【たぬ雑記】ガスショットガンについてのよもやま話
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
今宵はこの夏のたぬきち的なトピックスとなったショットガンについてのお話です。
ショットガンの何がいいかといいますと。
まずこの勇ましい見た目が良いですよね。
まさに打撃武器といいますか。
ドアでも壁でもぶち抜くぜ!といったアグレッシブな存在感があります。
エアソフトガン、ことサバゲにおいてもショットガンはかなり一撃必殺的な破壊力を秘めた武器です。
基本3発、ガスショットガンに至ってはワンショットで6発を発射するモデルも多く。ワンショットあたりのキル率(ヒットを取る確率)は、たぬきちの当社比でアサルトライフルやスナイパーライフルを抜いてダントツのトップです。
しかしその攻撃力と引き換えに、弱点もあります。
1発撃つごとに左手でフォアエンド(先台とも言います)を引いてコッキングする必要があること。
そしてショットシェル型マガジンの給弾数が30発であり、3発発射で10回分、6発発射で5回分しか撃てないこと。
コッキングもしかり。シェルのリロードもしかり。
結構、慌ただしい操作が必要となる武器なのです。
まあ、逆に言えばそこが面白い。
弾切れも意識しつつ戦い、必要に応じてリロード。
何より、フォアエンドを引くポンプアクションに大きなロマンがある。
先台を引く時のガシャッという音、そのアクションそのものが銃を撃つためのある種の儀式で、一発一発に込められるロマンの質量はその他の武器とはけた違いです。
一言で言えば、快感があります。
さて今宵はショットガンにまつわるよもやま話です。
ショットガンって楽しいですよね。
ポンプアクションはアクションそれ自体も楽しいですし、ガシャッというあの音がやる気にさせてくれます。
3発発射、あるいは6発という面で押せる火力を武器に、移動しながらの攻撃でもかなりの制圧力を発揮。
牽制射撃のつもりでもヒットが取れちゃったりすることもしばしばあるし、撃発回数からリロードのタイミングさえきちんと把握しながら戦えば、かなり強力な武器になります。
たぬきちも昔からたびたびショットガンを使ってきましたが。
一番の弱点は、よく壊れることですね。
写真はエアコキショットガンの内部ですが。
3組のチャンバーにスプリング給弾のシェルマガジンから3発だけを拾い上げてチャンバーごとに1発ずつ給弾する。
ことガスショットガンに至っては各チャンバーに2発ずつきちんとBB弾を給弾する仕組みというのが当然複雑で、ポンプアクションは負荷による歪みも生む。
トータルバランスでは世界最高のトイガンメーカー、東京マルイのショットガンでさえ壊れやすいのだから、海外製品など推して知るべしといったところ。
事実、これまで何丁ものエアソフトショットガンの不調を経験してきたたぬきち。
その都度、まあまあちゃんと直しているので良いのですが(^^;;
トイガンとしてのショットガンの持つ一番のデメリットはそこですね。
2018年ごろの事です。
見かけるようになり始めたばかりのGoldenEagleというメーカーのガスショットガンで、初めて購入したのがこのモデル。
いわゆるショーティと呼ばれるモデルで、ブルドッグやブリーチャーほど短いわけではありませんがソウドオフされたストックを持つモデルです。
ブリーチャーに比肩するほどのガスショットガンのショートモデルがなかった当時。
マルイのブリーチャーを買おうと思っていたのに、横道大好きなたぬきちはメジャーすぎるブリーチャーではなく、このGE 870 ショーティを購入したのですが。
マルイの3発6発切り替え機構をそっくり踏襲したこのモデルはブリーチャー以上の鬼ホップで、そのままではどうにも使えないので全バラシを敢行。
ダブルホップアップパッキンのホップ山の一つを削る加工を施したのですが。
6発メインで使いたいのに、どうしてもそのうちの1発は飛距離3mほどで落下するションベン弾になってしまいます。
使えるようにすべく躍起になったたぬきちでしたが。分解と組み立てを繰り返すうちにガスタンク付近からガス漏れが発生。一度は直したもののガス漏れ再発といたちごっことなり、ついには面倒くさくなって手放すことになったのでした。
フルメタルにリアルウッドの製品でしたのでね。
かっこよかっただけに、なかなか悔しい思い出です。
それから時を経ること数年。
2022年に入手したのがGolden Eagle M870 スーパーショーティ。
またしても因縁のGolden Eagleに手を出したたぬきち(^^;
今回のモデルは見ての通り、さらに近距離に特化したスーパーショーティです。
これなら万が一、またションベン弾が出る場合でもまあ許せるのでは?
