで見えるところもなんだか時代観めいたリアリティがあって気に入っています。

 

 

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さて、ひとまず組みあがりました。

 

なかなかかっこいいじゃないですかー。

たぬきち的にはアリですね。

安さも性能のうちです。

 

屋内の廊下で8m程度先のターゲットを撃ってみましたが、委託なしの立射で5発、2cm以内くらいのグルーピングでした。

整備内容から考えても、ひとまず上々でしょう。

あとはシューティングレンジに持って行ってみないとわかりませんね。

 

 

さてさて。

今回もいろいろと困らせてくれましたねぇ。

でもそういうのも良いんですよね。

一つ一つクリアして、磨き上げていく過程が実に面白みがありますね。

 

シューティングレンジでもきっと一筋縄じゃ行かないんだろうなぁ。

わくわく。

たぬきちはよほどMな性分なんでしょうかね。

 

ま、今夜はこの辺にしましょう。

今宵も最後までお付き合いくださってありがとうございました。

たぬきちでした。

S&T スプリングフィールドM1903 リアルウッド エアコッキングガン レビューです!

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

日に日に涼しい日が増えてくると、そろそろほしいなと思い始めるのがガスブロ以外の装備ですね。

ガスブロももちろん良いのですが、寒さに影響されないのはやはり電動ガンやエアコキです。

そこで!というわけではありませんが、今夜はこいつのレビューをば!

 

じゃん!

 

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S&T スプリングフィールドM1903 リアルウッド エアコッキングガンです!

いやぁ、木肌が美しいですね!

 

このトイガン、実は買うのは二丁目です。

昨年も寒くなって来た11月頃に入手し、手を入れながら楽しく遊んでいました。

スプリングフィールドといえば、やはり映画『プライベートライアン』のジャクソン二等兵を思い出しますね。

信心深く、神に祈りを捧げながら敵を狙撃する凄腕の狙撃手です。

 

まあ、そんなイメージで銃を組み上げてみたのですが、いじりやのたぬきちのこと。

いじり終るとしばらく飾って、それも飽きると「使ってないならもったいないからオークションで流そう」と、他者に譲ってしまいました。

 

それから半年ほどしたある日。

8月末に再販されるという情報を聞きつけ、再度入手したいと考えて注文し、楽しみに待つことに。

しかし。8月末になっても、9月末になっても再販延期が続いておりました。

 

それがついに、唐突に!

突然、販売元から送られてきたのでした(^^;

 

どうも大っぴらには再販している様子はないので、あらかじめ予約していた人にのみ先行して販売をしているような雰囲気ですね。

という事は、最新ロットをいち早く入手できたのかも。

 

というわけで、さっそく見ていきましょう!

 

 

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まずパッと見て、あからさまに前回のロットと違うのはリアルウッドのストックの仕上がり具合です。

 

前回のロットでは割と材の表面のテクスチャーのある、木の手触りのある仕上がりとなっていました。

よく言えば素朴で木のぬくもりがありますが、乾燥気味で割れの心配をしてしまう感じのガサガサした仕上がりでした。

 

一方のこちらはというと、磨き上げられ、木目も美しく浮き立った滑らかな仕上がりになっています。

前回ロットでは表面保護のため蜜蝋で磨き上げたたぬきちですが、こちらは箱出しでも高級感のある艶やかな仕上がり。材の保護としても堅牢かと思いますので、見た目も含めストックは上々な仕上がりだと思います。

 

 

 

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ボルト回りです。

前回のロットではもっと真っ黒でツヤテカな機関部でしたが、こちらは割とマットな仕上がりですね。

 

箱出しでの初速は85m/s程度と、前回とほぼ同様です。

中距離ライフルとしては上々ですが、スナイパーライフルとして使いたい人にはもう一息、パワーがほしいところですね。

 

前回ロットではこのリアのアイアンサイトを外してマウントレールにすぐに付け替えてしまっていたので、たぬきち的にはアイアンサイトがなんだか新鮮です。

上下左右に調節のできるリアサイトです。

 

スナイパーライフルとして使うのでなければ、このままでも十分に雰囲気のあるサイトですね。

 

 

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ホップ調整はレバー式で、この位置(機関部右手のストックの合わせ目)にあります。

 

いくつか前のロットではこのホップレバーのアームがプラ製で、強くかけたくてもかかりが悪くて往生したそうです。

前回ロットでは金属製に代わっていました。

今回はまだ分解していないので何とも言いきれませんが、前回同様金属製じゃないかと推測します。

どうだろう。

まさか先祖返りはしないでしょう?

 

 

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ボルトを引くとこの位置まで後退します。

後退量は少なめな気がしますね。

その分、VSRなどに比べても引きはやや重いと思います。

 

箱出しではボルトを戻す際に少し力が必要ですね。

チャージングハンドルを強く押し返すのがためらわれるなら、ボルト後端のツマミのようなものを手のひらで押すと比較的楽にボルトを戻せます。

 

トリガーは前回同様、ぷらぷらとよく動きます。

前回はトリガーメカに電動ガン用のシムを噛ませてぷらぷらしないように工作しましたが、このぷらぷら具合もなんだかヒストリカルというか、昔の銃はこんな風だったのかもしれないと思わせられたり。

ぷらぷらするのがどうしても嫌でなければ、別にこのままでも良いかもです。

機能的には何も不足はありません。

 

 

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ボルト部分にはこのような刻印がありますね。

むむっ。レミントン??

 

改めてウィキペディアを見てみましたが、モデル後期にはレミントン社が米国政府から請け負ってM1903A3というモデルを製造していたそうです。

よく見るとそれらしき刻印もありますね。

 

スプリングフィールドだけどレミントンとはこれ如何に。

こういうところにもこの銃のたどった歴史が潜んでいるというのも面白いですね。

 

 

 

 

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ストック後端にはバッテリーを入れるスペースの蓋があります。

 

・・・というのは冗談ですが、何を入れるのかわからない小さなスペースがありますね。

たぶん実銃を忠実に再現したんだと思いますが、何を入れたんだろう。。

クリーニングアイテムかな?

 

バットストックは金属製ですので幾分滑りやすいです。

 

 

 

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一応、フロントサイト付近も見ておきましょう。

フロントサイトは金属製で、切り欠きにはめ込んだ構造。

前側からイモネジで固定していますので、実はけっこうなくしやすいです。

使っているうちにイモネジが緩んでしまうのでしょう。

特にスコープを搭載している場合、フロントサイトが脱落していても気が付きにくいでしょうしね。

 

首元を止めている金具の下部には銃剣を付けるためのアタッチメントがあります。

たぬきちは見たことがありませんが、もしかしたらM1903用の銃剣が売っているのかも。

たぬきち的には銃剣は危ないので要らないかな。

銃剣付きの状態で壁に飾りたいなどの用途であれば、付けても良いかもですね。

 

 

さてさて、見てまいりましたスプリングフィールド M1903ライフル。

命中精度に関しては実射してみないとわかりませんが、前回ロットではそこそこてこずらされたような気がします。

変わっていなければ、ホップパッキンがS&Tオリジナルタイプです。

またホップ機構が今一つ貧弱で、調整が必要だったと思います。

 

ただ、いじり方さえ分かっていれば素晴らしい性能が発揮できますよ!

たぬきちはこれに細身のスコープを搭載して、50mのターゲットにバシバシと当てて有頂天になった楽しい思い出があります。

 

実射レビューなりチューンレビューなり、この銃も引き続きブログでアップしますね。

 

 

それでは今夜はひとまずこの辺りで。

たぬきちでした。

サバゲと気温と浅知恵たぬきちの装備のお話です

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

最近ではようやく少し涼しくなってきましたが、今夜はサバゲと気温という題材で少しお話をしてみましょうかと思います。

 

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のっけから、たぬきちの写真で恐縮ですが(汗汗;;;

サバゲと気温というのは、じつに密接な関係にありますね。

 

この写真の装備ですが、今年のGW頃かな?

今年もこれから暑くなる、という時期に、たぬきちなりに考えたのです。

 

暑くなると当然薄着になりますね。

トイガンのジュール規制は夏も冬も関係ありませんので、薄着で撃たれると当然痛いわけです。

特にガスガンの初速は真夏にピークに達しますね。

 

暑いので薄着が良いが、薄着だと被弾時に痛い。

ここに大きなジレンマが生じますね。

 

そこでたぬきちは考えました。

暑い中東で戦っている人たちが着ている服装なら、夏の暑い盛りでも案外涼しいんじゃなかろうか?