そして年々培ってきた技術力をもってすれば、問題が起きたとしても今なら克服できるのでは。
そういう意気込みも込めて購入したモデルです。
こいつもまた例にもれず箱出しでは鬼ホップで、6発発射でも、サイティングして水平射撃することに意味を見出せないくらいの昇竜拳弾道です。
それでも今度は加工済みホップパッキンで縦散りではあるものの30m程度を狙える程度までは調整することに成功。
全バラシの回数も少なくて済んだせいなのか、ガス漏れもわずかに対処した程度で深刻なものは起こらず。
近接戦闘だとラフ目に使う機会も多い割には壊れることもなく。
今やタンカラーが適度に剥げ、良い感じにウェザリングされて見た目も味わいが増してきました。
そこへ、今夏購入したこのモデル。Golden Eagle M870 SV ベンチリブ付きガスショットガンです。
3丁目となったGolden EagleのM870ですが。
今回は箱出しの性能も良く、0.2g弾で30m、0.25g弾でも40m先のマンターゲットの上半身に着弾が集まるような弾道性能があります。
もしや、Golden Eagleというメーカーそのものが年々技術力が上がっているのかもしれませんね。
全バラシしないで遊べるというのは、結局ガス漏れなど全バラシをしたが故のリスクを取らずに済むので大きな利点があります。
耐久精度については使い込んでみないとわかりませんが、スーパーショーティはわりとハードに1年ほど使い込んでいますが故障もわずかなガス漏れ程度でした。
たまたまあたり個体だった、という可能性も否定は出来ませんが。
時系列順に並べて考えると、やはりGolden Eagleというメーカーの技術力が向上してきているというのも一つ大きな要因なのではないかと思えてきます。
こちらも今夏購入した台湾製のガスショットガン、MATADOR Tactical M870 Destroyer mod.1です。
MATADOR Tacticalの他のラインナップや台湾のネットショップでの扱いなどを見ていると、Golden EagleのOEMなのかなと思わせるような近縁種的な存在のような様子のあるこの製品。
こちらも箱出しでの弾道性能がすこぶるよく、前掲のGolden Eagle M870 SVとほぼおなじような散り具合の弾道でした。
Golden Eagleの最初のショーティは香港から取り寄せたように思うのでもしかしたら無関係かもしれませんが。
どちらにせよ、事実を並べるならば最近の海外製ガスショットガンのレベルは数年前とは比較にならないくらい向上しているという印象です。
まあ、相変わらず個体差といいますか。海外製品においては特に、ロットや製品によって組み立て精度の差を感じることもままありますのでね。
一概に良くなったとばかり言い切るにはまだ早いのかもしれません。
それでも。
内部調整を一つの楽しみとしているたぬきちですのでね。
工作精度など工業力の向上に伴う製品の物理的な精度の向上から受ける恩恵は大きく。アイテムそれ自体さえしっかりしたものであれば、多少整えてやる程度のことで精度の高い射撃性能を得られるならば上々なわけです。
それにしても今夏はガスショットガンが豊作だ(^^
実際にゲームで使ってみても、ヒットもバシバシ取れましたしね。
もっとも、うちの隊長曰く
「ヒットなんか取るな!ウケ(笑い)を取れ!」
ということですので(^^;
当たろうが当たるまいが、
まっすぐ飛ぼうがメタメタだろうが。
楽しめれば。そして笑いあえればとりあえずOKなんですがね。
かつて「だめだこりゃ」と思ってさじを投げたメーカーやトイガンでも、数年の時を経て自分の技術力やメーカーの企業努力によって今ならうまく遊べるということもある。
時間の経過が育むものもあったということでしょうかね。
というわけで、今宵はガスショットガンのよもやま話でございました。
それではまた近々。たぬきちでした。
【たぬ雑記】アリーナシャングリラで遊んできました
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
今年の夏はともかく暑いですね。
日中の最高気温が35℃以上となる猛暑日が、当たり前のように連日続いておりますが。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
あんまりにも暑い今年の夏です。
月イチで参戦している定例会参加も、今夏はインドアメインに場所を選択しています。
そこで今宵は、最近2回参加してきたアリーナシャングリラでの様子を適当に書き散らしてみたいと思います。
トイガン業界では有名な販売店でもあり、チューンなども引き受けてくれるモケイパドックというお店があります。
アリーナシャングリラはそのモケイパドックが運営するサバゲフィールドで、それこそパドック武器店の2~3Fがこのアリーナシャングリラとなっています。
このフィールドの特徴ですが。
なんといっても、夏場でも全館冷房完備!なのです。
とはいえ盛夏ですのでね。
動き回ると全身汗だくになりますが。
これで外だったら死んでたねみたいな会話を一日に何度も隊長としました。
(モケイパドックさんHPより)
メインフィールドは南欧のバザールの雰囲気。
極彩色に飾られた店舗はそれぞれバリケードを兼ねていて、写真左端の一連の店舗はドアエントリーで突き進んでいくことになります。
細かい路地も多く、ハンドガン必携ですが。
意外と長く射線が通る場所もあるので侮れません。
そしてグレネードやモスカートも使えるという懐深いカオスなレギュレーション。
一日通して遊んでいると、結構びっくりする機会がありますよ。
(モケイパドックさんHPより)
メインフィールドには左右にこんな感じの2階建ての鐘楼(教会)があり、実際に上階へ上ってそこから敵を攻撃することも出来ます。
逆に階下からも撃ち込まれるので難しい面もあります。
フラッグ戦など基本的なメニューでゲームをする際に、この鐘楼内部がスタート地点となります。
(モケイパドックさんHPより)
アリーナシャングリラを殊更特徴づけているのが、この地下空間です。
メインフィールドのバザールの地下に、薄暗いCQBエリアが広がっているのです。
このエリアは双方のスタート地点のすぐ裏からエントリーでき、地下づたいに相手陣地の背後に到達することが可能です。
フィールド中央付近にも出入口があり、そのほかにも秘密の隠し通路があったりギミックのあるエリアです。
実際の当日の様子なのですが。
初参戦した回はともかく速攻、速攻、また速攻という感じで、両チームともとにかく早く相手陣地の背後を取るように地下で激しい戦闘が繰り広げられていて、たぬきちと隊長ほか初参戦の仲間たちは当初、展開の速さについていけない感じでした。
双方のチームにそれなりの数の常連の方がいたようです。
若いなー、などとうそぶきつつ。
常に急かされながらゲームをさせられるような感覚に、正直なところ辟易とさせられた感は否めませんでした。
二度目に参戦した際には打って変わって、基本的には様子を見ながら攻めあがる一般的なスタイルの雰囲気。
前回のことがあったのである意味拍子抜けした風でもありましたが。
二度目の参戦では楽しく遊んでくることが出来ました。
常連客が多いフィールドの良しあしなのですが。常連がフィールドの雰囲気を作ることがしばしばあるという好例じゃないでしょうか。
常連客がつくからフィールドは運営が安定するし、常連を多く抱えるぐらい面白いフィールドだという証左でもありますので悪く言うつもりもないのですが。
たぬきちは隊長と一緒に、二度目の参戦時にも初回のようにスプリントプレーがメインのフィールドならもう来るのやめようという下話をしておりました。
定例会というのは本来、ごった煮ですのでね。
あまり方向性の強いプレイスタイルを強いられる状況というのは想定外というか。
特定の方向性というのは、そういうのを好きなもの同士でやればいいこと。
ごった煮である定例会にはごった煮としての、その日初めて集まった他人様同士が様子を見ながらおっかなびっくりプレイするという、ある種の標準があるわけです。
なので、二度目の参戦で比較的まともなごった煮スタイルだったので、これならまた遊びに行けるなと思って安心したたぬきちでした。
さてたぬきちの当日のメイン武器ですが。
二度目の参戦時、先日紹介したこのGE製M870 SV ベンチリブ付きガスショットガンで戦ってきました。
HFC SWD M11/9とともに、ぶっつけ本番で持ち込んだガスショットガンでしたが。
HFC SWD M11/9は箱出しでの実射性能がメタメタですぐにしまい込んでしまい、代わりに使っていたのがこの銃です(笑)
GE(Golden Eagle)のショットガンは3丁目で、前の2丁はともに鬼ホップでパッキンの加工・調整が必要でしたが。
3度目の正直とでも言いたいのか、この3丁目の870は箱出しの弾道が素晴らしく30m程度なら美しく直進する弾道でした。
散り具合も最適で、30mでも人の上半身に着弾が集中するような具合です。
アリーナシャングリラは10~20m程度先のバリケード越しに正対した相手と撃ちあいになるケースも多くあり、バリケードから一瞬出た相手の体にヒットさせるには、まさにもってこいの武器でした。
バリケード戦では多くの場合、さっと出て2、3発撃ってまたバリケに引っ込むような戦いになりますね。
この際、さっと出て一瞬で相手をエイムして撃ちこんで下がるわけですが。
ショットガンの場合、そのエイムが多少プアでアバウトでも弾が散るのであまり関係がない。
電動ガンでせいぜい二発撃ちこむ間に、こちらは面に広がる6発を撃ち込むわけです。
継続的な撃ちあいになれば当然不利もありますが、ワンショットで制圧できる可能性が高く、当日もずいぶん多くのヒットを取ることが出来ました。
6発モードで使用している以上、5回発射すると弾切れになりますが。
ハンドガンを引き抜いて戦う必要に駆られるというのもまた面白みがありますのでね。
結果的にショットガン、ハンドガンの双方を楽しむことができた感じでした。
と言っても。
ここ1~2年ですっかり「撃たれないサバゲ」が身についたたぬきちです。
センターに配置されたカウンターをたくさん押したチームの勝ち、みたいなゲームでもわざわざ撃たれてまでカウンターを押しに行こうという気が全くなく💦
ゲームの勝ち負け関係なく、ともかく撃たれずにヒットを取ることに専念しておりました。
人間、40も半ばに差し掛かると楽がしたいのヨ・・・。
体が追っつかなくなってきた分、頭を使って戦っているといえば良く言いすぎでしょうが(^^;
そもそもサバゲを始めた頃、隊長から「勝ち負けにこだわってちゃ楽しめないよ」というようなお話を頂いて目からうろこが落ちたたぬきち。
サバゲなのに勝ち負けにこだわらなくて良いんだ・・・。
本当に、この言葉には目からうろこが落ちまくりでした。
実際に今も楽しく遊んでいるのは、一緒にいる隊長や仲間との時間が楽しいから。
そう言いつつ。
ついでにヒットなんかもとれちゃうと猶更、嬉しくもなるわけですが(^^;
人間、長生きしてくると見えてくる世界も変わってくるものですね。
でも意外と年かさのある熟年サバゲーマーの方も結構いらっしゃいますよね。
当日隣席にいたのは二十歳そこそこといった感じのカップルなのか兄妹なのか、若い二人でしたし。
あらゆる年代の人と一緒に楽しめるのがサバゲですね。
なので、定例会はやはりごった煮が標準で良いと思うたぬきちです。
それでは今宵もこの辺で。
たぬきちでした。
【たぬラボ】HFC SWD M11/9 ガスブローバック サブマシンガン 内部調整のつづき
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
今宵はこやつの続報です。
HFC SWD M11/9ガスブローバック サブマシンガンです。
前回までのあらすじですが。
購入後、箱だし状態でサバゲに持ち込んで試射兼ねて遊んでみましたが、実射性能はメタメタ。
動作はすこぶる良いのですが、どうやらフォークボール回転(ホップ回転ではなく、順転回転)が掛かっているらしく、地面に吸い込まれる勢いで落ちる弾道です。
また、連射時に初速の下落が激しく、初弾で84m/s程度出ているのに、5発も撃ち込むと50〜60m/s程度まで弾速が落ちてしまう。
そこでたぬきちは全バラシを敢行。
ホップパッキン内にあるリブがBB弾を強固にホールドした状態から発射される構造である事を突き止めました。
HFC社の本国である台湾ではガスガンの動力に30気圧のガスを使うので問題ないのだとは思いますが、ここ日本のHFC134aは5気圧しかありませんので。
弾道の逆ホップも初速の急落もこのリブが悪さをしていると踏んで、パッキン内部のリブをやすりで適度に削り落とすという加工をしたのでした。
前回までのあらすじ、終わり😆
上記の状態で再度レンジで試射してきましたが。
撃つたび撃つたび、どうも弾道が不安定です。
初速も若干不安定。
前回確認時よりだいぶマシではあるものの、ドロップ回転(フォークボール回転)がまだ顕著でもあります。
レンジでばらしてしこしことパッキンのリブを削り、組み立てて試すこと数回。
だんだん弾道が改善。
しかし時折調子を崩して不安定になったり。
それどころか弾ポロしたり、ある程度飛んだり。
ちょっといい瞬間もあっただけに。
もうちょっと、もうちょっと行ける!と夢中になったたぬきち。
むむっ。
やりすぎたか!?
結局不安定さが解消できず、再度持ち戻り案件となったのでした。
動作はすこぶるいいんですよ。
しかしも、ある程度飛ぶ時と、不調で弾ぽろするのが混在する。
弾ポロも、バン!と激発して、そのあとコロコロとインナーバレルからBB弾が転がり落ちて来るレベルのやつです。
むむっ。
ちょっとよくわからない状況ですね。
家に帰って再度試してみましたが、弾ポロがほとんどで50m/s程度くらいので飛ぶことが時折あるような様子。
それでも、相変わらず動作自体は良好なんですよね。
うーん。チャンバーかパッキンに原因は絞られる状況だ。
まあ、98%パッキンの削りすぎでしょう。
そう考えて、さっそく台湾にパッキンを3つ発注しました。
あってよかった、台湾コネクション(๑˃̵ᴗ˂̵)
まあ、パッキンの到着を待って、あらためてなおさら丁寧に削ってみるしかないか。
そう思いつつも、一方では別の可能性にも思いを巡らせるたぬきち。
オープンボルトタイプであるM11は、撃発のメカニズムが普通のガスブロとは違う。
トリガーを引く
→ボルトがバネの力で前進
→ボルト内のノズルがチャンバーにBB弾を押し込む
→放出バルブをノッカーが叩いて撃発する
→発射に使ったガス圧のあまりでボルトが後退する
→ボルトオープン状態で止まる
一般的なガスブロハンドガンやクローズボルトの長物との一番の差異は、銃がレディポジションにある際に、まだBB弾がチャンバー(ホップパッキン内)に入っていないこと。
トリガーを引いてバネの力で前進し始めたボルト内で、ノズルがマガジンからBB弾を1発だけ拾ってチャンバーに押し込み、その直後、撃発。
そういえば、このM11のノズルはちょっと変わっていてノズル先端が後ろ方向へ押し込める構造になっている。
ノズルが拾って押し込んだBB弾を、適正な位置まで運ぶ。
そしてノズルを押し付けて撃発することで、気密を保つんだな。
・・・ん?