 

そんな考えから、カミースというアラブの貫頭衣をベースにしたアラブ装備をしてみたわけですが。

 

これがまた、暑いのなんの(爆

 

つまるところ、中東の暑さはおそらく大陸性でカラッとしている暑さなんでしょうね。

一方で日本の暑さは言うまでもなく、まとわりつくような湿度の高い蒸し暑さです。

たぬきちの浅知恵装備は、一回こっきりであっさりお蔵入りしておりました。

 

 

10月に入り、ようやく少し涼しくなった今日この頃。

ようやくアラブ装備を蔵から引き出す時がやってきました(感涙

 

運動競技?であるサバゲにおいては、気温は適度に低い方が向いているというわけです。

 

一方で、ガスブロの季節は今年も静かに過ぎ去ろうとしていますね。

なんだか、東京マルイが世界で初めて電動ガンという新ジャンルをこの日本で生み出したのには、やはり理由がある気がします。

四季のある日本でサバゲをしようとすると、必然的にガスだとオールシーズンレディというわけにはいきませんからね。

 

ちなみに人の通らぬ藪道を好んで通るたぬきちの性質上、BDUなどの”一般的な”サバゲ装束は、たぬきちは持っていません。

じゃあどんな装備でサバゲをしているのか?

それもまた、そのうちお話しますね。

 

 

以上、

サバゲと気温とたぬきの浅知恵でした。

それではまた、近々。

S&T AR-15A4 Slender KM9 たぬきちの愛銃レビューです!

みなさんこんばんわ。たぬきちです。

いやあ、三連休もあっという間に終わってしまいましたね。

9月、10月と3連休が多くて、何となくもったいないというか。

もう少し休みが散らばっていてくれても良いのになと、何となく思っているたぬきちです。

 

さて、今日は先日のレンジレビューでご紹介したものの中から、こいつを紹介してみます。

 

それではカモン!

 

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S&T AR-15A4 Slender KM9です!

 

S&TのGBBスポーツラインM4シリーズの一つで、フロントまわりが9インチのKEYMODになっているタイプですね。

ちなみにAR-15はM16のアーマライト社の製品名だそうですので、M4ガスブロと言いつつM16なんですね。

いまひとつAR系に疎いたぬきちですので、今回は何かおかしなことを書いてしまうかもしれません(ガクブル

 

その時は、かまわず指摘してくださいね。

 

先ごろから発売されているS&TのM4系GBBスポーツラインシリーズのラインナップでは、チャンバーが少なくともイモネジ式とダイヤル式の二種類に分かれているようですね。

このSlender KM9はダイヤル式のものになります。

また、電動ガン用のホップパッキンおよびインナーバレルが搭載されているモデルですので、チューンベースにしたい人にはうってつけのモデルです。

 

実は夏の福袋でSlender KM15が当たっていたたぬきち

サバゲではほとんどインドアでしか遊ばないので15インチのフロント回りが長すぎるので、調整だけしてすぐに手放してしまいました。

しかーし!

トイガンとしてはとても触っていて楽しい銃でしたので、この短いバージョンを買いなおしてしまいました。

 

 

 

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このトイガンの良いところは、まず入手性が良い点ですね。

 

本体価格が¥22,000-程度、マガジンが一本¥3,500-程度で購入できます。

マガジンも今のところ安定供給されているようです。

 

いやこれが意外と重要なんですよ。

本体を買っても予備マガジンが手に入らないガスブロというのが結構あります。

そういうものほど、稀に出物があったとしても高額なんですよね。

そこへ行くと、ガスブロ長物でマガジンがこの安価で安定して入手できるというのは、まず大きな利点だと思います。

 

そしてなにより、電動ガンのパッキンやインナーバレルが使える点が大きい。

このおかげで、電動ガン用の様々なアイテムが使えるのでいざというときに手を打てる

選択肢が豊富にあります。

特にそれがガスブロで享受できるという点が大きいです。

ガスブロのアフターパーツは電動ガンに比べて本当に少ない現状を考えると、この点は他のガスブロM4と比べても大きな利点じゃないでしょうか。

 

特に海外製品の場合、ホップパッキン一つとっても自社オリジナル製品だった場合、入手困難なものも多いです。

このブログで良く出てくる言葉なのですが、マルイ製(国内製)にパーツ交換可能というのは大きな安心感があります。

 

ちなみにたぬきちのこの個体はインナーバレルをコンラッドのタイトバレルに、パッキンはPDI製Wホールドパッキンに交換してあります。

 

あとは、チャージングハンドルを引いた時のダストカバーが開く音からボルトが閉塞する音までの一連の動作音が良く、射撃の動作が安定的でブローバック時のリコイルショックが強いこと。

M4同士、他の製品と比べたことがないのでM4の中ではリコイルが強い方なのかどうかはわかりませんが、これまで触ってきたガスブロ長物の中ではリコイルの強い部類ですね。

音と振動が適度に五感を刺激してくれるので、撃っていてとても心地よいです。

 