ここでたぬきちには一つの仮説が浮かびました。
ノズルがBB弾を拾ってパッキン内へ押し込む。
ノズルのバネがBB弾を適正位置で止め、押し付けて気密を保つ。
すると、押し付けられる側であるパッキンの、受け皿になっていたのはパッキン内のリブだったと想定できますね。
リブを削ったたぬきち。
その結果、ノズルに押されたBB弾は定位置で止まることが出来ずに押し出され、弾ポロになるんじゃないか?
軽金属製のノズル。
指で押すと、ある程度の手ごたえをもって奥へ押し込むことが出来る構造。
もしかしたら、パッキン側のリブを削ってBB弾を保持する力を落とした分だけ、
このノズルのバネが押す力もまた、削らないとバランスが取れないんじゃ?
ノズルがBB弾を押し付ける力でBB弾を突き飛ばし、弾ポロになっているのでは?
そう考えてノズルを分解してみました。
これがまた、硬いのなんの。
情報がなく、何の手がかりもない中でポンチでガツンガツンひっぱたいて分解(^^;
パッキンは台湾に注文できたけど、ノズル一式とか無理だろうなぁ。
などと。だいぶひやひやしつつ、ロールピンを打ち抜くたぬきち。
分解すると出てきました。
ノズルを押しているバネです。
バネのレートを下げる場合、たいがいはちょん切れば事足りるのですが。
なるべくなら不可逆的な施工は避けたいところ。
そこで道具箱の中から同じくらいの大きさの不用品のバネを探し出し、
引っ張って伸ばしたり、ちょん切ったり。
巻きをほどくようにユル巻きに加工してみたり。
最終的には元のバネを組んだ時との押圧の感覚の違いから、レートを落としたほぼ自作といえるユル巻きバネを制作。
これを組み込んで試射してみたところ、83m/s程度で弾速が安定。
おおっ!
これじゃないの?!
BB弾を保持するパッキンと、押し込もうとするノズルのバランス。
これはもしや!?
日本で唯一かもしれない、JPバージョンといえるSWD M11/9が出来たんじゃないの??
まだレンジで撃ってみないと何ともですが。
ひとまずは一人で祝杯を挙げるような気分になったたぬきちでした。
いやはや。
本当に、誰もやっていないようなことをやるのはいつもひやひやしますね。
あとはもう一度レンジに持ち込んで。
せめて30m直進してくれれば、ゲームでも使える銃になるのですが。
今回の教訓からすると、パッキン内のリブももうこれ以上は削り落とさない方が良いのでしょう。
リブが完全になくなると、弱装化したバネのノズルでも弾ポロするようになるんじゃないかと思われますのでね。
そうすると、現状としてはもうあとはホップ調節でどうにかなるか、だけですね。
鬼ホップならホップ山を削るなど対応もありますが、現状、ホップの掛かりは褒められた風ではありませんでしたので。
まだまだ予断は許されない状況ではあります。
先日のレンジでは、調子よく30mくらい直進していた瞬間もあったので、希望の光がないわけでもないのですが。
これまでの様子からすれば。
こればっかりはあまり楽観できるとは言い難いですなΣ(-᷅_-᷄๑)
構造の読み解きから推測して行った対応策がひとまず功を奏したという点では、まず一息、留飲を下げるような気分ではありますが。
それ自体ももう少し撃ち込んでみないと、本当に安定したのか怪しくもあります。
さてさて、実際に使える銃に仕上がるのかどうか(^^;
引き続き、希望は捨てずにやってみたいと思います。
とりあえず、この銃の構造を一つ理解したという点について、
今日のところは一歩前進でした。
それでは今宵もこの辺で。
たぬきちでした。
【レビュー】Carbon8 M45 MCO zero Co2 ガスブローバックハンドガンです
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
お盆休みだというのに、関東は台風接近に伴い今後数日は相当な荒天が見込まれておりますね。
今夏は残念ながら、実家の伊豆大島への帰郷を断念したたぬきちですが。
みなさまは、いかがお過ごしでしょうか。
現在、絶賛活動期真っ最中のたぬきち。
今度はこんなものを入手しましたので、今宵はこいつの紹介をしてみようと思います。
しかも年中無休で遊び倒せるこいつを持っておけば間違いなし!
じゃじゃん!
Carbon8 M45 MCO zero Co2 ガスブローバックハンドガンです!
カーボネイトのM45系は3丁目の所有です。
BK&ODのツートンカラーがいかにも格好いいですね!
デフォルトでサプレッサー装着用のアウターバレルが奢られ、トリガー&マズルのシルバーがアクセントとして輝いております。
基本的にはM45 CQPと同じくMEUをベースにしたM1911A1、いわゆるガバメントの派生形です。
長きにわたって米兵はじめ多くのつわものどもに愛されてきた45口径(フォーティファイブ)の現代的な解釈の一つ。
MCOはMarine Corps Operatorの略で、Marine Corpsはアメリカ海兵隊のこと。以前のモデルDOCがDesert Operator Customだったことと対比するなら、DOCは乾燥地帯での任務に適したカスタムで、こちらMCOは海兵隊員の装備品というイメージでのモデルアップということのようです。
もともとMEUもアメリカ海兵隊モデルでしたので、その更なる派生形といったポジションなんでしょうかね。
海の深い青色を指す紺碧という言葉の碧の字は「みどり」という意味。
このモデルのグリーンはオリーブではなく紺碧のあおなんでしょうか。
日本語の「あお」という言葉もまた、グリーンを包含していますね。
マルイのMEUのパックマイヤータイプのグリップはよく見るとパックマイヤーではなく「Pro-Grip」という表記になっていましたが。
こちらはもう少しパックマイヤーに寄せた「Tec master」となっていますね。
グリフォンのメダリオンと相まって、なかなか良い感じの雰囲気を醸しているような。
このあたりの権利関係って難しいんでしょうかね。
あるいは、実銃パーツの扱いになってしまうと流通の上で支障があるからか。
パロディといえばそれまでなんですが。
それでも雰囲気は悪くないなとたぬきちは思います。
グリップのチェッカリング部分もプラではなくラバーです。
逆サイドは残念ながら刻印なし。ここにダブルキャノンとスプリングフィールドの刻印があればいうことなしなんですが。
以前持っていた別メーカーのSFA M1911A1などでありましたが、スプリングフィールドの刻印が入ったものってやはり格好いいですよね。
写真データは残っていますのでね。
うっかりレーザー刻印機を買ってしまいそうなたぬきちです。
フロントサイトは集光管付き。リアサイトはMEUのようなノバックタイプではなく、オリジナルのようです。
アルミ製と思しきアウターバレルの排莢口付近には.45ACPの刻印。上部には照り返し防止の溝が彫られています。
質実剛健にして精悍。スリムで理知的な、スタイリッシュな趣さえあるトップビューじゃあないでしょうか。
現代のハンドガンってこの横幅部分がぼてっとしたものが多い気がします。
サイトビューです。
V字に浅く切り込まれ中央に白色のインレタがあり、視認性の高いフロントサイトの集光管の赤色と相まって見やすいアイアンサイトだと思います。
右が従来のM45のマガジン。左は第2世代と銘打たれた新しいM45のマガジンで、相互に互換性があります。
何が違うのかというと、放出バルブの側面にゆるみ止めのイモネジが付いたこと。
M45CQPの発売開始から4~5年ほど経過するなかで、このモデルはずいぶん進化してきたものだと感心させられます。
M45CQPは初期ロッドはスライドが割れたり散々でしたね。
スライドストップの変形なども含め、現行品の最先端であるM45MCOは信頼性はぴか一だと思います。
さて、肝心の実射性能ですが。
これはもう、購入前からある意味折り紙付きですのでね。
これまで培われ、煮詰められてきたM45シリーズです。
初速85m/s程度でCo2ならではの安定したパワー感、耳をつんざく撃発音の音圧もそっくり受け継いでいます。
ブローバック速度も速く、まるでモデルガンを撃っているかのような撃ち味は本当に特筆に値するものだと思います。
まさに、これぞ45口径!
現代最強の撃ち味を誇るガスブロハンドガンの筆頭格といって間違いないと思います。
惜しむべくは、といいますか。
運用上の問題ですが、リアルカウントで遊んでいるたぬきちにとって、リアルの装弾数だと7+1発という弾数の少なさはネガティブポイントでもあるのですが。
最近ではショットガンナーでもあるたぬきちにとって、まあショットガンと同じで弾数は大切に数えながら戦えばいいこと。
ある種の縛りがある中で戦う方がスリリングなのは確かですのでね。
ゲームでもいい味出してる装備という言い方も出来そうな気すらします。
さて、見て参りましたCarbon8 M45 MCO zero Co2 ガスブローバックハンドガンですが。
いかがだったでしょうか。
たぬきち的にはともかく撃ち味の良さ。
そして弾道もデフォルトのままでも素晴らしいの一言で、30mヘッドショットを狙えるくらいの精度の良さがあります。
Carbon8 M45 あるあるですが、サバゲでこいつを使用すると近隣の味方が撃発音の音圧に驚いて一斉にこちらをぎょっと見るくらいの撃ち味の激しさがあります。
没入感というのはサバゲやトイガン遊びの醍醐味の一つですのでね。
トイガンを撃つ以上、やはり「銃を撃っているんだ」という気持ちにさせてくれるというのは大きなポイントになりえます。
それでいて命中精度も見た目も良いとなれば、これはもう買いの一手でしょう。
あとはもう。物理的にガバメント系が手になじむのかということもありますが。
たぬきち的にはとてもしっくりくる銃の一つですのねで。
インドアにしろアウトドアにしろ、今後使って行きたいハンドガンの一つだなと思っております。
それでは今宵もこの辺で。
たぬきちでした。
【たぬラボ】HFC SWD M11/9 ガスブローバック サブマシンガン 分解編
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
九州を台風が通過中ですが。数日後には関東方面に次の台風が向かってくるそうですね。
今年は台風の当たり年になるのでしょうか。
年々台風が狂暴化しているのでほどほどにしてもらいたくはあるものの。
連日猛暑でもあるので雨は降らせてほしい今日この頃ですが。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
本日はこいつを分解整備しましたので、その備忘録です。
先日ご紹介したSWD M11/9 ガスブローバックサブマシンガンです。
さっそく、アリーナシャングリラでの実戦にぶっつけで投入してきました。
しかしまあ。
従前より想定済みではありましたが、性能としてはメタメタで。
当日は早々に別のアイテムに切り替えて、ゲームでは2マグ分くらい使ったのみでさじを投げたのでした。
サバゲ参戦してきた翌日、シューティングレンジであらためて確認してきましたが。
どうもまっすぐ飛ばないなとは思いましたが。
ホップが掛からないとか鬼ホップというのではなく。
フォークボールのような「下に落ちる回転」が掛かるらしく、撃つたび10m先くらいで強烈な勢いでコークスクリューよろしく下にねじ込むような弾道になります。
なんじゃこりゃ💦
シューティングレンジはいつもの八王子IBF9の50mレンジ。