動作に関して様子がわかる動画を作成しましたので、気になる方はこちらも見てみてくださいね。

www.youtube.com

 

 

 

では逆にマイナス印象な点はないでしょうかね。

 

うーん。

あえて言うなら、強化樹脂製レシーバーの強度に対する不安はいくらかはありますね。

 

 

 

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矛盾するようですが、レシーバーそのものはそれほど心配していません。

香港ではおそらくもっとハイパワーなガスを使用していると思われるからです。

日本国内で流通しているフロン134Aは5気圧。

台湾で流通している威猛というガスは15気圧だそうですよ。

香港で使用されているガスも、おそらく5気圧ではないはずです。

ハイパワーを受け止める前提で設計されているはずなので、撃発の衝撃に対する心配はしていません。

心配なのは、レシーバー上部のレールです。

ここはもちろん光学機器を締め込むネジの力を受けるので、傷みが出るならここからじゃないかなと思います。

ぶつけてもそう簡単に割れはしないと思いますが、傷にはなりやすいでしょうね。それは致し方ないですね。

 

あとは、ガスブロ長物の宿命ですが冷えにはあまり強くないです。

ガスブロ長物の場合、重たいボルトをガシガシ動かしている都合上、冷えによるガスのパワー低下による動作の緩慢化はハンドガンよりも深刻な場合が多いですね。

まあ宿命的な話なので、その中ではまだましな部類かとも思います。

 

若干脱線しますが、先日、KSCのMP7とこのAR-15で『冷蔵庫デスマッチ』を開催しました。

何かというと、ガス注入後のマガジンを冷蔵庫に一時間ほど入れたのち、ちゃんと作動するのかをテストしたのです。

 

その結果、AR-15は5発で最速64m/s、最低58m/s。生ガスぶっしゃー無し。

MP7も5発で最速71m/s、最低67m/s。こちらも生ガスぶっしゃーは無しでした。

初速がMP7よりも低くなるのはインナーバレルが長いのが理由じゃないかと推測します。

インナーバレルが長いと気化率低下によるガスの吐出量の低下によって、バレル内でBB弾が加速中にガスの吐出量を使い切り、そこから先インナーバレルから飛び出すまでの区間で負圧を受け減速することになる。

そういう意味では、インナーバレルの短いガスガンほど冷えによる影響を受けにくい特性はあります。

 

この状況下でも生ガスを吹かなかった点、きちんとスライドストップも掛かった点は評価できると思います。

  

その他のマイナスポイントとしては、箱出しから快調に動作させるまでに、個体個体の部品精度や組みあがり具合に応じて調整が必要な場合がある点ですね。

 

Slender KM15の記事に書いたのですが、チャンバーの内径がパッキンに対して若干狭く、パッキンがBB弾に押し込まれてすぐに破損したり弾が詰まったりしました。

 

 

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この場合、チャンバーの内径をルーターで広げてやることで解消します。

 

また、Slender KM9の場合、リコイルバッファスプリングのテンションが強すぎて連射速度が遅く、動作不良を起こすことがありました。

 

 

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こちらはリコイルバッファスプリングを適宜カットすることで改善します。

 

あとは細かいことですが、ダストカバーが閉じた状態でキープされずに少しの衝撃でパカパカ開いてしまったので、ネジ止め剤を塗って部品に厚みを増すことで解消させています。

 

まあ、中華製ですのでそういったマイナートラブルはつきものですね。

それでも、そのどれもわずかな作業で解消できるのでそれほど心配はいりません。

 

このあたりのことが事前にわかってさえいれば、海外製の長物ガスブロとしてはむしろ安心して買える部類じゃないかと思います。

 

これらの点を総合して考えれば、ガスブロ長物の入門用としては箱出しで使える保証がないので疑問も残りますが、ガスブロ長物いじりを始めるには良い商品なのではないでしょうか。

 

 

 

たぬきちのマイルールなのですが、自分がゲームで使用する用途で自室に保持できるガスブロ長物枠は一丁と決めています。

なので実は今、このAR-15はMP7とクリスベクターと競合している最中です。

そういう意味ではいずれまた手放してしまうかもしれませんが、とても扱いやすくて良い銃であることは間違いないです。

 

たぬきちトイガンをいじっては手放し、いじっては手放しているのもスペースの問題によるところが大きいのです。

こうしてブログに書くと、あらためていい点と悪い点が認識できますね。

 

さてさて。

たぬきちの悩ましい日々はまだまだ続きそうです。

 

それではまた。たぬきちでした。