IBF9のレンジは貸し切り制なので、たいていの事であればシューティングレンジにいるうちに全バラしして調節したりするのですが。
ちょっと重篤すぎて持ち帰り案件となりました。
鬼ホップならよく聞く症状ですが。
逆鬼ホップって何?(^^💦
さてさて。
このHFC SWD M11/9ですが。分解方法を記した先達の記事がまったくありません。
ひさしぶりにたぬラボの本領発揮です。
うまくいくかな。どきどき。
M11A1ならなんどもバラしたけど。
あれもちょっとコツがあって曲者なんですよね。
まず、本体左側からハンドガードを止めているマイナスネジを回して外します。
外れたネジ穴の空洞を細いドライバーなどを当ててコンコンと打つと軸が向こう側に外れるので、スイベル?をつまんで前方側へずらせばハンドガードが外れます。
スイベルははまっているだけなので、手を放すと落下するので注意が必要です。
M11A1の分解は各社それぞれで幾分くせのある作業ですが。やはりこのモデルもコツがありました。
まずアッパーレシーバーを前方に引き出します。
わずかにしか動かないのですが、先ほど抜いたハンドガードを固定していたピンの穴の上部にある細い方のピンを打ち抜きます。
そうすると、アウターバレルが簡単に外れます。
ここが新機軸なのですが、アッパーレシーバーを少し強めに引いていくと、レシーバー内部のボルトハウジングとでも呼ぶべき内張りを残して外殻を引き抜くことが出来ます。
この構造を見つけるのになかなか苦労しました(^^;
アッパー外殻を引き抜く際に上部のボルトハンドルが引っかかるので、それをぐりぐり回して外します。
これは丸一周くらいぐりっと回しながら引っ張れば簡単に引き抜けます。
これでフリーになるのでアッパーレシーバーを外し、残ったボルトハウジング?とボルトを後方側に押し込みながら上に持ち上げて外します。
M11A1ではどの機種でも、このボルト後端の爪を外すのに苦労するわけなのですが。
このモデルでは最初のピンを抜いてアッパー外殻を外すという作業のおかげで、この構造さえわかってしまえば割と分解としては簡便な感じでした。
ボルトが外れたらあとはインナーバレルとチャンバーは上方へ引き上げれば外れます。
チャンバーは左右分割式ではなくウナギの寝床方式です。
これはそういえばKSCのM11A1も同じだったような。
そちらは押さえのパーツが一つついていて、それもロールピンで外した気がする。
このモデルではホップ調節用のイモネジを緩め、そのそばに見えているロールピンを抜き払えばチャンバーからインナーバレルとパッキンが引き抜けます。
引き抜くにはノズル方向へ押し出します。
一応、ホップパッキンはマルイの規格サイズではありました。
赤いパッキンはLONEXのハンドガン用パッキンです。
インナーバレルも上部に固定用のピンを受ける切り欠きがあること以外はマルイ準拠のものと大差はありません。
一方で、パッキンそのものはやはりマルイタイプとは全く違うものでした。
ノズルが挿入される側の口は漏斗状になって、すぐ奥からは6mmBB弾とほぼ同じ径になっています。
その先にパッキンの内側にOリングのようなリブがあり、そこがかなりきつめにBB弾を保持する構造です。
前述のLONEXのパッキンで試してみましたが、ガスと弾を込めてトリガーを引いたところ、ブローバックはきちんとするものの、BB弾は全く発射されませんでした。
え💦
初速遅いとかならまだあるけど。
まったく弾がでないとは💦
このトイガンのノズル形状は特殊で、太さの違うストローを二本重ねたような形をしています。
細くなった先端側の径が6mmで、この専用パッキンと嚙み合って動作する設計になっている様子でした。
想定してはいましたが。
これだと社外パッキンは使いようがないですね。
いわゆるマルイタイプのパッキンを使った場合、ノズル径、ノズル長ともにガバガバで撃発したところでガスが四方へ逃げ放題という状態のようです。
いろいろ問題含みであることが多い海外製品ですが。
ブローバックをきちんとする状態にもかかわらず、弾が一切飛び出さないのは初めての経験💦
マルイのパッキンとは当たりもかすりもしない設計思想の、独自パッキンです💦
いちばん痛いパターンじゃん(>_<
とりあえず打てる手立てを考えましょう。
手っ取り早いのは、デフォルトのパッキンの内部のリブを適度に削り落として抜弾抵抗を落とす事。
それもパッキン下側を中心に削って、逆ホップ回転の解消を狙おうというわけです。
棒やすりでしこしこと地味な作業ですが。
やりすぎるとおそらく気密漏れで初速がガタ落ちになるので、しこしこの回数と当たる場所を確認しながら慎重に作業を進めます。
ときどきパッキンの入り口からBB弾を通してみて、抜弾抵抗を確かめながら。
ある程度削って、インナーバレルに装着して前側から覗き込んで。見た目の変化も確認します。
作業実施前、初速84m/s程度で連射するとすぐに50m/s程度まで激下りしてしまう状態でした。
作業実施後は79m/sから75m/s程度で安定して撃てるようになりました。
あとはレンジで撃ってみて、コークスクリュー状態だったホップが改善していれば良いのですが。
その場合でも、目分量でパッキン内部のリブを削っているので右曲がり、左曲がりみたいな症状が出るかもしれないですが。
その時はまたレンジで全バラししてパッキンを削って対応するしかないですね。
削りすぎが怖いですが。どのみち調整してやらないと使えませんので、チャレンジしてみるしかないです💦
さて。こんな感じで調整が進みつつあるHFC SWD M11/9ですが。
どうだろうなー。
とりあえず方向性は見えたと言えば良いか。
光明が見えないわけではないので、なんとかカタチにして行きたいところです。
折り畳めばハンドガン用のレンジバッグにも入るコンパクトさがあるので、実用に耐えるならバックアップ用に持ち歩きたくなるモデルです。
サバゲに行くのにプラスワンで持っていくのもよし。インドアフィールドなら、ハンドガンメインで長物はこれだけという軽装も選択肢になる。はず。
ぜひとも使える状態にしてやりたいな~。
あとはまたIBF9のシューティングレンジに行って、現場でやるしかないですね。
さて、うまくいくと良いんだけどな~。
毎度毎度、このどきどきがたまらないんですがね。
うまくいったときの全能感たるや。
今回はどうだろうなー。こわいなー。
結果は追ってまたアップしたいと思います(^^;
それでは今宵もこの辺で。たぬきちでした。
【レビュー】Golden Eagle M870 SV ベンチリブ付きリアルウッド ガスショットガンです!
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
昨晩に引き続き、今宵は最近入手したこんなものを紹介してみようと思います。
アメリカのハイウェイパトロールとかDUTYな警官が持っていそうなアレ!?
なまめかしいSVスタイルが何ともいなせ♪
はいドン!
Golden Eagle M870 SV ベンチリブ付きリアルウッド ガスショットガンです!
いやー。光っておりますね。
リアルウッドとの取り合わせが何とも色気があるような。
ハイウェイパトロールが本当に持っているのかは別としても、クルマの助手席などに転がしておくにもちょうどいいミディアムショートなサイズのアウターバレルに、ベンチリブが据え付けられたモデルです。
ベンチリブというのは放熱効果とともに、発砲時にアイアンサイト上に陽炎がたつのを防ぐ役割があるといわれているモヒカン状のアウターバレル上の構造です。
少なくともエアソフトである以上、特別な意味はないのですが。
なんとも匂い立つ風情のあるトイガンじゃあないですか。
M870はこれまで様々なメーカーの様々なモデルを手にしてきましたが。
なかなか乙なモデルではないでしょうか。
ベンチリブの上には集光管付きのアイアンサイト。
リアサイトはレシーバー上に20mmレールと一体となったものが付いています。
なんとも実戦的なパッケージングです。
フォアエンドももちろんリアルウッド。
ガスショットガンですのでポンプアクションの引きも軽く、手が滑って使いにくいというようなことは一切なく上々なしつらえ。
予備のショットシェルが入る下部チューブの漆黒がいいアクセントになっているような気がします。
レシーバー含め、本体のステンレスカラーは鏡面処理のないナチュラルなステンカラーです。
レシーバーにはM870の刻印はありませんが、意味のあるのかわからない数字の羅列がこそっと刻印されています。
基本的にはマルイのガスショットガンのクローンで、マルイ系のショットシェルが使用可能。
3発6発切り替え機能もラピッドファイアももちろん搭載しています。
チェッカリングもなかなか美しい、リアルウッドのストックです。
マルイもKSCも、こういうリアルウッドを豪奢に用いたモデルを出せばいいのに。
タナカやKTWのリアルウッド製品は高価ですので、国内製品でこれをやろうとすると販売価格が跳ね上がってしまうのであろうことは容易に想像できますが。
このあたりの質感を楽しもうとすると、どうしても海外製品の方に目がいく状況というのが常態化していますね。
やはり、リアルウッドのストックというのは色気があります。
この製品では、ガスはこのストック内に固定で配置されたガスタンクにバットプレートにある注入口から入れます。
ガスタンクを交換したり直接温めたりできないのでオールシーズンとはいかないと思いますが、夏場であれば交換式と何らそん色なく渡り合えるかと思います。
これまでも様々なショットガンタイプのトイガンを使ってきましたが。
ガス吐出量の多いショットガンタイプはまあ暖かい時期のみ使用し、たぬきちは冬場にショットガンを使う際には早めに見切りをつけてエアコキショットガンを選びます。
そういう意味でも、やはり夏場にはどんどんガスガンを使って行きたいですよね。
逆サイドです。
排莢口のポートカバーは黒色です。
ショットガンをサバゲで使いこなそうと思うと、どうしてもショットシェルマガジンの挿入口のカバーって煩わしいので取りたくなりますよね。
たぬきちはごく最近気が付いたのですが、一部モデルではレシーバーの分解をしなくても、挿入口カバーを取ることが出来ます。
挿入口カバーの根元の片側(構えた際の左側)が軸受けがC字型に切れ目があって、うまくこじると分解せずにカバーが外れます。
少なくともGE、MATADORのガスショットガンではこの機構になっていて、CYMAのエアコキショットガンではこれはありませんでした。
ちょっとしたことではあるものの。
全バラシしなくても取れるのは結構いい発見でした。
20mmレールと一体化したリアサイトです。
これがあるので別段光学機器を載せなくてもサイティング可能ですが。
メカっぽいフォルムが独特なC-MOREサイトを搭載してみました。
なかなかアグレッシブなショットガン。
良いんじゃないでしょうか。
さて肝心の実射性能ですが。
遠距離射撃についてはまだ未実施ですので未知数です。
GE M870 スーパーショーティの時にはスーパー鬼ホップだったのでおそらくこれもそうじゃないかと思うのですが。
それは実際に撃ってみてですね。
先ごろ、MATADOR Tactical M870 のためにマルイ純正のガスショットガン用パッキンの山を一つ削り落としたものを作成し、箱出し性能があまりに上々で使わなかったというものがそういえば自室にありますのでね。
鬼ホップだったらそのパッキンを使ってみようかと思っておりますが。
さあて、GEのショットガンの鬼ホップはあれがたまたまだったのかどうか。
ちょっと見ものではあります。
さて、見て参りましたGolden Eagle M870 SV ミディアムショート ガスショットガンですが。
いかがでしょうかね。
たぬきち的には先日紹介したSWD M11/9と同じく、インドアフィールドでの使用を前提に考えているトイガンですのでね。
ある程度の直進性能が発揮できるのであればまずまず。
そのうえで、6発発射の弾の広がり具合がどうなのか。
連射した際の飛距離の影響具合がどうなのか。
うーん。まずはこれらを抱えてシューティングレンジに駆けこまねばいけませんね。
まあおそらくは、どちらもたぬラボ案件でしょう(笑)
結局全バラシを繰り返して試行錯誤したりするのは楽しいですのでね。
新しいネタを手に入れたという意味では、すでに楽しいたぬきちです。
さあて、ヘビが出るかジャが出るか。
ヘビもジャも漢字は同じ蛇ですのでね。
結果がわかっていても、「やっぱりそう来たか」と膝を叩く瞬間というのは不思議といつも心が躍るもの。
さて今回はどんな色の蛇なのでしょうか(結局へびはへびなんですが)
楽しみでめずらしく二日連続でブログを書いてしまいました。
それでは今宵もこの辺で。
たぬきちでした(^^;
【レビュー】HFC SWD M11/9 ガスブローバック サブマシンガンです!
みなさんこんばんわ。たぬきちです。
記録的な猛暑日の連続でいい加減へきえきとしている今日この頃ですが。
みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
今日は久しぶりに?ニューアイテムを入手しましたのでレビューしてみたいと思います。
古き良きサブマシンガンのかほりが漂う佇まい。
今どきレールの一つもついちゃあいないけど、むしろ新鮮!?
ほいっ!
HFC SWD M11/9 ガスブローバック サブマシンガンです!
いやー。ずっと気にはなっていたんですけどね。
今夏は猛暑日続きで、普段は外フィールドで遊ぶ月次定例サバゲも夏場はインドアにしようという話になりまして。
買っちゃいました。はい(^^;
いわゆるイングラムの後継機種だそうで、マックイレブンで名を聞くだけのMAC社が倒産した後、SWD(コブライ)社という会社が生み出した後継モデルということのようです。
HFCの本国である台湾の特殊部隊が使っているT-77(T77衝鋒槍)というマシンガンと同じもののようで、HFCは台湾本国ではT-77という名前でこれを売っている様子です。
見た感じ、前も後ろも長くなったイングラムM11といった感じですね。
こちらはKSCのM11A1です。
いやー格好いいですね。この見切りのいい箱型のボディにオープンボルトの開口部がなんともザ・サブマシンガンといった感じです。
サブマシンガン大好きのたぬきちはKSCのシステム7版を2度所有していたこともあり。それ以外にも非システム7版も1丁持っていたこともありました。
格好いいんですが(^^;
手に持ってみると、どうも戸惑うんですよね。
どうにもならんことに気が付かされるといいますか。
覗きにくい小さいピープサイトに、中途半端な長さと角度のストック。
しっかり構えないと大暴れする銃身なのに、どう構えたらいいのかさっぱりわからないパッケージングです。
腰だめに撃つのか、大暴れを逆手にとって弾をばらまくように片手で撃つのか。
秒間20発超のフルオートが真骨頂ですが、インドアではフルオートはほぼ使用不可。
じゃあアウトドアで使うのかといえば。
ばらまいたら当たらないし、当たる距離まで近づいてばらまいたらオーバーキル確実の鬼プレイになってしまいますよね。
格好いいのは普遍的なことで良いとして。
どうにもこうにも。サバゲでは使いにくくて仕方ないというのがたぬきちの印象でした。
このHFC SWD M11/9にずっと興味を抱いていたのは、ひとえに延長されたこのストック形状にひかれてのことでした。
抱えてみると実にしっくりくるストック長。
身長180cmのたぬきちなので、小柄な人にはちょっと長いくらいかも。
これならインドアサバゲでもちゃんと構えてセミオートでバチバチに狙える気がします。
マガジンのシールがなんだか昔の電動ガンみたいでちゃちいですが。
剥がすとどうやらベタベタが残りそうなので、ひとまずはそのままにしてあります。
本体は冷たい触り心地の金属製ですが、フォアグリップはやや安っぽいプラスチック製です。
M11A1では全長の短さもあって左手はアウターバレル下に装着したベルトを持って固定して射撃しましたが。
ちゃちくっても、この台形フォアグリップの方が持ち手は安定する感じがします。
セーフティレバーはM11A1と同じくトリガーガード内にあります。
SWD M11/9もピープサイトですが、きちんとサイトとして造作されたもの。
M11A1ではレシーバーのバックパネル?上部に開けられた、ただの穴でした。
これは大いなる進化(笑)!
若干塗装が甘い風も見受けられますが、まあサブマシンガンなのでそれくらいおおざっぱでたぬきち的にはOKです。
写真では展開された状態ですが、ストックはこの基部を下に押し下げて固定解除して折りたたみます。
これがなかなか力業なので、とっさにはまずできないと思われます。
華奢な方ならそもそも開閉不可かもしれないレベルです。
これは大いなる進化となるかどうか。
KSCのM11A1ではホップ調整は排莢口から専用治具を用いて行いましたが、あれはなかなかやりづらかった。
こちらのモデルではボルト閉塞時にこの上部の小さな穴から1.5mmの六角レンチでホップ調節します。
やりやすさは格段に良くなりましたが。
イモネジ式のホップ調節って、あんまりいい印象がないんですよね。
押しゴムなしでイモネジで締めるので、だいたいピーキーで調節しづらく。
また、古いタイプというのもありつまづきホップである場合もあります。
掛かり方が雑で、毎度毎度別々の方向に飛ぶような状態に陥りやすい印象がありますが。
さてさてこのモデルではどうかなー。
肝心の実射性能のお話です。
室内のみでしかまだ試していませんが、銃口側からのぞき込んで、見た目の印象で適正程度のホップをかけた状態で84m/s程度の初速が出ます。
8月上旬ですのでね。
まあまあ良い初速じゃないでしょうか。
問題はこのイモネジ式のチャンバー構造と、独自タイプで替えが効かないホップパッキンですね。
遠距離射撃はまだこれからなので必ず悪いと今の段階で言い切れるものではありませんが、少なからずある経験上で言えば、よかった試しはほとんどないです。
一番の問題はパッキンにほかの選択肢がないこと。
これでまっすぐ飛ばなかった場合、まああきらめろ、ということになります。
パッキンまではさすがに自前で作成できませんので、畢竟そうなります。
見た感じ、給弾口側が漏斗状になっている独自パッキンでノズルもストロー型ですので、これを自前で改変しようとしたらなかなかの技術力がいるでしょう。
まあそれでも海外製トイガンのレベルも昨今ではだいぶ日本製品に追随して来ましたので(^^;
ここはもう。どきどきしながらレンジで撃ってみるしかありませんね。
ただ、部屋撃ちレベルでも気になる点が一つ。
初速の落ち具合がなかなか大き目で、セミでも連射をすると一発当たり5m/s程度ずつ初速が落ちてあっという間に50m/s台まで落ちてしまいます。
台湾本国では圧力の高いガスを使っているから問題ないのでしょうが。これはホップ山より手前部分で、パッキンがすでにBB弾をホールドしていることに起因すると思われます。
見た感じ、インナーバレルと同じ6mm径くらいまで絞られた筒形形状となっているパッキンの先の方にホップ山がある感じ。
マルイタイプではありえない形状です。
ひとまず試みとして不使用時にBB弾を詰めておいて内径を押し広げられないか試してみていますが、これは多少の効果はある様子でセミ連射時の初速の落ち具合がいくらか改善されるようです。
さてさて。
レンジでがっかりしないかドキドキですね(^^;;
さて、見て参りましたHFC SWD M11/9ですが。
どうでしょうかね。
たぬきち的には見た目はかなりツボですが。やはり撃って当たらないようならどうしましょうか。
20m程度でもちゃんとまっすぐ飛んでくれれば、インドアフィールド限定としても使いようはあるのですが。
どきどきしますね(笑)
個人的にはインドアフィールドの場合、ピープだとしてもオープンサイトの方が視野が広くクリアリングミスしにくいような印象もあるので、光学機器を載せられないのはたぬきち的に別段問題はありませんが。
やっぱりウェポンライトやPEQなどゴテ盛りの方が格好いいという人にはそもそも向かない。この辺は好き好きかと思います。
あとは押しポイントである一本足ストックですが、バットプレート部分がプラなのでラフに扱うと割れるかもしれません。
せめて強化樹脂ならよかったんですが。
まあ、ストックエンドで敵を殴り倒すわけではありませんのでね。
丁寧に扱えば問題はないかとは思います。
見た目と抱き心地は上々なので、けっこう気に入ってはいるんですが。
さてどうでしょうかね(^^;
それでは今宵もこの辺で。
たぬきちでした。